ころがせ複勝!

日々のぼんくらな生活の中でのあれやこれや…

本を読む(隠された十字架 by 梅原猛)

2009-05-12 22:42:05 | 読書

先日、NHK特集で「法隆寺」についてやってました。金堂の再建、じゃなくて、修復工事に伴ないNHKのカメラが金堂に入っていたので、ホントに眼福でした。翌日からのハイビジョンも見たし。
で、ナニがすごいって、再建論と非再建論のあった法隆寺を科学的に分析したんですね。
使ってある材木の年輪から、その木はいつ伐採されたものなのかが分かるという現代のチョーハイテクな話があり、口あんぐり!( ̄□ ̄;)!!でした。
ホントに悪いことはできない世の中だよなー。年齢詐称とかできないんだよ。

さて、この本を最初に読んだのは、かれこれウン十年前なのか、十何年前なのかはいいとして、高校1年だったか2年だったか。確か毎週水曜日の1時間目の国語の時間、教師が手を抜きたかったこともあるんだろうけど、「自分の好きな本発表~」のコーナーがあった。
自分は、当然「萌えよ拳!」じゃなくて、「燃えよ剣」だったんすけど、この梅原本をお勧めしてくれた人物がいました。多分、森山…だったような。
そして、勧められるまま素直に読みました!きっかけは単なる誤解で、キリスト教の秘密を暴く系が好きなので、聖徳太子とキリスト教の隠された「十字架」に喰いついて読みました、ハイ。

当時の感想
「歴史ってコワい~っ!」
ナニを学んだかというと、
「現代社会においての『(過去の)歴史』とは、あくまでも勝者側が都合よく改ざんした『歴史』であり、真実は葬り去られている場合があることを踏まえた上で『歴史』を見よ」
でした。
・中門の中央に柱が立っているのは、人が入らないようにするためではなく、中から霊魂が出て行かないようにするためである。
・正面なき建物、出口なき建物。
・救世観音の中は空洞になっていて、光背は直接頭に釘で刺してある…。
・「徳」のつく天皇は、非業の死を遂げた場合が多い⇒聖徳太子
なんてのは、この話全体が梅原猛氏の妄想でもなんでもいいんだけど、そうなっていることは事実じゃないですか…。
特に救世観音については、きもっ!ですよ未だに。

今ご開帳している善光寺との関係についても書かれているんだけど、
そういえば、
・救世観音も秘仏。⇒善光寺の本尊も秘仏。
・秘仏を白日のもとに曝すと、地震が起こって法隆寺は倒壊する。⇒善光寺の内陣にある御戒壇めぐりの先にある「鍵」を引くと、善光寺に地震が起こり、寺は地中に埋没する。
ってのを思い出しました。
万民に対して開かれている寺ってのも怪しいよね…とな。
大勢に祈ってもらって、鎮魂させる方法をとっているんだろうか?などと思っておりますが。じゃぁ、ここで鎮魂されるべき人物はダレなんだ?と。

高校時代とは全く違った感想としては、梅原説を丸ごと信じることはしないだろうけれど、この本によって世界観(?いや、そんな大げさなもんでもないけれど…)を、森山と、田崎と、私の3人は変えられたのは事実ですよ。特に田崎(ふくすけのオヤジ)は、山岸凉子作「ずる天」読んで、大学時代、聖徳太子の研究してました(爆!)。

あ、そうだ、そんな人々の裏の思惑はともかく、1000年以上を経た今でも変わらぬ姿で建っているこの寺を、あの時代に造った巧の技というか、人々の叡智にはただ感銘するだけです。
いいじゃん、そんな裏なんかどーでも!と思わせてくれました。

The church needs nothing but the truth.

って最近読んだ本に載っていたんだけど、なんだったけ?The third secretだっけ?その言葉を贈りたいと思います!


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