goo blog サービス終了のお知らせ 

じじい、無駄な抵抗はよせ!

無駄な抵抗はよせ! 
だが、一度きりの人生じゃ
映画のタイトルに触発されて、じじいの抵抗はいかに??

旅の選択肢5

2019-12-14 10:20:53 | 行きたい旅先
昔、偉い人が言っていたそうだ、

「歳をとったら、何ができるかではなく、
 何ができないかを考えることだ」と。

要するに、芸術家なら何かを仕上がるにも時間が限られ
てくる訳だ。そして、歳をとれば、その選択肢が少なく
なってゆく訳だ。
同じように、シニアの旅だって
行ける所と行けないところが出てくる。

本ブログを書き始めたのはそういう意味だ

旅に出かけたいと思っても、経済的にも、物理的にも
選択肢が少なくなって行く・・・。

昔の旅を誇っている訳ではない。
昔の旅を懐かしんでいる訳でもない。

ただ、次に出かけるとしたら「どこがいいか」を考え
直しているのだ。

次に行くとしたら、昔から憧れだったムンクに出合うより
今では、断然クリムトに出合いたい。

つづく

旅先のハプニング3

2019-12-10 16:22:06 | 行きたい旅先
★海外で初めて車を運転した

場所はスペイン、セビリアからレンタカーを友人に
借りてもらい、約200キロ離れたアルハンブラ宮
殿までドライブした。車はフォードのジーゼル車だ
が左ハンドル、右側通行ゆえに真っ直ぐ走るのがや
っとだった。ナビが付いているので道に迷うことは
無かった。だが、信号機の無いスペインでは、交差
点がサークルになっている。どこで入り、どこで抜
けるかが難しい。しかも、右側通行なのでなおさら
だ。アルハンブラ宮殿は宿泊することができる。
国営の宮殿ホテルは沢山あり、少し値段がいいがパ
ラドールといって宮殿内に泊まることができる。

目的のホテルの駐車場に車を置いて、宮殿を先に見
学するつもりでいた。なれない運転で時間も押して
いたし、ナビが示すホテルの駐車場のゲートは閉ま
っている。記述してある案内板はスペイン語で意味
が分からない。宮殿の入場券はネットで購入済みだ
がホテルの駐車場の入り方が分からない。

と、そこに問題の奴が現れた。何やら「俺が案内し
てやるから付いて来い」と言っているらしい。この
おやじ、車を持ってきて「俺に続け」と言っている
らしい。仕方なくついて行くと、どんどん宮殿から
離れて行くではないか。丘をずいぶん降りてから、
これはおかしいと思ったので付いて行くのを止めた。
行ってしまったと思ったがまた付いてきた。付いて
行くふりをして、途中のGSに入って隠れていた。
すると、また何やら言いながらやって来て、再び丘
の方で運転し、最初に出合ったパラドールのゲート
前まで案内された。そして、ゲートの脇にあった小
さなボタンを押すとゲートが開いた。おやじが何や
らしきりに言っている。しかし、何を言っているか
分からないが雰囲気で金を要求しているようだ。

時間も押していたので、追い払う意味で10ユーロ
出すと、もっと寄越せという。結局、何度も手を出
すので50ユーロも取られてしまった。いい加減に
だまされた自分に腹がたった。もっと強く拒否すれ
ば良かったか、または警察を呼べば良かったなど。
そのオヤジは常習なのかも知れない。観光客相手に
網を張っていたようだった。

何とか時間に間に合い、宮殿の見学を終え、予定の
パラドーレ・グラナダにも宿泊できた。
アルハンブラ宮殿は向い側のグラナダの丘から眺め
るのが観光スポットになっている。車はあるのだが
そちらへ行くのはタクシーを往復利用した。学生時
代、下宿にギターの名人が居て、よく夕暮れ時には
縁側でアルハンブラの思い出を演奏していた。それ
でiPadに曲を仕込んで宮殿内で聞こうと思って
準備していたが、夕食にはギターの生演奏があり、
当然にその曲も宮殿内で聴くことができた。

しかし、あのくやしい思い出が忘れられない。

つづく


旅先のハプニング1

2019-12-10 09:12:33 | 行きたい旅先
旅先での失敗談

いい加減な性格故か、旅行の計画などは適当にしている。
ホテル、交通手段、行く場所などは決めるが、それはそ
れ、現地では結構ハプニングが起きる。

ハプニングはドジ、適当、いい加減な性格が原因かな?

旅先で起きた(致命的なものは幸い無かった)事件を並
べてみよう。

★時計は日本製が一番、正確。
これは誰しも日本人なら自他共に納得しているだろう。
しかし、私の持っているのはシチズンの電波ソーラー時
計なのだが、事件は起きた。時刻は海外でも自動的に設
定してくれる超高級品ではないが、電池交換不要のシロ
モノである。買ってから一度も電池交換していない。だ
が、ソーラー時計は時々光りのある所に置いていないと
止まるのだ。で、時差のある国だったので現地では時計
を使用せず、スマホに従っていて帰国の日まで時計を腕
にしなかった。空港までバスにのった。腕時計を見ると
何かおかしい?隣の人に時計を見せてもらうと、明らか
に時間が違うのだ。やっちまった!空港にはフライトの
30分前に着いたのだが、搭乗を拒否された。あえなく
倍以上の値段でチケットを買って帰国するハメに。

★外国で違うエアライン乗り継ぎは余裕を持とう
スペインは日本から直行便が無い。だから、パリなどの
ハブ空港のある国で乗り継ぎする。ツアーでは無いので
なるだけ安い航空券をネットで探して旅にでる。この時
は、パリ>バルセロナ>セビリアの予定で、パリ>バル
セロナはエールフランス、バルセロナ>セビリアは現地
のLCCだった。バルセロナの乗り継ぎ時間は2時間を
見ていたが、少しバルセロナ到着が遅くなった。長期滞
在だからスーツケースは大きい。到着便から荷物の受取
りに時間を要し、乗り換え便の出発時間前30分になっ
てしまった。LCCの発券カウンターへ行くと、飛行機
はそこに居るが荷物を載せられないから次の便にしてく
れと言われた。LCCは便名や時間を変更出来ないもの
が多い。で、結局、新しく次の便の航空券を買うことに
なってしまった。現地で待っていてくれた友人にも迷惑
がかかった・・・。別航空会社の乗り継ぎは要注意です。

★うっかり八兵衛じゃ!
空港まで高速道路で1時間のところに居た。フライトの
時刻までは3時間ほどあったので、朝早かったので朝食
をまだ取っていなかった。で、「じゃ、飯を食べよう」
ということになり、30分ほどで朝食を終えて出発した。
ところが事件は起きた。
何と高速道路が事故で閉鎖されて、空港の途中までしか
のれない。仕方なく行ける所まで行こうとなり、高速を
下りたところは空港まで30キロ手前だった。悪い事は
重なるもので、朝の通勤ラッシュに合い、空港には20
前に到着した。急いで航空会社のカウンターに行くが手
荷物を預けなくとも15分前では搭乗できないと言われ
てしまった。飛行機はそこに居るのに、ダメだと言われ
た。ネット割引の航空券は便名・時間の変更はできない。
で、正規料金は往復の料金よりも高かった。
それ以降、空港や駅に行く時、食事は行ってから取るこ
とにしている。

旅の選択肢4

2019-12-07 12:34:37 | 行きたい旅先
ニースからモナコへ

自分自身も含めてモナコという町の形を少し
話しておきます。モナコは地中海に面した小
国だが、アルプスの端から急に海に地形が落
ちた所にある。歩いても回れる位の小さな町
が一つの国になっている。

貧乏旅行の自分、ニースから電車で出かけた。
切り立った岩山の端を縫うように電車は走る。
30分もかからずモナコに着いた。駅は岩山
の中腹にあり、市街地は海岸沿いにある為に
坂道を海岸の方に下りて行った。

海岸通りには土産モノ店、レストランが軒を
連ねており、海岸には豪華なクルーザーやヨ
ットが係留されている。クルーザーを日本で
買うとしたら、どんなに安いものでもベンツ
10台は下らないだろうが、そこに止めてあ
るシロモノはそのようなレベルではない。ホ
テルをつないだようなモノまである。

有名なF1グランプリのコースを逆に歩いて
行くと、海岸通りへ出てくる長いガード下に
着いた。地図を持って歩いた訳ではないが、
この辺りの感覚が「ゆきあたりばったり」な
のだが、結構ヒットするのだ。路肩にエレベ
ーターの乗り口がある。なにげに上のボタン
を押すと、そこは山の中腹のホテル前に出た。

おやー! ここはレース中に出てくる有名な
ホテルではないか! 軽装だがかまわず中に
入ってみた。そこは予想外のカジノになって
いた。貧乏人故に金は持っていない。キャッ
シャーでポケットの500フラン(レートで
日本円換算は25倍の12500円)をチッ
プに替えてもらい、生まれて初めてカジノに
入った。地球の歩き方ではカジノの遊び方に
ついて、最初はよく見学をすることとある。

挑んだのはルーレット。トランプのゲームは
やり方が分からないし、何しろ、言葉は仏語
だ。ルーレットなら数字に賭ければ良いらし
い・・・。一時間ほど何もせずに眺めていた。
すると、円盤に玉を放って、玉がどこに落ち
かを当てる単純なルールだが、1ゲーム終わ
る事にディーラーが大勝ちした客から勝手に
チップをもらうのだ。配当を配る時、ディー
ラーのチップ用のスリット、ポンと抜き取る。
しかし、小さく設けた客からは取らないこと
が分かった。

で、大きい倍率の所には賭けないことにした。
0から36までを三分割した部分にだけ賭け
た。1~12、13~24、25~36には
当たれば掛金を含めて3倍が戻される。
その当たれば3倍になる所に賭け続けた。
当たる、当たる。連続して何度当たっただろ
うか・・・。
ゲームが終わると何度も増えたチップが運ば
れた。しかも、少額しか賭けてないのでディ
ーラーは私から一度もチップを取らなかった。

一時間ほど過ぎただろうか・・・。百フラン
のチップがズボンの両側のポケットに入り切
らない程になっていた。正確には覚えていな
いが、6000フラン(15万円)ほどにな
っていたと思う。カジノホテルからニースま
ではベンツのタクシーで帰って来た。

ビギナーズラックというやつだな。

この旅に日本から持参した小遣いは10万円
だった。ニースに戻って、海岸通りにあった
ギャラリーでダリ作の版画メルチングウォッ
チは17万円だったが、それを散々買うか買
わぬか迷った末に、結局買わずに戻った。

買えば良かったのだが、旅は半分も残ってい
たし、毎日サンドウィッチばかり食べていた
ので豪華な食事も少しはしたかった・・・。

ダリの作品を見る度に思い出す。  つづく

旅の選択肢(3)

2019-12-06 10:50:52 | 行きたい旅先
ニース行の目的

パリからニースまではほんの一時間半程度の
フライトで着くことができる。

ホテルに荷物を置いて、目的のシャガールの
美術館を訪ねた。月刊太陽だったか、シャガ
ールの特集記事でそれを知り、国立美術館と
して開館したばかりの頃だった。

シャガールは高校時代の恩師が好きな作家で
日本画とは違って、油絵特有の輪郭をはっき
り描かず、色と色が重なり合う美しさを表現
するので大好きだった。また、具象と抽象の
中間的な表現で、花、馬、人間などの色や大
きさを気にせず自由に描いていた。

ニースのシャガール美術館には、この美術館
の為に描かれた大作の他、天板の裏側に幻想
的な絵が施されたピアノが置いてあった。フ
ランスの良いところは、美術品を大事にしよ
うという国民の意識が高いことだ。名作とい
われる作品も、触ろうと思えばできるところ
に裸で展示してあることが多い。

市内にはマチスのアトリエも公開されている。
小高い丘を登ったところに、小さなギャラリ
ーがある。丁度、近くの小学生と思われる集
団が見学に来ていた。見ると、先生がマチス
の作品を前に床に座らせ、模写をさせていた。
裸眼であの原色が美しい本物を前にだ。

自分も別室においてあったブロンズの小像を
デッサンさせてもらった。30センチほどの
黒いブロンズは後にMOMAでも見ることに
なる・・・。作品を模写することで、作家が
見た世界を共有することができる。日本国内
で模写をさせているところは少ない。硝子を
通してみたモノは、やはり違うと思うのだ。

アトリエを出ると日差しが暖かかった。コー
トが必要なパリとは別世界で、巨匠たちが好
んで別荘やアトリエを南仏に構えたのは理解
できるように思えた。コートダジュールはイ
タリアまで海岸が続いている。明日はモナコ
へ行ってみようと思った。

            つづく