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本を読む(日本三景の謎 by 宮元健次)

2010-11-24 23:16:41 | 読書

こういう「●●の謎」が大好きだよ、徳川埋蔵金伝説!多分都市伝説にも簡単に引っかかるんだと思う。
著者の宮元健次氏は東京芸術大学大学院美術研究科を修了されているので、この間読んだ武澤秀一氏も建築関係でしたから、こういう分野の人の分析が楽しい。
第1章 天橋立
第2章 宮島
第3章 松島
ですが、天橋立が最もボリュームありました。
3つとも、元々は軍港という軍事基地だったという話ですが、あ、なるほどね~って感じで。
東大寺お水取りは、水銀中毒供養が目的だというのも興味深いです。

厳島神社の柱の間隔が拝殿から祓殿にかけて徐々に短くなっているとか、高さも低くなっている、床板幅も狭くなっており、遠近法を用いた建造物であるということなので、厳島神社に参拝した暁には、ここら辺をなめるように見て来たいと思っております。

しかしながら、素人、特に数学?というより図形?がよく分からん私にとって、これは挑戦状か?と思った記述がありまして…。
厳島神社はキリシタンがもたらした西欧文化の影響から、全体の配置図について考える。という話なんだけど。

抜粋
「本殿の中心軸を延長する(略)軸線をAとする。
千畳閣の北辺を延長する(略)軸線をBとする。
(略)大願寺の社殿の西辺を延長すると同様に大鳥居を通過するが、この軸線をCとする。
そして、本殿舌先を軸線Aと垂直に延長した軸線Dをひくと、くしくも千畳閣と大願寺の建物端を通過することがわかる。
すなわち、これらの軸線A,B,C,Dによって構成される三角形が、厳島神社の諸施設の配置を決定するための縄張りであるといえよう。
そしてここで注目したいのは、AとB、AとC、DとB、DとCのかたちづくる角度が、すべて45度になるという事実である。」

こめん、マッタク以て分からん!で、配置図?見取り図がどこにも掲載されてないんだよね。これって普通の人は読んだだけで理解できて頭の中で線が引けて、
「ホントだ!45度になるんだ!」って分かるんですかね?
この図がないのでこの話かなり、ホントかよ?って思っちゃったんですけど。
「通過することがわかる」(わっかんねーよ!)
「構成される三角形が」(三角形なのかよ?)
という心のツッコミを経て、自ら線をひいて、A,B,C,Dの位置関係を想像するという作業をさせるというイベント付きの本なのか?
そして、その点と線の上に大鳥居とか千畳閣を配置すればいい訳ですか?



かなり懐疑的に読み終わりましたが、「●●の謎」という言葉に極度に弱い私は、宮元氏作の「善光寺の謎」読んでるんですけど…。
こうして騙されるというプロセスを自分で実行している気がする…。


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