旅人
多民族が一緒に暮らすドイツ、ハンブルグのレストランを舞台に、
その店に集う人々の人間模様を描く。
【大阪ヨーロッパ映画祭】ではファティ・アキン監督の舞台挨拶もあったんだけど、
満席で観られなかったので一般公開を楽しみにしていた作品です。
昨年日本で公開された『そして、私たちは~』はシリアスな内容だったけど、
『ソウル・キッチン』はどちらかというと『太陽に恋して』系の明るい路線でしたね。
二作品共、モーリッツ・ブライブトロイが出演しているし。
いきなり棺がズトンと落ちたり、ボヤになったり、椎間板ヘルニアで倒れたり、
シニカルなシチュエーションが唐突過ぎて全て浮いていたのよね。
この監督は音楽や色遣いのセンスは優れていても笑いのセンスは・・・だわ。
大阪ではシネマート心斎橋で上映なので
“ソウル”という言葉から韓国映画だと勘違いする人もいるような気もするな。。。
入場時にはペットボトルのお茶をもらい、ロビーではハムの試食会もやっていて、
担当者が客席にも来てハムの解説をしていたのでグルメな映画なのかと思っていたけど、
ソウルミュージックな趣きの映画でしたよ。
レコード店とコラボしたほうがミナミというシネマート心斎橋の場所柄
若いお客さんも入るような気もしましたよ。
音楽の使い方は効果的だったので
ソウルミュージック好きの人は満足出来る内容だと思います。
エンドロールのカラーの使い方もこだわりを感じましたし。
ただ、料理が映るのを楽しみにしていた私としては物足りなかったです。。。
モーリッツ・ブライプトロイは私つい先日「エクスペリメント」を観た後に「エス」を観たので、恰幅良くなったなぁなんて思って観てました。ファンキーでどうしようもない兄貴役でしたが、個人的名イメージは主人公と逆だったかも。^^;
他の映画館ならば大丈夫だろうけど、
シネマートだと韓流好きの主婦達が間違えそうなタイトルですよね。^^
韓国ソウルを舞台にした料理映画だと誤解しそう。。。
だからと言って、“魂の台所”というのもチョットなので、
“ソウル・キッチン”が無難なのかな~。
モーリッツ・ブライプトロイは
日本で公開されるドイツ映画にはほとんど出演している印象ですよね。
父俳優・母女優のサラブレッド。
二枚目すぎない実力派なので色んな役がこなせるから
製作側にしたら使いやすい俳優なのでしょうね。