『親愛なるきみへ』:公式サイト
満月
コイン
『きみに読む物語 - goo 映画』の原作者ニコラス・スパークの小説『きみを想う夜空に』を
ラッセ・ハルストレム監督が映画化。
帰省中の故郷で恋に落ちた米軍兵士ジョン〔チャニング・テイタム〕と
女子大生サヴァナ〔アマンダ・サイフリッド〕の数年を描く。
田舎町を舞台に人間模様を優しく見つめるラッセ・ハルストレム監督らしい作風でした。
ラッセ・ハルストレム監督の『ギルバート・グレイプ - goo 映画』や
『サイダーハウス・ルール - goo 映画』を思い出しましたよ。
サヴァナはジョンが軍隊へ行っていて寂しいからといって
別の男性と一緒になるというのはわがままな気もしたんだけど、
自分を必要としてくれる人のそばにいようとする気持ちはわかる気もした。
(私感ですが、
女っていくつになっても寂しがり屋な乙女ではあるんだけど、
同時に世話好きな母性も心の奥に秘めているそんな気がするんだよね。)
ジョンは9・11がなかったとしても、軍隊で服務し続ける人のような気もする。
(ある意味、職人気質というか。)
そして、それを一番わかっていた理解者はサヴァナなんだろうね。
だから、一度は手紙で別れを告げたんだろうな。
ジョン役のチャニング・テイタム。
首が太くて肩幅も広く長身でガッシリした逞しい体型。
すなわち大柄な青年ではあるんだけど、勇ましいタフガイではなく
純朴で孤独そうな少年の面影も残していて、繊細な演技でした。
私はハリウッドのアクション映画はあまり見ないので、チャニング・テイタムは初見でした。
『アバター - goo 映画』で知られるサム・ワーシントンもそうだけど、
ハリウッドの若手アクション俳優は首が太い人が主流なのかしら?
障害・災害・戦場・病気などを題材にして人の気持ちを浮き彫りにしながらも
社会への問題提起を声高らかに訴えかけるのではなく、
世の中や周囲の変化に揺れながら自分を見つめていく二人の恋心の移ろいにスポットを当てて
淡いスケッチのように映しだしているのが印象深かったです。
P.S.
自閉症の少年アラン役は実際に自閉症のブレーデン・リードが演じたそうです。
『親愛なるきみへ』ラッセ・ハルストレム監督「映画はキャスティングが肝」 〔walkerplus:11.09.23〕
監督は人間賛歌がお好きなのですね。
映画「親愛なるきみへ」 手紙だけがつなぐ2人の思い 〔MSN産経ニュース:11.09.23〕
時代に逆行しての“手紙”という手段。
先日観た『ジュリエットからの手紙』の時も思ったけれど、手紙って素敵。思いを伝えるということを文章にするのは本当に難しいけど、便箋に向かって一所懸命考えている時、
その相手のことしか考えていなのですもの。
2人の心情をラッセ監督は優しい目線で描いてくれたように思います。
観終わって温かい気持ちになった~。
こういう映画好きです。
あとでTBいただきにきま~す。(書いてから・・・汗)
今はクリック一つで瞬時にメール送信できる時代だけど、
手紙は封筒・便箋・切手・筆を用意して
便箋を見つめて直筆で書き、封をして切手を貼ってポストまで行って投函する。
その間、ずっと相手の事を想っているんだよね。
ラッセ監督はそっと見守るように穏やかな眼差しで演出するから、
観ていて優しい気持ちになれるよね。
私もこの作品好きです。(*^-^*
ラッセ監督は少年と、男性の描き方がいつも心に残ります。
>純朴で孤独そうな少年の面影も残していて、繊細な演技
そう、チャニング・テイタムは私も初見でしたが、仰るように繊細な演技で
かなり良かったです♪
BCさん、こちらこそご面倒をおかけしました!
>ラッセ監督は少年と、男性の描き方がいつも心に残ります。
そうですよね。
つかず離れずの適度な距離から見守るように描いている印象ですね。
監督はチャニング・テイタムに
「『ギルバート・グレイプ』でレオナルド・ディカプリオに与えたのと同じ自由を、君にあげるよ。」と仰ったそうです。
演技に関しては俳優を信じて自由に演じてもらっているのでしょうね。
病気の人を責めたくはないのですが、「はあ?」となっちゃいました(汗)
でもチャニングが素敵だったので、楽しめました!
ティムは身勝手というかズルイですよね。
そういう意味ではサヴァナとは似た者夫婦だったのかもしれないですね。
チャニングは初見でしたが、イケメンで演技も良くて将来性を感じましたよ。