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”気ままな…ホルン道楽”

ホルンの音程を考える(第4章 後編)

ちょっと長めですが、一気に書きました。
対策は後ほど紹介しますが、とりあえず、、ガッテンしていただけるしょうか?


第4章 …頭部での波長変化?(後半)

音叉(おんさ)の音をオシロスコープで見るときれいな波形です。理科で習いましたね。
こんな図解付き説明問題サイトもありました。
この波のパターンの一サイクルの横軸の長さが波長です。すなわち波の長さです。

ところで、チューニングのA(アー)は、440Hzですよね。。
まぁ、現在はオーケストラや演奏会用のピアノは A = 442〜443 Hzとなる場合が多いですけどね。
ラの音です。基準ピッチ。
時報もそうです。
「ぽっ ぽっ ぽっ ぴー」
最初の3回(予報音)は440Hz。最後(時報音)は880Hzでオクターブ高いラです。

繰り返しになりますが、音の正体は空気の振動です。そして音の高さは、この波の長短で決まります。
1秒間に振動する回数を音の振動数と言います。(振動数の単位はHz(ヘルツ)です。)
ですから、440Hzとは、1秒間に440回振動する振動数です。
振動数が大きければ大きいほど、高音になります。
880回/秒なら、波長が半分になるわけですから、ちょうどオクターブ高いラになるわけです。

ところで、440Hzの音叉と442Hzの音叉を同時に鳴らしたら…
そうですよね。
「うなり」が生じます。この場合は1秒間に2回のうなりです。
音は大きくなったり小さくなったり、そして濁ります。
音叉での実験のサイトもあります。
唸ると不安定で生理的にも不愉快ですね!


ここからは、私の推論です。(文献調査はしていないので推論としておきます)

光の波長で考えてみると分かりやすいでしょう。
実は…「波長が短い波ほどエネルギーが高い」のです。(ポイントです)

可視光線の虹色(7色)なら、赤色より紫色のほうがエネルギーを持った強い光です。

紫より波長の短い紫外線は殺菌力もある。目にも悪い(ブルーレイカットが必要となる)
日焼けも引き起こす。
反対に、赤より波長の長い赤外線は、短かい分、遠くまで届く。(ポイントです)
だから温熱効果がある。
暖かいと感じる程度の弱いエネルギーです。
余談ですが、信号機の赤は遠くからでも見えるから「止まる」なのです。

ここから話は、音波に戻りますが…
波長の特性は、もちろん音波にも当てはまるはずです。
それを元に推論すると…
管楽器奏者が演奏するために唇を振動させた場合、その振動は、人体そのもの(頭部の骨、皮膚、筋肉など)を振動させて伝わります。
前章で説明した通り、唇の振動音は、内耳からの聴覚神経、あるいは皮膚からの知覚神経など経由して脳に到達するわけです。
(仮に「体内音」とします)

これに対して、ベルから出て空気中に拡散した楽器の音は、442Hzで吹けばそのままの442Hzで自分の耳から聴こえます。
(「体外音」とします)

さて、、大胆な「風が吹けば桶屋が儲かる」論法の始まりです。
人体組織を振動させながらの体内音波は、厳密に言えば伝播の途中でエネルギーの一部が媒体に吸収されてしまうはずです。
すなわち伝播する間に「エネルギーの一部が失われる」
これは、波長が長くなることを意味します。徐々に波が延びる。

端的に言えば、実際吹いた音よりピッチが下がって脳へ到達する。
もちろんほんのわずかです。
仮に…(あてずっぽうですが)
伝播してエネルギーが0.1%消失したとすると、442.00Hzのピッチは441.58Hzに変化します。
体内音と体外音が同時に頭に聴こえたら、わずかなうなりが発生し音色も濁ってしまいます。
(なお、空気中の伝導よりも、摩擦があって波の速度が減少すると考えることもできますが、結果は同じです。)

何れにしても
このままでは、ソロを吹いても心地よくありません。
イメージ通りでないわけですから、しっくりとはきません。


ですから、ここで脳は素早く補正をかけるのです。
心地よく聴こえるように。。。(脳は悪気はないのです)

脳に心地よく響くようにと、高めに修正命令をかけます。
これを受け唇及びその周囲の筋肉はピッチを上げるように作動します。
…と同時に、内なる音をよく聴こえるようにとチェックするため、神経はこちらに向けられますから体内音の感度を上げて。。
反対に、耳から入ってくる回路を遮断しようと、体外音は聴こえないように脳はたくらみます。。


さてさて、脳が気持ち良いと感じて、無事演奏会が終わり、
とても心地よくソロが吹けたと、自己満足するもつかの間。。。
リプレイを聴いて、、愕然!!
・・・・こんなはずでは・・・となるのでした。


…ガ〜ンです。
*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*

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