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3年ぶりに映画館で観ました。
善の中にも邪悪があり、悪の中にも美徳がある・・・
淫乱愛と真実愛は紙一重って事なのかな?
大体の感想はあまり変わらないですね。
ヒヨン〔チョン・ドヨン〕がウォン〔ペ・ヨンジュン〕に惹かれていく過程はじっくり描かれているのに、
ウォンが真実愛に目覚めていく過程がおざなりだったので、中途半端な印象でした。
DVDの未公開映像では真実愛に目覚めていくウォンの心の変化や
ヒヨンの心の葛藤がもっと伝わってくる場面があったので、
編集に物足りなさを覚える作品だった。
時代劇だから多少時間が長くなって間延びしてもいいからその場面は加えてほしかったな。
でも、『危険な関係』のリメイクだと感じさせなくて、
オリジナルのような感覚で観る事が出来たし、
淫らな場面が多くても下品さを感じさせなかったのは凛とした出演者の佇まいもあるけど、
おっとりとしたメロディの音楽♪
自然(植物)・建物・美術品・衣装のデザインや色彩に美しくこだわってカバーし、
淫らな場面を下品(無駄)だと思わせなかった演出の手腕が光っていたのだと感じました。
『王の男』が公開されるまでは
『スキャンダル』が韓国公開の韓国時代劇映画では観客動員数歴代1位だったそうですね。
(日本では興行収入が映画ヒットの指標だが、韓国では観客動員数が映画ヒットの指標。)
あからさまに下品な『王の男』と比べると
真実愛(純愛)へと昇華させようとした『スキャンダル』の方が誠意を感じた。
それだけに、『スキャンダル』は編集にもっと丹念さがあれば
欧米にも認められる良作になったかもしれないので惜しい気もする・・・。