偏平足

里山の石神・石仏探訪

石仏番外 鋸山(千葉)石切り場

2018年11月26日 | 登山

鋸山(のこぎりやま) 石切り場(いしきりば)

【データ】 鋸山329メートル▼最寄駅 JR内房線・浜金谷駅▼登山口 千葉県富津市浜金谷駅▼石仏 地図の赤丸印は石切り場▼地図は国土地理院ホームページより

【独り言】 鋸山には〝日本寺の石仏群〟と〝房州石の石切り場跡〟という、全く違う二つの顔があります。日本寺の境内に点在する石仏群しか見ていない人にとっては、房州石の石切り場跡の垂直な石壁に圧倒されるはずです。しかし観光で訪れた人が石切り場、そして鋸山山頂まで足をのばすのは、足元が悪いのでちょっと危ないです。私のおすすめ登山コースは、浜金谷駅から沢沿いに歩いて鋸山の東の肩に出る道ですが、今は荒れているため入山禁止になっています。


 石切り場へは寺の境内からも入れますが、ここは浜金谷駅から登る〝車力道コース〟がおすすめです。車石は切り出した石を運ぶ運搬車で、車力道は切り出した石を運び出した石畳の道です。鋸山の石は柔らかい砂岩で、山の斜面を上から豆腐のように切り出していきました。その結果垂直の壁ができたのですが、質の良い石を求めて横にも切り進めたため、今に残る幾何学的な造形美ができたそうです。その採石も30年前に終わって、いまはツル系の植物が岸壁に彩りを添えています。その様子を写真で案内しました。



 石切り場の一角に石祠がありました。石切り場の神なのでしょうか。石切り場の西側は日本寺の境内で、入ってすぐにあるのが百八観音です。石切り場を利用して昭和41年に完成しました。

【追伸】JR浜金谷駅のホームには登山者と観光客が降りたちます。駅前から左の路地へ歩き出しますが、登山者次の三叉路で左の登山コースへ、観光客は右へ入ってロープウェー駅へ向かいます。石切り場、石仏群、山頂からの展望といろいろな楽しみ方ができる鋸山です。石仏を案内するブログでは、鋸山ならではの石仏を取り上げてきましたので、次に紹介しておきます。
 薬師如来
 安底羅大将、武田石翁
 
 愚伝、大野英令







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