呪いの石
SOS
園子温監督が漫画家・古谷実原作『ヒミズ』を映画化。
家庭環境に恵まれない2人の中学生の青春を描く。
主演の住田役の染谷将太と茶沢役の二階堂ふみは
この作品でヴェネチア国際映画祭マルチェロ・マストロヤンニ賞を獲得。
親が子供についてどう思おうが親の勝手かもしれないけど、
ならば、「どうして子供を作ったの?」と言いたくなってしまった。
責任感なさすぎやん。
でも案外、こういう勝手な親っているのかも?
こういうの見ていると子供は親を選べないんだなと実感してしまうわ。
(まっ、逆に言えば親も生まれてくる子供は選べないとも言えるんだけどね。)
ああいう親を持った子供が哀れ。
どうせなら、住田くん〔染谷将太〕は世直しの一環で
茶沢さん〔二階堂ふみ〕の鬼母も・・・してから
自首すればいいのにと思ってしまった自分がなんだか怖くなってしまったよ。
だけど、子供を・・・という気持ちにまではならなくても、
親にとったら子供の存在が負担に感じる時もあるんだろうね。
この監督は人間の表に出したくない嫌な心理をあぶり出すような演出をするよね。
主演の2人以外は監督の過去作や監督作品の常連メンバーが勢揃いだったよね。
住田くん役の染谷将太
染谷くんの出演作を観るのは『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』に続き2作目。
『嘘つきみーくん~』では飄々とした印象しかなかったんだけど、
『ヒミズ』では役への入り込み方が凄くて底力を見せつけられた感じでした。
茶沢さん役の二階堂ふみ
二階堂さんの出演作を観るのは初めてです。
10代の頃の宮崎あおい似な印象。
思いっきりテンション上げて演じている。
茶沢さんのようにストーカーのようにつきまとい、
食らいつくように真っ直ぐに気持ちをぶつけてくる女子って
男子からしたら重荷に感じ、敬遠したくなるだろうから、
当然、住田くんは茶沢さんを事あるごとに追い返そうとするんだけど、
それでも結局、住田くんは茶沢さんに根負けしてしまうのは、
2人は自分をごまかしきれない者同士だからなのかもしれないですね。
そういう意味で深読みするならば、
まるで2人は精神的な双子のような位置付けのキャラクターのようにも感じましたよ。
P.S.
“呪いの石”は1つめ・2つめ・4つめはどの場面かはわかるんだけど、
3つめの“呪いの石”はどの場面だったのか思い出せない。。。
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