あまり風もない晴天、過ごしやすい気温なので外へ。
先日出かけてちょっとイヤな思いをした公園でレンジャクを待ち構える集団がいた。
図鑑で見るキレンジャク・ヒレンジャクはとても美しくて、私も会ってみたいなとは思ったけれど、人がたくさんいてまた残念な光景を見るのもいやだな、という気持ちも強く。
人づてに「涸沼の公園に来ることがあるみたいよ」と聞き、行ってみて雰囲気が悪かったら帰ろう、と思って出かけてみた。
週末を前にキャンプ場でテントを張っている人、釣りをしている人がいる。といっても混雑とは程遠い(笑)
キンクロハジロがぷかりぷかり。
松の木からヤマガラの声がする。
いたいた。
松ぼっくりも食べるのか。
水辺を進むと、カメラマンさんが2人。よかった、少ない。
向かいにはヤドリギがたくさんついた樹がそびえている。なるほど、ここに来るのか。
じっと待っているのももったいないと思い、沼の周囲を囲む遊歩道を歩いてみた。
コサギ。繁殖期に向けて飾り羽根が出つつある??
ユリカモメが1羽だけ。
あら、ここにもコブハクチョウがいる。
脇にはカバーをかけたスワンボートも。昔は観光客を乗せてたのかもしれないね。
歩道脇の空き地に小屋があり、中からおじさんが出てきて「鳥を見に来たのか?」と聞かれる。
そうなんですよー、向こうで待ってる方みたいに熱心じゃないんですけどね、とかなんとか話していると、おじさん「2年前に来ればよかったのに。」と言う。え、どうしてですか?
聞けば涸沼には2年前までずっと(20年くらい)オオワシが来ていたそうだ。ああそういえば聞いたことある!
写真を見せてやるからとおじさんに小屋に連れて行かれw立派なオオワシの写真を何枚も見せてもらった。
たしかにこんなのが見られるなら2年前に来たかったけど、もう遡れないからね(笑)
そのあと、カワセミやミサゴがいるポイントを教えてもらい、「気をつけて歩きなよー」と見送ってもらった。
さっそくカワセミ。
ミサゴはいなかったけれど、上空には数えるのもイヤになるくらいトビがぐるぐるまわっていた。
こちらはお休み中。
カモもいろいろ残っていて、ホシハジロのペアも見かけた。
めずらしいところにとまるツグミ。さっきのおじさんには「なんだかやたらについてくる茶色い鳥」と言われてたけど(笑)
その後のんびり歩いて2時間ほどで最初の公園に戻ると、さっきの木の前に人が集まっている。
カメラマンも増えた、と言っても全部で10人ほど。
わー、ヒレンジャクだ!
顔がいかついのにおなかが丸いギャップが最高な個体。
排泄中の写真はどうかなと思ったけれど、レンジャクとヤドリギが共生関係にある大事な証拠だからね。
この粘着質な感じで枝にくっつきやすくなり、半寄生植物であるヤドリギが発芽しやすくなるわけで。
出すものをよく出すので、お水もたくさん飲むんだそうです。
常連のカメラマンさんが「次、水を飲みに行くよ!」と言うので待っていたらその通りに地面に降りた!
飲んでるところは撮れなかったけれど、せっせと飲んでました。
一通り撮って気が済んだので双眼鏡でずーっと見ていたら、双眼鏡で観察オンリーの女性がいて、「カッコイイですよねー」「声はかわいいのにねー」と小声でおしゃべりしながらしばらく観察。
私が確認したのは全部で7羽。飛んでいったと思ったらまた戻ってきたり、水を飲んでは別の木にとまってまた戻ったり。
常連さんによると「今回はサービスがよかった」とのことで、ラッキーでした。歩いてたので実質待ち時間もなかったし。
最初に会った2人のカメラマンさん+2〜3人はまだ待つ様子だったけど、私は満喫できたので帰ることに。
おだやかに観察できて、いい日になりました。
●この日見た/声を聞いた鳥
- コブハクチョウ
- カルガモ
- マガモ
- コガモ
- ホシハジロ
- キンクロハジロ
- コジュケイ(声)
- カイツブリ
- カンムリカイツブリ
- キジバト
- オオバン
- ユリカモメ
- カワウ
- ダイサギ
- アオサギ
- コサギ
- トビ
- カワセミ
- ハシブトガラス
- ヤマガラ
- シジュウカラ
- ヒバリ
- ヒヨドリ
- ウグイス(声)
- エナガ
- メジロ(声)
- ツグミ
- ヒレンジャク
- スズメ
- セグロセキレイ(声)
- ハクセキレイ
- タヒバリ
- ベニマシコ(声)
- ホオジロ
- オオジュリン
- カシラダカ