ばばログ

息子17歳、孫1春から小学生、孫2今年は年長組
ばばと呼ばれてはや6年
お仕事も手作りも大忙し

いのちのきげん

2014年02月19日 | 日常
その報せは突然、なんの前触れもなく唐突に届けられた

かつて夫だった人の訃報
十代を共に過ごし
高校を卒業してすぐに結婚した
ただただ一緒にいたいという思いだけで

ままごとのような暮らし
生活がなんなのかもわからず
誰かを悲しませたり苦しめたり心配させることにも
全く気付かずに

大人になろうとしてなれず
人として半人前以下なのに親になり
それでも
ささやかな幸せに微笑みあうときもあった

貧しさや誘惑に勝てずに
本当に互いを必要と気付くタイミングはいつもすこしずつずれて
言いたいこと
伝えなければならないことの半分も言わずに
中途半端な思いと
半ば投げやりに
別の暮らしを選んだ



彼と過ごした月日よりも長く時は過ぎた

別の夢をみて
別の愛に出会い
それぞれの道を歩き
当たり前に歳を重ねていくんだと思っていた

いつか
どこかで
皺も増え、髪も薄くなって
お前も老けたな
そういうアンタこそ
なんて言える日がくるって
漠然と考えてた


もう
いなくなってしまった
謝ることも
憎むことも
許すことも
もうない

心の深い深い深いところにいた彼の
冥福を祈るとともに
私の青春もともに逝ったと感じる


神様がいるなら

最後にさよならを言う
許しを請いたい
いのちのきげんがあるならおしえてほしい

神様がいるなら

お願いするよ
彼をよろしくと

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