偏平足

里山の石神・石仏探訪

里山の石神端書17 猪(栃木・日光市)

2021年12月04日 | 里山石神端書

栃木県日光市瀬尾・松原町の愛宕山

 30年ぐらい前ですが、栃木の石仏を調べている滝沢氏に、日光の里山に多い愛宕山のいくつかを案内していただいたことがありました。そこで見たのは猪に乗った勝軍地蔵や石造猪の奉納物でした。瀬尾の愛宕山もその猪があります。


 瀬尾の愛宕山は小さな里山。中腹で弁財天に道を分け、山腹に石仏が倒れている先が愛宕神社を祀る山頂。社殿の裏側の大きな石祠の前に小さな猪が3体並んでいます。可愛い猪です。

 愛宕山の本尊は馬に乗る勝軍地蔵で、その使いが猪とされています。瀬尾愛宕山の大きな石祠には勝軍地蔵でない普通の地蔵菩薩が祀られています。


 愛宕山には弁財天の木祠が祀られていて、そこに寛文十年(1670)の「三界萬霊塔」が立っています。三界萬霊(さんかいばんれい)は、あらゆる世界の霊魂を回向する目的で建てられた石塔です。
 この愛宕山は、このブログ偏平足の石仏312瀬尾愛宕山で案内しました。

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