「どちらの心臓がよく切れるか」
「刃(やいば)には刃を」
この台詞って、まるでホラー映画かと思っちゃったよ。。。
この作品を観る前にあらすじを読んだ時は
主人公達の周囲も巻きこむドロドロなメロドラマ風かと想像していたのですが、
観た後は、主に男女の二人芝居だったなぁと思いました。
フランス映画独特のどんよりエレガントなテイスト&淡々とした会話劇で、
夜の回に観に行ったからか少しウトウトしてしまいました。。。
この二人の愛は大きく例えるならば
理性を超えてしまった“欲情”のような気がするけど、
身が悶える愛“激情(開放的)”ではないんですよね。
心を委ねる愛“情感(内向的)”のように感じました。
ジャック・リヴェット監督と言えば
日本では『美しき諍い女(1991) - goo 映画』が有名らしいけど、
私的には『Mの物語』のほうが好きです。
『Mの物語』。。。 ※ネタバレ有
だから、『Mの物語』と比べてしまったのですが、
『ランジェ公爵夫人』は『Mの物語』のようなミステリアスさが感じられなかったのが物足りなかった。
それと、ヒロイン役の女優にファムファタール的な妖しさがほしかったな。
だけど、愛を欲する残酷さをサラッと言葉に託してしまう
詩的な台詞は印象深かったです。(*^-^*
コメントありがとうございました。(*^-^*
>恋愛は、相手を追っかけさせた方が勝ちという話をよく聞きますが、この映画に登場するモリヴォー将軍と、ランジェ公爵夫人も、お互いのプライドが邪魔して素直に愛し合えない。
貴族社会であるがゆえのプライドが招いた悲劇とも言えるでしょうね。
早いうちにどちらかが強がらず謙虚(素直)になれれば良かったのかもしれないですね。
女性の方がこの攻防を楽しんでいて、男の方が気持ちがはやり、強引な形に持ち込もうとする。
まあ、要は男の方がスケベなんですよね。
後半に入ると将軍が大胆な手段に出る。
夫人を誘拐しちゃうんですけどね、何にもしないで開放してくれる。
ここから公爵夫人の心が変わるんですよね。
恋愛は、相手を追っかけさせた方が勝ちという話をよく聞きますが、この映画に登場するモリヴォー将軍と、ランジェ公爵夫人も、お互いのプライドが邪魔して素直に愛し合えない。
ラストの悲劇があまりにも切なかったです。
コメントありがとうございます。(*^-^*
このポスターの場面の二人はしとやかでしたね。
『Mの物語』は難解な物語だけど、
だからこそ何度も観て確かめたくなっちゃう不思議な作品なのです☆
ミステリアスな作風にエマニュエル・ベアールの妖艶なイメージが合っていましたよ。
P.S.
私も『ランジェ公爵夫人』はシネ・ヌーヴォで観たんですよ♪
シネ・ヌーヴォや十三第七藝術劇場はレトロなミニシアターだけど、
上質な作品を上映していますよね。(*^-^*
上のチラシの写真、すごく綺麗ですよね。
戦い(?)続けてた二人が寄り添ってる数少ないシーンでもあるし、これだけ見るとメロドラマみたいで。
『Mの物語』。。。ぜひ観てみたくなりました。