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『ファウスト』:公式サイト
無
文豪ゲーテの名作をアレクサンドル・ソクーロフ監督が映画化。
人生に迷い、生きる意味を探し求めていた学者が
悪魔と契約した事から翻弄されてゆく姿を描く。
ロシア映画らしい光沢を抑えた映像に
『エルミタージュ幻想 - goo 映画』系の衣裳で
まるで絵画の女性のような面差しのヒロイン。
長回しで紡いでいくソクーロフらしい撮り方 でしたね。
悪魔に魂を差し出し、愛を覚え、罪に陥った苦しみの末に・・・。
全てに溺れて翻った先にいきつく“無”の境地・・・。
人間の醜い感情も清い感情もなれの果てはフラットな地平が広がっている。
それは、せめてもの救いなのか?あがなえない絶望なのか?
人間の感情の原点に立ち返るような気持ちになった作品でした。
ファウストマニアさんには受けはいいかもしれませんが。
あの女の子は異常に雰囲気ありました。
ホント、感想を言葉にするのが難しい作品でしたね。
ファウストマニアやゲーテファンには受けが良いのだろうね。
あの少女は絵画から飛び出てきたような感じで独特の雰囲気を醸し出していましたね。