~青いそよ風が吹く街角~

映画(主にミニシアター映画)の感想文を軸にマイペースで綴っていきます。

~『セイフ ヘイヴン』~ ※ネタバレ有

2013-11-04 23:49:05 | 映画【アメリカ】


  『セイフ ヘイヴン』:公式サイト

自転車
手紙

ニコラス・スパークスの小説をラッセ・ハルストレム監督が映画化。
地方の港町にやって来た若い女性ケイティが最愛の妻を亡くした青年アレックスと恋に落ちるも、
ケイティが背負っている秘密が次第に浮き彫りになっていく様子を描く。

状況台詞を端折っているので、展開としては不自然・・・。

 バスターミナルに逃げたケイティを刑事が追う場面での「ブロンドショートは?」。
 ケイティが髪型変えたのはまだ知らない筈なのに。

 アレックスはケイティの指名手配写真を見て、第一級殺人犯だと誤解している筈なのに
 キチンと説明もせず「ケヴィンは刑事だから指名手配出来たの。」と。

 ケヴィンは虚偽の指名手配が上司にバレて警察官としての所持品を没収された筈なのに
 銃は所持していたり。
 (銃はプライベート用の銃なの?)

 正当防衛とはいえ、ケヴィンを殺害した?のに
 罪に問われず事情聴取も受けないのはおかしいような?

ミステリー・純愛・ファンタジーを融合させているだけに、
プロット組むだけでも難しいだろうけど、
あまりにも細かな部分で粗が目立っている・・・。

とは言え、ヒューマン系の監督のわりには
オープニングの謎めいた緊張感をたたみかける構成は上手かったと思う。
田舎町を舞台にしたみずみずしい映像はラッセ・ハルストレム監督の真骨頂で美しかった。

アレックス役のジョシュ・デュアメルは香港俳優のルイス・クー似?
ケイティ役のジュリアン・ハフは若い頃のメグ・ライアン似?

昔はジョニー・デップ、レオナルド・ディカプリオ、トビー・マグワイアなどを発掘し、
近年ではチャニング・テイタム、アマンダ・サイフリッドなどを育てたラッセ・ハルストレム監督なので
ジョシュ・デュアメルとジュリアン・ハフにも注目してみようかと思う私。

二人共、ルックス良いし、演技も安定しているので、
今後、作品に恵まれたらもっと売れそうですよね。

予定調和なオチではあったけど、守護天使の存在にはじーんときたよ。
自分が亡くなった後、夫に愛する人が現れるのを想定して、未来の彼女への手紙を残す。
映画だと素敵な逸話だけど、実際には子供へは手紙残せても、
未来の彼女への手紙はなかなか残せないと思う。
(女のプライドが邪魔をするからね。)
まっ、男性は尖った女心はわからないだろうし、
守護天使は男性が望む理想の女性像のような気もします。
私は原作は未読なのですが、
もし、守護天使の描写が原作通りならば、男性作家だからこそ描ける筋書きのような気もした。

懐の広いスケールの大きな愛だなぁ~と感じた作品でした。
 


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