坊主のひとりごと

一念大利無上功徳(いちねんだいりむじょうくどく)と言って、たった一遍のお念仏でも、間違い無く往生を遂げる事の出来るお念佛には大利益がある！其れにとどまらず求めずとも自然に得られる利益も沢山ある。と言うことです。

転重軽受(てんじゅうきょうじゅ)と言って本来重く受けるべき、病いを軽く受けさせて下さる！

ある高齢の檀家夫婦が、町場で交通事故、車は新車であったが大破。運転しておられたご主人は、軽傷、奥様は膝を数針縫う怪我をされ、自動車はあえなく廃車。これを機にご主人も、免許証を返納された。事故後、膝に包帯された奥様が来寺され、曰く「和尚さん本当にお念仏のお陰です！こんな怪我で済ませてもらって有難い！本当によろこんでます！」と報告してくださいました。普通なら「なにも悪い事してないのに、何故こんな酷い目にあうのか？新車は台無し！大損です。神も仏もあったもんやない！」と言って来られても不思議ではありません。

このご夫婦は、転重軽受の功徳をちゃんと頂戴しておられる！と感じました。^_^

坊主のひとりごと

去年の話になりますが、４月１０日理論上実在すると言われていたブラックホールの映像が人類史上初めてとらえられニュースになった。

Ｍ87の中心に位置し５５００万光年の彼方にあるらしい。光年とは、光が一年に進む距離で、１秒に地球を７周半するほどのスピード。

太陽から、８分２０秒程かけて太陽光線が届いているという！その光速を持ってしても、５５００万年かかると言う事。今確認なしえたブラックホールの姿は５５００万年前の姿であって、今現在は姿を変え、無くなっているかもしれないと言うことだ。なんと、この宇宙は、本当に不思議で一杯！現代科学をもってしても、分からない事だらけだ。

極楽浄土の世界は紛れも無く存在する！釈尊はじめ、法然さまは、そう仰る。私の眼に見えないから、無いわけではない。思議する事なく唯々私は仰ぎ信じている。極楽浄土の存在も阿弥陀如来のお救いも。阿弥陀如来の別名に、不可思議光如来とある！

坊主のひとりごと

木魚を叩いて、そのリズムに乗せてお念仏を声に出す！木魚を叩く行為は主体じゃありません。お念仏を申す！声に出す事が主です。^_^

木魚だけ叩いて声を出さない人があります。なむ！あみ！だぶ！と三回叩くわけですが、お念仏を申しているからこそ、百人でも、お念仏と木魚が綺麗にそろいます！^_^

なぜ魚かと、言うと念仏を精進する道具が、木魚なのですが、魚は精進の象徴なのです。魚、肉を食べないのが精進では？とお考えかとおもいますが、精進とは、精一杯我が勤めを進める！と言うこと。

魚は眼を閉じる事なく、死ぬまで横に成りません！魚に習いお念仏に精進するためのお道具なんです。

ちなみに精進料理とは、仏道を精一杯進める為のお食事です。何を食べようが全て命ある物を口にして我が命に変えているわけですから、米一粒も生きているからみのるわけです。無駄殺しなく。精進して、生かす事が大切ですよね！^_^