皆さんこんにちは、長浜奈津子です。
2024年12月、年内最後の "おとがたり” 朗読ライヴのお知らせです。
『葵』源氏物語 紫式部/与謝野晶子訳。
<愛と嫉妬、哀しみの物語 〜無限の味わい>
源氏物語といえば…幽玄なる愛の世界が描かれていますが…『葵』では、光源氏、葵上、六条御息所の物語が語られ有名な章です。三人の織りなすこの物語は、平安時代の人々の情緒の奥深さを描き出し、心に残る余韻を与えます。
愛と嫉妬、哀しみの物語。ひとの感情というものは、無限の味わいがあります。
昔々、海外から俳優座に来た、ある演出家がワークショップで言っていた言葉なのですが、あらゆる感情は美しいもので、我々俳優は、それを使って物語を奏でるのだといっていたことが、とても印象深かった。
紫式部が、この世に産み落とした三人の登場人物たち(時代を経てなを、今も生きているから)は、愛と哀しみの音楽を奏でているようにも感じます。まるで三重奏みたいです 。
訳は、与謝野晶子で。
そしてこの物語を輝かせる、もうひとりのソリストは、ヴァイオリニストの喜多直毅さんです。彼の音楽を想う時、その内側から… ごく自然にこの世界が聴こえてくるようです。私は語りで。
源氏物語の魅力を五感で感じるひととき… をお届けしたい。
年末の頃ですが、まだクリスマス前の…
12月22日(日)午後15時から、六本木ストライプスペースにて。
皆様、ぜひこの朗読公演にお越し頂けますように、心からお願い申し上げます。
<なんと哀しく… そして美しい、息を呑むような源氏物語の世界>
おとがたり 長浜奈津子 拝
2024年12月22日(日)
14時半開場/15時開演 於:六本木ストライプスペース
おとがたり朗読ライブ
演目:源氏物語『葵』紫式部/与謝野晶子訳
光源氏へ無垢な愛を捧げる 幼妻 “葵上” と、激しい嫉妬に苛まれる六条御息所。その交錯する想いの狭間で、源氏の心は大きく揺れ動き、繊細な感情が波のように渦巻く。朗読とヴァイオリンで鮮やかに描かれる、胸が高鳴り、息を呑むような源氏物語の世界。
<出演>
おとがたり
長浜奈津子(朗読) 喜多直毅(ヴァイオリン)
<公演日時>
2024年12月22日(日) 開場14時半 / 開演15時
<会場>
六本木ストライプスペース
https://striped-house.com/map1.html
〒106-0032東京都港区六本木5-10-33 ストライプハウスビル Mフロア
Tel:03-3405-8108 Fax:03-3403-6354
(六本木駅 3番出口より徒歩4分)
<入場料金>
予約¥3,500 当日¥4,000 (全席自由)
<問合せ・ご予約>
電話 090-3339-1281(長浜)
メールnappy_malena@icloud.com(長浜)
イヴェント受付フォーム
<あらすじ>
源氏物語『葵』~愛と嫉妬、哀しみの物語~
光源氏が清らかな愛を抱く幼妻 “葵上”。源氏は彼女に惹かれ、御所に招くのだが、葵上は源氏の周囲にいる他の女性たちとの関係に次第に不安を感じていく。一方、源氏には激しい嫉妬心を抱く六条御息所がいる。彼女は源氏への愛を執拗に貫くが、葵上との関係を快く思わず、嫉妬が募るばかり。光源氏は、この二人の想いの狭間で心を痛め、愛と責任の重さに揺れ動く。やがて、葵上には悲劇が訪れ、光源氏は自らの愛が試される状況に直面する。葵上の存在は、光源氏の心の葛藤や人間関係の複雑さを浮き彫りにし、愛の儚さや深さを際立たせる。
袖濡るるこひぢとかつは知りながら下り立つ田子の自らぞ憂き
(六条御息所 本文より)
ー 出演者プロフィールー
おとがたり https://www.otogatari.net
女優・長浜奈津子とヴァイオリン奏者・喜多直毅による朗読ユニット。首都圏を中心に意欲的に活動を行なっている。物語の持つファンタジーを声や楽器の音を通して空間にありありと描き出すために、即興的に互いの間・抑揚・言葉に反応しながら進行するパフォーマンスは臨場感にあふれ、聴く人はまるで物語の中に居合わせるかのような印象を抱く。来場者はもとより、文学研究者からも高い評価を得ている。
長浜奈津子 https://www.nappy-cantactriz.com
桐朋学園演劇科卒業後、劇団俳優座へ。女優・朗読家。2016年より「市川荷風忌」朗読出演。ヴァイオリニスト喜多直毅氏との朗読ユニット“おとがたり”でも『濹東綺譚』他、荷風作品を多数上演。 六本木ストライプハウス「朗読空間~ひとり語り」では泉鏡花『高野聖』他、坂口安吾『桜の森の満開の下』『夜長姫と耳男』他、朗読公演を重ねている。 村岡花子訳『赤毛のアン』朗読配信や、朗読教室の主宰など、幅広い朗読活動をする。 “女優の語り” で登場人物たちに命を吹き込み、物語る。
喜多直毅 https://www.naoki-kita.com
国立音楽大学卒業後、英国にて作編曲を、アルゼンチンにてタンゴ奏法を学ぶ。現在は即興演奏やオリジナル楽曲を中心とした演奏活動を行っている。タンゴに即興演奏や現代音楽の要素を取り入れた“喜多直毅クアルテット”の音楽は、そのオリジナリティと精神性において高く評価されている。他に黒田京子、齋藤徹 (故人) との演奏や邦楽・韓国伝統音楽奏者・現代舞踏家との共演も数多い。欧州での演奏も頻繁に行う。我が国に於いて最も先鋭的な活動を行うヴァイオリニストの一人である。
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