たとえば大豆油、ナタネ油、オリーブオイル、グレープシードオイル、ゴマ油、ツバキ油…などなど。
これらと「ココナッツオイル」は、どこがどう違うと思いますか?
味ではなくて、化学的に…です。
理科が苦手でもかまいません。
まぁ、こんな風なイメージを思い浮かべてみてください。
油(=油脂)とはキーホルダーに3本のカギがかかったもの。これを一つの分子と考えます。
(水分子だっからH2Oですね。)
この油の分子(=カギのかかったキーホルダー)が、たくさん集まっていると思ってください。
でも実は、(3本カギがかかる)キーホルダー本体は一種類なのです。
これを人は「グリセリン」と呼びます。
それに対して、カギは数種類があります。大きいのやら小さいのやら…。結構種類ありますよ…。
このカギを人は「脂肪酸」と呼んでいます。
そして、キーホルダーにかかるカギの種類やその割合(分子の割合)で油の種類、性質などが決まります。
多くの食用油は…というと、
大きめのカギ(大きめの脂肪酸、すなわち、長鎖脂肪酸)が、主成分のキーホルダー(油)というイメージです。
まぁ、大きいカギのついたキーホルダーが、たくさんあって、ジャラジャラと容器の中でうごめいている感じでしょうか。
(ちょっと、硬いイメージですので…ソフトなシリコン製のキーホルダーの方がいいでしょう(^O^))
それでさらに、常温で液体の油は、不飽和結合つまり二重結合をもったカギ(脂肪酸)…
たとえばオレイン酸とかリノール酸などですけど…、これらを比較的多く含んでいるわけです。
酸化しやすい不安定な油で、ビタミンEなどの抗酸化成分が含まれることもあります。
これに対して、ココナッツオイルは…というと、
もっと小さなカギ(脂肪酸、つまり中くらいの脂肪酸=中鎖脂肪酸)が、主成分のキーホルダー(油)なのです。
ほんと、非常に珍しい食用油です。
つまり「中鎖脂肪酸が多い」というのが、他の油脂との決定的な違いなのです。
まさにここがカギですね。より、小さいのです。軽いのです。
とはいえ、ココナッツオイルは、不飽和物は少なく、常温、24.5度以下では固化してしまうのですが、
言い方をかえると、酸敗しにくく安定に保存できるオイルを意味しています。
南国でないと、夏でないと、ちょっと扱いにくいかもしれません。
日本での普及がいまいち…と思うのはこの辺が要因かな~と想像ですが、思います。
美味しいそうなのにね!
では、なぜ中鎖脂肪酸が身体に、特に脳に良いのしょうか…(続きは次回)
最新の画像もっと見る
最近の「日記」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2012年
人気記事