無作為の遺伝子
メリル・ストリープが病を患うもお喋りな母親を演じ、
一筋縄ではいかない家族達の姿を綴るヒューマン物語。
ピュリツァー賞とトニー賞を受賞した傑作舞台をもとに、夫の失踪を機に娘たちが帰省して数年ぶりに再会した家族が本音を明かし、
秘密が詳らかになる様子を通し、様々な事情を抱える家族の在り様を描く。
冒頭からメリルの演技が圧巻だったな。
かなり台詞を捲し立てているんだけど、威圧感はない。
不安な心情を強く搾り出すようにたたみかけて話している。
メリルはイギリスの元首相映画よりもこの作品でオスカーを受賞すべきだったような気もする。
メリルに遠慮せずに真っ向からぶつかっていったジュリアも凄かった。
二人がぶつかり合う喧嘩場面は映画史に残る名場面になったと思う。
ジュリアの家族映画と言えば、『マグノリアの花たち』が私は好きなんだけど、
その時は可憐な娘役だったけど、今作では気が強い中年女性役でしたね。
女性は体が老いていくのとは反比例するかのように、口は達者になっていくんですよね。
3人娘が自立して家から離れて行った寂しさ・・・。
昔は家族一緒に暮らすのが当たり前だったのに、核家族化していく時代の変化も身に染みて感じている。
その娘達が帰省した時に絶え間なく自ら話し続ける事でその隙間を埋めようとするかの如く。
話す事しか生き甲斐がなくなってしまっているのに、口の病気を患ってしまい、治療で髪も失い、
どうしようもない不安や苛立ちをぶつけるのも話す事でしか出来ないもどかしさ・・・。
観ていて痛切だった。
それに比べて3人の娘たちは甘えているよな。
それぞれ個性や歩んできた人生が違っても
こうやって中年になっても3人集まって、愚痴も含め語り合えるのはとても恵まれているし幸せなことなのにね。
(世の中には姉妹がいても生まれつき会話でコミュニケーションとれない言語障害を抱えている人もいるのよ。
姉妹がいても会話が出来ない、見て様子を感じとる事でしかわかってあげられないこれ程辛いものはない・・・。)
姉妹なんて“無作為の遺伝子”なだけのつながりと言ってしまえばそれまでなのかもしれないけど、
言葉という遺伝子を与えてもらったのはありがたい事でしょ。
その言葉を使って中年になっても話し合えている事に感謝すべき。
父親の立場からしたら、こういう自己主張の強い女系家族に囲まれると重たい気持ちになるんだろうね。
なにがどうという事はないのかもしれないけど、居場所を見つけられなくなってしまう。
そして、そういう重たい空気を誰よりも自認しているのは母であり、
その次にしっかり者の長女なんだと思う。
だからこそ、長女は母が病気になった時は帰ってこず、
父が失踪した時に帰ってきたのはそれをわかっていてもどうする事も出来なかった
父への申し訳なさからくる情だったのかもしれないですね。
どこにでもありがちな家族の話しだけど、誰にも覗かれたくない家庭の内幕でしたね。
メールしようと思って、こちらに久々に伺ったら、コメント欄がありましたので、こちらに書かせて頂きますね。
もう、映画から、かなり遠ざかってしまっている私なんですが(汗)この映画のCMをTVで観てとっても気になっています。メリルも出ますしね^^
ネタバレありなので、中身は読めなくてすみません(汗)
話は変わりまして・・・
先日は、ブログにコメントをありがとうございました!
引っ越し先でPCの環境が良くなかったり、その後は引越し等でバタバタ状態で、せっかくご親切にコメントくださったBCさんのコメを放置状態にしていて本当にごめんなさい。未だに、片付かず、映画を観る余裕もブログを始める気力もないのですが、再開しましたら、これに懲りずに、また仲良くさせていただけたら嬉しいです。
(先日って(汗)、コメ頂いたのは、2月で今は5月です
もんね。本当にすみませんでした)
お久しぶりです。
コメント欄、半年ぐらい前から再開済みなんだけど、
久しぶりに私のブログに来られた方は「コメント再開したの知らなかった~。」と仰る方が多くてね。(^^;
一度でもコメント欄閉じたら来なくなっちゃうものなのかしらね?
私は休止しているブログでも以前、懇意にさせて頂いていた方のブログは1ヶ月に1回ぐらいは覗いていたりするけど、
私みたいな人情派?は少数派なのかしらね?^^
何カ月か前にツィッターでNakajiさんがとひろちゃんとお会いになったとつぶやかれていたりもしたので
ひろちゃんのブログもそのペースで覗いてはいましたが、
私自身、忙しく自分のブログすらあまり更新できていない状態でしたので、
コメントするタイミングがずれてしまったかもしれないですね。
なんか、大変な時にお手数をかけてしまったようですいません。m(_ _)m
『8月の家族たち』は家族を描いた映画が好きなのもあるけど、
私が好きな女優のメリルの新作だからというのは勿論のこと、ジュリアもわりと好きな女優さんので、女優主義で観に行きました。
家庭の覗かれたくない側面や家族の繊細な心理が段々浮き彫りになってくるタッチでじわじわひきこまれる内容でした。
今年観た家族映画では
『とらわれて夏』『チョコレート・ドーナツ』『オー!ファーザー』『オーバー・ザ・ブルースカイ』も印象深くてハズレはなかったですよ。
いずれWOWOWなどで放送されたらオススメです。^^
実は、BCさんにメールを書いて送信しましたが、
メール届いていますでしょうか?
実は、送信した後、送信箱確認したのですが
そこになくて(汗)
もしなければ、またメールいたします。
BCさんがお薦めしてくださった映画ですが、伊坂さんの
ファンですので、オーファーザーは、是非観に行きたいと思います^^
メールわかりました。
会社のPCから送ってしまったみたいです(泣)
この記事と関係のないことで、何度もコメントして
本当にすみませんでした。
ひろちゃんの会社メアドにメール送るわけにはいかないので(^-^;
ひろちゃんの最新メアド確認依頼をメッセージしました。
最新メアドがわかりましたら、お返事しますね。
(最近、忙しすぎる私なのでスグにはお返事出来ないかもしれないけど、今月中には。^^ )