Wasted Time（失われた時間）

　世の中、お金さえあれば何でもできる・買えると思えても、やっぱりお金で買えないものがありますよね。

　友情、愛情・・・・人間関係はそういう意味ではお金では買えない財産。

　あと若さもお金では買えませんよね。

　人間はいつかは死んで行きます。

　時間もお金では買えません。

　父が亡くなって、はや２年半が過ぎてました。

　父が生きていたあの時代には二度と戻ることはできません。
　しかし、忙しさがその父と会えない寂しさをまぎらわせてくれました。

　でも父が亡くなって、悲しくて悲しくてたまらないとまでは思えません。

　亡くなっった人もこころの中にいる、その人のことを思えばその人はこころの中にずっといるという言葉は本当に思えるようになりました。

　昔は“生”と“死”は相対立する、両立しえないものだと思って、両者はしっかりと区別できるものだと思っていましたが、今は“死”は“生”の延長線上にあるものだと思えるようになりました。

　死者は肉体的・物質的に“死んでいる”だけで、“生きている人”の精神の中で生きているのです。

　こんな風に書くと、いかがわしい宗教に洗脳させているように思われるかたもおられるでしょうが、“生”と“死”って、ホントに謎ですよね。

　物質的構成として考える場合、生きている人と死者と何も代わりません。さっきまで生きていた人と亡くなった人は物質的に同じはずなのに・・・。

　亡くなった瞬間、魂が抜けていく・・・・それが人魂として時々見えるのだと昔の人は考えていたようですが・・・。

　いつか科学が生と死の物質的な差を解明できたなら、その時は科学は死んだ人を生き返らすことができるのでしょうか？

　アメリカなどでは現代の科学では不治の病と診断された人が、将来その病気を治す特効薬ができたら、その投薬を受けるために、仮死状態で眠っているという話を聞いたことがあります。

　その話の真偽は明らかではないですが、生命に関する神秘のベールははがさないで欲しいと思うのは私だけでしょうか？