会社員の野崎〔大沢たかお〕は動脈瘤で突然倒れる。
医師に手術を勧められるが手術の後遺症で記憶を失う可能性もあることを知り、手術を拒否する。
会社を辞め、家に閉じこもる日々が続いていた野崎にバイトの話が持ち込まれる。
期間は1週間、仕事内容は東京・日本橋を起点にひたすら西に下る鹿児島・指宿までの運転手。
依頼主は初老の弁護士:鳥越〔柄本明〕。
野崎はそのバイトを引き受けることになり、旅が進むにつれて、
鳥越は若い頃の愛した女性〔牧瀬里穂〕との思い出(記憶)を語り始めていく・・・
現在:くすんだブルー、過去:オレンジを基調にした映像手法は
現在:モノクロ、過去:カラーで撮影した
『初恋のきた道』〔2000年:中国映画、チャン・イーモウ監督、チャン・ツィイー主演〕
を思い起こしました。
「愛する人を見つけたら絶対手を離したらダメだ。離した途端にその人は遠くに行ってしまう・・・」
「君の記憶は誰にも奪えない、君自身のものだ・・・」
手術の後遺症によって、記憶を失ってしまったとしても、
“人を愛する心”が奪われる事はない・・・
いつ来ても“わすれな草(花)”は優しく包んでくれるホームグラウンドなのかもしれませんね。(*^-^*
大沢たかおは病気を題材にしたシリアスな作品が多すぎる気がするけど、
情感のある繊細な演技は好きです。(*^-^*
彼の出演作は良質な作品が多いように観受けるし・・・。
牧瀬里穂の彼女らしいまばゆい演技(存在感)も光ってました。(*^-^*