東北地方太平洋沖地震の一日

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「信じられない光景」









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被災地にお住まいの方々、被害に逢われた方々、お見舞い申し上げます。

地震で危険なのは津波、火災でございます。ボクの周囲には海がありません。
ですが、火災は発生しており油断ならぬ状況です。

余震も引き続いてますから火の元確認には注意が必要です。皆様、再度
身の回り安全確認をしましょう。

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昨日、一日の経過を綴ります。



午後、突然の出来事でした。震度5強という人生最大震度を経験。
もちろん仕事中でありパニックにならぬよう冷静に努めました。

監督的立場にあり周りの安全確認、避難誘導に全力を尽くし幸い職場での
人的被害はありません。

また地震対策を施しておいたおかげで物損被害も棚崩れ程度で済み、日頃
の対策が功を奏したかたちです。


仕事は定時であがれましたが、駅へ向かうと全ての路線で運行中止とのこと。
駅には帰宅できない人々が溢れかえってます。
まるで映画シーンの様、避難できないパニック状況と同じでございます。
まさか現実にそのような光景を目にするとは・・・


職場から自宅まではJR一本しかない通勤路でありバス路線はありません。その道30km。

さて交通機関再開は一両日見込み無し。


頭をよぎるのは帰宅難民。


すでに駅周辺の宿は満室、レンタカーも全て出払いありません。


完全に交通機関麻痺及び、宿泊も無理な状況下。


幸いボクはランニングを趣味としており、それも今年フルマラソン挑戦を
掲げておりますから、ここで走らないでどうするよ、ってな決意をします。


JR路線沿いにゆっくりゆっくりと走り始めました。

余震の揺れを感じ、周りに注意を払いながら、特に路面、頭上に気を配り走ります。

周囲に人はいません。走るのはボクただ一人。孤独なランナーとなりました。


日が暮れ、街灯もない真っ暗な道をただ一人走ります。
途中、挫けそうにもなりました。

本当に帰宅できるだろうか。

途中、家族が心配でケイタイをかけますが、規制がかかっているようで繋がりません。
ケイタイメールも駄目でした。

ケイタイ各社が用意している”災害伝言”は利用できましたが、家族でイザ対策して
おらず、今回ボクのみ利用。家族の安否は不明の中、走り続けます。


やっと見つけたコンビニで公衆電話を発見。

ケイタイが普及し公衆電話を見かけなくなり久しいですけどコレほど頼りになった
”公衆電話”はありません。

おまけに”公衆電話”は災害時無料通話可能でした。そして自宅に電話。

家族の無事を確認でき、勇気を持って走り出せました。


1時間、2時間、3時間、やっと20km以上走り、残り10kmのところで友人からのメール
が届きました。本当に足が辛くなり、また挫けそうになった時に大変助かるメール
です。

この場を借りて友には感謝させて頂きます。ありがとうございました。勇気を頂き
ましたよ。

残り10km弱、普段なら1時間で走るところ、流石に精神的疲労、筋肉痛に襲われ1時間40分
もかかりやっと自宅に到着。




家路までの



”トータル距離30km”

”完走タイム4時間40分”



無事家族と再会できました。

普段日常、家族と逢うことは当たり前でしたけど、災害というキーワードが家族のありがたさ
そして逢える喜び、本当に今回は教訓となりました。


今回の災害で被害に逢われた方を思うと大変悲しい気持ちです。

皆様の御無事を願わずにいられません。




■今回の教訓


１．　地震への日頃対策は必要(家具の固定、避難ルートの徹底、食料・水の確保）

２．　津波、火災に十分な対策が必要。

３．　ケイタイ電話はあてにならない。繋がらない。

４．　ケイタイは災害伝言掲示板を利用する。

５．　公衆電話は無料通話可能。繋がりやすい？

６．　帰宅難民になる可能性。交通機関は壊滅を想定。
　
７．　タクシーは長蛇の列、バスも同様。レンタカーはほぼ借りられない。

８．　自宅への徒歩ルートも確認しておくこと。

９．　最後に頼れるのは己の脚。日頃から鍛えましょう。

１０．勇気を持ちましょう！