~青いそよ風が吹く街角~

映画(主にミニシアター映画)の感想文を軸にマイペースで綴っていきます。

*『スウィート・ノベンバー』* ※ネタバレ有

2013-12-22 15:02:44 | 映画【アメリカ】


 スウィート・ノベンバー  Movie Walker

美しい人生

1968年のアメリカ映画『今宵かぎりの恋(原題:Sweet November)』のリメイク。
サンフランシスコの街並みを舞台に、
自由奔放に暮らす女性サラ〔シャーリーズ・セロン〕と
仕事人間の青年ネルソン〔キアヌ・リーヴス〕の愛を描く。

オリジナルの『今宵かぎりの恋』は未見です。

ネルソン役のキアヌは歌の音程は微妙だけど、ヴェルヴェットヴォイスは良いよね。
サラ役のシャーリーズ・セロンはすましていて愛嬌がないイメージなので苦手な女優なんだけど、
(彼女の極細眉も苦手。。。)
この作品ではわりと笑顔があってキュートだったな。

サラがネルソンに病気を明らかにするのは1時間30分経ってから。
それによって、二人が結ばれるかどうか二転三転するんだけど、
結局、別れを選ぶ・・・。

サラが“美しく強い姿を見せたいから”という理由でネルソンに別れを告げる。
どう生きるかはその人の自由なので、それもアリだとは思うけど、
本当の意味での“美しく強い姿”を見せたいならば、
ネルソンがサラの病気の事も受け入れた上で温かく求愛してくれているのならば、
最期までありのままの自分をさらけ出してネルソンに見届けてもらうほうが
“美しく強い姿”の生き方だと思うけどね。
サラは生き方ではなくて、見た目のみの“美しく強い姿”にこだわっていたのかしら?
素直になれず強がっているだけのサラには全く共感出来ませんでした・・・。

ただ、正統派の美男俳優や美人女優が主流だった往年のハリウッドでは
見た目を尊重した外見重視の愛を描くほうが観客に受けたんだろうけど、
完璧な美形や美人よりも個性やキャラクターの内面重視の現在では
外見重視な愛の価値観は受けないと思うんだよね。
現代の時代設定でリメイクするよりも昔の時代設定にしたほうがしっくりきたかも?
現代の時代設定にするならば、この二人よりも情感豊かな俳優・女優を起用した方が
説得力あったような気もした作品でした。


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