~青いそよ風が吹く街角~

映画(主にミニシアター映画)の感想文を軸にマイペースで綴っていきます。

『春が来れば』♪ ※ネタバレ有

2006-09-10 23:16:32 | 映画【韓国】

未来へ舞い踊るような明るい希望が伝わってくる作品でした。(*^-^*
年齢を重ねていくと共に何気に諦める事も増えていくかもしれない。
でも、途方に暮れていても少しの勇気を持つ事で未来は少しずつ開拓できる。
自分自身の人生を開拓出来るのは自分自身なのでしょうね。
それが人生の面白さ(素晴らしさ)なのかも?

後半、生徒達が先生〔チェ・ミンシク〕に新しい指揮棒を渡す場面にジーンとして涙しました。
ラストの桜も美しかった。(*^-^*

リュ・ジャンハ監督はホ・ジノ監督の『八月のクリスマス』助監督、
『春の日は過ぎゆく』助監督+脚本を務め、
『春が来れば』で長編映画デビュー。
人の心の移ろいを映りゆく季節に映し出していく手法が
ホ・ジノ監督に通じる印象でした。
でも、ホ・ジノ監督の寓話的な耽美さを醸し出す“キェシロフスキ風テイスト?”とは対照的で、
リュ・ジャンハ監督は冴えない男が新しい1歩を踏み出していく人情味溢れる美しさ“寅さん風テイスト?”
の様な印象でした。

サムチョクの街(薬局、海辺のレストラン)を観ていて、『四月の雪』を思い出しました。
『春が来れば』は2004年、『四月の雪』は2005年の作品なので、
ホ・ジノ監督がリュ・ジャンハ監督からインスピレーションを受けて
『四月の雪』に活かしたのかもしれませんね。
(『四月の雪』の本編でカットされてしまった場面だけど、
『四月の雪』の主人公二人が映画館で寄り添う場面で観ていた映画は『春が来れば』だったし・・・)

韓国ドラマ『愛の群像』ではキム・ヘスの母親役、
韓国ドラマ『ホテリアー』では社長夫人役を演じていたユン・ヨジョンが
『春が来れば』ではヒョヌ〔チェ・ミンシク〕に小言を言いながらも見守る心根は温かい母親役を演じていて、
出番は少なかったけど存在感がありました。(*^-^*

金キラの上着を着てトランペットを演奏したり、ラーメンを鍋のまま食べたりetc
しみじみとしたチェ・ミンシクの庶民的な演技も味わい深い。(*^-^*


P.S.
チェ・ミンシクは足が長く見えました☆
渋くてタフそうで愛嬌もありそうだし素敵ですね♪
『春が来れば』ではチェ・ミンシクの等身大の自然な魅力を新発見できたような気がします。(*^-^*

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