TVドラマ「冒険・活劇・ファンタジー」

「ドラマの視点」です!

西遊記 第8話 時の国

2006-07-02 | 西遊記
時間を自由にあやつる妖怪(石井正則役)のすみかに迷い込んだ三蔵法師一行。三蔵を餌食にしようとたくらむ妖怪は、悟空を「腑抜けサル」に変えてしまいます。(悟空の過去を折り曲げることで従順でおとなしい性格に変えてしまった)

おとなしいままでいいのか、それとももとの元気な孫悟空がいいのか。考え込む三蔵ですが、やっぱり悟空は悟空のままがいいと気持ちを持ち直し、一方、五浄と八戒は、「それなら過去にさかのぼって、悟空が腑抜けにされる前に、それを食い止めればいいのでは」と考え、老子から授かった「時間移動を可能にする壷」を使って、妖怪を探し出すため、過去への移動を試みます。

西遊記 第8巻「時の国」
三蔵法師/深津絵里 孫悟空/香取慎吾 沙悟浄/内村光良 猪八戒/伊藤淳史
フジテレビ「西遊記」公式ページへ

妖怪は神出鬼没でした。消えたり突然現れたり。悟空の過去のいずれの「時間」なのか、妖怪のちょっとしたいたずらで、悟空の性格が変わったようでした。そのいたずらをした場所(「その時間」)を探さなければ、悟空は「おとなしくてお行儀が良いお猿さん」のままなのでした。

大役をもらった五浄と八戒は、これまでの旅をさかのぼり、その時間の中で、「妖怪の存在」と「孫悟空の性格が変えられた時間」をつきとめようとします。

タイムトラベリングのさなか、八戒は、「過去の自分がふがいなく弱虫」なことを嘆き、そのことで自分がみじめになり、「こんな時間探しなんて馬鹿馬鹿しい」と思い始めますが、旅の途中で、孫悟空が励ましてくれた場面に遭遇すると、「やっぱりアニキはいいやつだ」と気持ちを切り替えます。

それでも……。「時間探し」ははかどらず、三蔵は危機一髪となりますが、五浄の機転で「未来の悟空(とっても元気)」を、テレポート(時間移動)することとなり、難局を切り抜けます。

時間移動のさい、「現在の自分が、過去の自分にみつからないか」とおどおどするさまは、緊迫感があり、思わず引き込まれるような。「時間の旅人は歴史を動かしてはならない」という考えは、タイムトラベラーモノの共通認識となっていますが、時空を越えて旅を続ける三蔵法師は、難敵を打ち倒し、次々と歴史を練り変えながら前へ進みます。(ドラマの視点)


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