~青いそよ風が吹く街角~

映画(主にミニシアター映画)の感想文を軸にマイペースで綴っていきます。

□『ATMエラー』□ ※ネタバレ有

2013-03-16 15:07:10 | 映画【アジア】

 

  『ATMエラー』:【第8回大阪アジアン映画祭】公式サイト

ワニ

職場恋愛禁止(会社にバレたらどちらかが辞職しないといけない)の銀行で隠れて長年交際し、
結婚を考え始めた二人がATMのトラブルによる損失金をどちらが回収するかで
どちらが会社に残るかを競い合うラブコメディ。

タイのATMは銀行内に並んでいたり、コンビン内にあったりするのではなくて
外に自動販売機のように単体でポツンと置かれているのね。

私は今まで観たタイ映画で思い浮かぶのは『チョコレート・ファイター』ぐらい。
なので、タイのラブコメ映画を観たのは初めてです。

 前髪をなぜつけているキザ男
 ぶりっこ(古語?)していて恋に多感な少女
 髭あとが濃くお調子者の主人公
 キャリア志向でクールビューティなヒロイン
などなど、とにかく漫画的なキャラが立っているの。^^

タイのオフィスは東南アジア系の彫の深い顔立ちの人が多いけど、
中国人や韓国人ぽい淡い顔立ちの人もわりといますよね。
ヒロイン役の女優さんはKARAのク・ハラに似ているような気がしましたよ。

日本のカップルだと競わずお互いに打ち解けようとするけど、
タイのカップルは競い合ってお互いを高めていく感じなのかしら?
日本人ありがちな男を引き立てるとか、
欧米人にありがちな女をエスコートするという風情でもないし。
カップルであっても個人と個人という潔さなのかな?
ただ、勝負に勝つ為なら警官のフリをしたり、人の家に勝手に侵入したり、
和解した命の恩人達?との約束も平気で破ろうとしてしまったりするのは
いくらコメディとはいえ、どうも馴染めなかった。。。

でもまぁ、日本とタイのさりげない文化の違いは興味深く面白かった作品でした。


≪メート・タラートン監督のQ&A≫ ※抜粋

 司会Q:共同監督と一人で撮るのとの違いは?

 監督A:1作目は共同監督、2作目(この作品)は1人。
       楽しさが違います。
       1作目は学校の過程を終えた感じ。

 観客Q:ラストの曲について

 監督A:『見てもいいけど、好きにならないで』という曲。
       社内恋愛禁止を描く“親しくならないで”を意味している。

 司会Q:タイでは職場恋愛は禁止なのですか?

 監督A:タイでは金融は職場恋愛禁止。
       日本でもそういうのがあると聞きました。
       (多分、A〇Bの事を仰っているのかしら?
         日本の職場ではそういうの聞いたコトないし。)

 司会Q:入れ歯が入っている水を飲んでしまう場面は経験があるのですか?

 監督A:飲んだ事はないが、田舎で飲みそうになった時の経験を活かした。
       脚本は二人で書いた。
       ギャグは自分が経験した事を活かした。

 司会Q:ホラーも撮られていますが、今後挑戦したいジャンルは?

 監督A:ロマンチックコメディが得意です。
       ホラーやドラマよりもロマンチックコメディを撮りたいです。

観客からの質問が少なかったのもあるんだけど、司会者が率先して次々質問している印象。
少し間をとって観客が質問を思い浮かべやすいように導く進行は出来ないのかしら?
なんか、制限時間があるから範囲内におさめる事に気をとられているような気もするんだよね。
勿論、それは当然の事だろうけど、
ゲストと観客が意見交換しやすい空気を作れる司会進行は大変なのでしょうね。


【第8回大阪アジアン映画祭】上映プログラムが決定☆


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