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日々の音楽雑記

ラブリーサマーちゃん / ベッドルームの夢

2015-09-14 12:57:54 | 音楽
最後はインディ・ポップ。

ラブリーサマーちゃんは1995年生まれのソロ・ミュージシャン。2013年から主にSoundCloudを主戦場に発表をしていたとか、祖父がいずみたくらしい……というような情報は、まとめサイトに詳しい。この9月に、初のディスクメディアとなる、枚数限定の自主製作EPがリリースされ、タワレコで発見した次第。こういうのがあるから、試聴機めぐりはやめられないな。
一聴した印象としては、誰がどう見ても初期の相対性理論フォロワーなのだが、しかしクオリティは非常に高く、即買いした。ソング・ライティングのよさは際だっており、また絶妙にノイジーに処理したギター音は快く、何度も繰り返し聴きたくなってしまう。SoundCloudで同曲含めて、フルリスニングが可能。まずは聴いてみて欲しい。iTunes Storeでもタイトルトラックを発売中。
今夏20歳になったという。本人のTwitterには、10代後半の青臭く悶々とした揺れる感情が散見され、2chのスレッド(他のスレもあり)を見れば、(若いインディーズのミュージシャンによくあるとおり)知人だか友人だかファンだかよくわからない人たちによる、楽曲以外のあれこれについて、たくさんの書き込みで埋まっている。見た目や人物像、ストーリーで語られるのは年頃のミュージシャンの常だけれど、できあがった音楽のよさがそれによって伝わらないことがあれば、それは製作者本人にも未だ見ぬリスナーにも不幸かな……などと思う。
そんな時代が人生の前半となってしまった者としては、それらに強く共感することも嫌悪することももはやなく、青春まっただなかにある我が娘を何も言わず応援するお父さんのような心境である。

ちーむ・をとめ座 / 恋そめし

2015-09-14 12:46:47 | 音楽
次はアイドル・ポップス。

NHK Eテレの幼児向け番組「にほんごであそぼ」で「今月の歌」のような位置づけで世に出た楽曲。4人の女の子役が歌っており、子ども向けのアイドル風のポップスなのだけど、少し80年代後半を感じさせるキラキラ感とディスコ調のリズム、和風なメロディ展開、(NHKのウェブで紹介されているように)古語や方言の多用などで、とても楽しい雰囲気が充満している。
春ごろ、テレビからこの曲が聞こえてくるたび「おっ」と耳をそばだてていた。その後、6月にiTunes Storeで番組の楽曲としてリリースされ、この9月には、ちーむ・をとめ座としてCD+DVDが発売された。世にいろいろな音楽があるけれど、童謡の延長線上にある、こういうポップス、幼児やママだけのものにするには本当にもったいない。
まったく別の曲だが、Eテレの「えいごであそぼ」の2011年くらいにリリースされた「Your Birthday」もすばらしい名曲。ウェブ上にはこんなYoutubeしかないのが残念(CDは発売されている)。


爆米花樂團 / When Teenage

2015-09-14 12:33:05 | 音楽
今年は、ガールズ・ポップス発掘の当たり年? 青春を感じさせる、3つの名曲をヘビロテしている。

まずはギター・ポップから。

台湾の爆米花楽団(爆米花樂團)、2012年リリースの"When Teenage"。ドラム猫氏のこちらのTwitterまとめブログでたまたま知ったのだが、曲が実によい。女ヴォーカルが、シャウトするでもコケティッシュを気取るでもなく、言ってみればアーティスティックな雰囲気のまったくない、アイドルが上手に歌いましたという雰囲気で、そこがとても貴重だ。Fountains of Wayneのような、ちょっとざっくりとしたギターも非常に効いている。YoutubeでMVが見られる。iTunes Storeでも売っている(2曲目、3曲目もいい曲だが、1曲目の傑出さには劣る)。既に解散しているようだ。

で、前出のブログにも紹介されている、高校生の文化祭?か何かでのカバー。これは、すごい。下手だからこそ逆にダイレクトに伝わってきた、音楽の純粋な美しさというか。ドラム猫氏が、見事な表現をしているので、ここに引用させてもらう。
例の爆米花樂團「When Teenage」のカバー?なのだが個人的には求めているポップ・ミュージックの究極形だ。ラングレー・スクー ル・ミュージック・プロジェクト、シャッグス、パステルズ、そしてコレ♪ (_ ´Д`)ノ~~~ 本気で震えるし、感動するよッ!(_ ´Д`)ノ~~~