ぶにんのしま -Bonin islander-

都会のおっさんが小笠原諸島に住むことになって右往左往するブログです。

野ヤギ問題

2016年10月03日 | 日記
小笠原諸島は、世界自然遺産ならではの問題がいろいろ山積しており、野ヤギもそのひとつ。
世界遺産じゃなかったとしても問題なのかもしれないけど。



もともと人間が家畜用に持ち込んだものが野生化して繁殖していった結果、
固有の植物を食い荒らしてしまって小笠原の植生に重大なダメージを与えているらしい。
一時期は父島列島の父島や兄島、聟島列島の媒島に多数生息していたようだけど、
いまはほぼ駆除が完了しているのだとか。

ただ、父島にはまだ一部残存している野ヤギがいて、
島内を巡っているとちょいちょい遭遇する。
あまり人間に対する警戒心がないのか、けっこう近づいてきたりすることもあるけど、
ヤギとはいえ群れになるとわりと怖い。



こういった野ヤギは、定期的に特定のエリアを立ち入り禁止にしてハンターが駆除しているようだ。
以前は食べていたみたいだけど、いまはどうしているのかな。
彼らにはまったく罪はないのだけど、環境問題のためにはいたしかたない……といっても、
そもそも人間が問題を持ち込み、その問題を解決するために自分たちが持ち込んだものをまた排除している。
人間って勝手なやつだよなあ。自分たちが最悪の外来種かもしれないな。


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