ジェラール・フィリップ没後50周年特別企画 『赤と黒』デジタルリマスター版:公式サイト
神や人間
熱情と熱狂
文芸小説の映画化だけあって高尚感がありました。
でも、壮大な音楽のわりには演出は淡々としていました。
ジュリヤン・ソレル役のジェラール・フィリップをスクリーンで観たのは初めてです。
(彼の出演作は『危険な関係(1959) - goo 映画』をビデオで見ただけな私。)
ジェラール・フィリップは貧乏な育ちの役には見えなかったのよね。。。
「僕は何の取柄もない・・・」とジュリヤンが言っても
長身・足長・広い肩幅の容姿端麗なジェラール・フィリップが演じているから説得力ないし。。。
ド・ラ・モール侯爵の令嬢:マチルド〔アントネラ・ルアルディ〕に短剣を振りかざそうとした場面は
表情が硬直しているだけだったし、
死刑執行前にレナール氏の妻:ルイーズ〔ダニエル・ダリュー〕と会う場面では
壁に手をつけて立ち、気取ったポーズを決めていて悲壮感が全くなかったな・・・。
彼の演技は細やかさがないので上手いとは言えないですね・・・。
(往年のフランスの二枚目俳優ならば
目で深い感情を映し出すアラン・ドロンのほうが表現力あるように私は感じましたよ。)
でも、雰囲気はジェラール・フィリップのほうが私好みかもしれない。
優美な佇まい、ふと一瞬見せる愛らしい表情は観ていてウットリでしたよ♪
ジュリヤンはギラギラした野望を貫こうとする根っからの野心家ではなく、
貧しい育ちの自分自身にコンプレックスを抱えていたから
ブルジョワ(富裕層)への憧憬が募っていき、
頭の良いジュリヤンは出世を意識するようになっていったのでしょうね。
ジュリヤンに髪を一束捧げたマチルド
死を受容したジュリヤン
自ら死を選ばなかったもののジュリヤンの死刑執行の三日後に亡くなったルイーズ
マチルドはその後どうなったんだろう?
ジュリヤンとルイーズは満たされた人生だったのだろうか?
そして、真実の愛に目覚めたのだろうか?
「赤と黒」は重たくて長そうなんで、本は読めていないですが、映画なら!!!
BCさんの色々な疑問、私も持ちそうだが...
コメントありがとうございました。(*^-^*
ジェラール・フィリップはハンサムではあるけど、演技は・・・・かな?
舞台出身の俳優さんらしいので、
表情やポーズを決めすぎていて自然ではないんですよね。。。
だけど、彼が活躍した時代には合っていたんだろうし、
華のあるスターだったんだろうなと思いましたよ。
疑問と言うよりも、登場人物に思いを馳せる気持ちになりましたよ。
作品の世界観に入り込んで観る事が出来ました。
傑作と言われているだけあって、高尚感のある良い作品でしたよ。(*^-^*