私にもついに…☆!?

昨日のフライトのこと…。


ドリンクサービスが終わってギャレーで片づけをしていたとき。
一人のお客様がすごいあわてふためいてギャレーにかけこんできて私にこう言いました。

『む、娘の様子が変なんです!!』


そのお客様のパニックになった様子を見て、そうとうやばい状況が予想でき、
「ついに私にもやってきた」と覚悟を決めました。


頭の中にいろーんなことがすごい勢いで浮かびました。

人工呼吸!?
酸素ボトル使用!?
CPR!?
AED使用!?
ドクターコール!?
地上に救急車要請!?

今日の私のポジションは、一番うしろ一人で担当。
誰にも頼れない!!
大丈夫。おちつけー。訓練でやったとおりやればいい!!


そのお客様のところにかけつけると、
20代前半のお客様が顔面蒼白、汗をだらだらかきながらぐったりしています!!


『お客様ー!!!聞こえますか??わかりますかー???』

『…はい…』
意識確認。

シートのリクライニングをフルに倒して楽な姿勢をとっていただきました。
脈の確認…正常。

『お客様ー、どういうふうに具合がわるいですか??苦しいですかー???』

『あ、熱いです…』
おでこに手をあてると熱は無いよう。
でも手はこおりのように冷たい。


すぐにギャレーにもどり、パーサーにインターホンで状況報告。
搭載しているヒヤロンと濡らしたタオル、水をお持ちしました。
お母様に娘さんの既往症、持病の有無の確認。無し。
すぐにパーサーがお客様のところに。

そうこうしていると、揺れてきてベルト着用サインが点灯。
ケアが出来なくなってしまいました。


でも、もうすぐ着陸。
意識もあるし大事ではなさそう。
良かったー!


最終の着陸態勢に入る前にもう一度確認にいったところ、お母様が
『やっと手の温かさがもどってきました…』
もう一度娘さんに
『大丈夫ですよー、もう着陸しますよー。』

お母様も落ち着いたご様子。
『もうすぐ着陸するのでご安心ください』と言った私が一番安心しました。


ちょっと歩いて降りられそうもないので、地上で車イスを待機要請。


着陸後、お席に行くとお客様はケロっとしていてもうぜんぜん大丈夫ってカンジでした。
何度も何度も
『心配おかけしました。ありがとうございました。』
と言いながら車イスも使わなくて降りて行かれました。



もうこんな思いはしたくはないって思いながら、色々考えさせられた貴重な体験でした。
でも、やっぱヤダ…
みなさん!
飛行機に乗るときは体調万全でね