尊属殺人

　最近、少年が父親を殺しただの兄を殺害しただのというニュースが目に付く。
　最高裁でもいわゆる尊属殺人（自分より年上の身内を殺すこと）の重罰規定は違憲無効とされたけれど、最近特に目上の人を敬うという感覚が欠けている若い人が多くなって来ているような気がする。
　親や兄姉に反発する気持ちが起きるというのは分からないではない。親と子供では考え方のギャップが違うのは当然だし、弟が兄や姉に反抗したい気持ちが起きるのは仕方のないことだ。
　でも、いくら腹が立っても殺すことはないだろう、って感じ。殺したあと自分がどんな立場になるかということなど考えてもみないのだろうが、若者の幼稚化・短絡化は人間の進化の裏返しか（学ぶことが多いとなかなか大人になれない）。
　戦前の封建主義的な思想・儒教思想を今更持ち出すことは不要だが、育ててくれた親にすら敬意が払えなくて、今後どうやって生きて行くんだろうね、そういう若者たちは・・・。