『愛する人』:公式サイト
神の祝福
37年間、互いを知らずに生きてきた母娘が
ある出来事をきっかけに巡り会う様子を描いたヒューマン物語。
年明けてから初めて定時で仕事終われた
レディースデーだったのでこの作品観てきました。
正直言って、DVD観賞の『(500)のサマー』に続き、
引っ叩きたくなった女性像だったわ。。。
まっ、タイプは違えど身勝手なところは共通しているような・・・。
だいたい、カレン〔アネット・ベニング〕は自分で育てられないならば
最初から子供を産まなければいいのに・・・。
14歳だったにしても、日本のドラマの『14歳の母』のヒロインは
キチンと現実を受けとめて自分達で育てようと意志を固めていたよ。
70・80年代の韓国みたいに貧しい生活ゆえに
子供には豊かな生活や教育を受けてもらいたい一心の親心から
養子に出すというのならば同情の余地はあるけど、
この作品の場合、何不自由ない普通の家庭ですよね?
それなのに、子供への未練を美化して強調している
演出にもドン引きしてしまいました・・・。
エリザベス〔ナオミ・ワッツ〕も健全に出産する努力をすべきでしょ。
自然分娩をするとリスクを伴う場合、
もしかしたら、子供も亡くなる可能性があったわけだし・・・。
勝手に養子に出した娘を思う自分に酔っているカレン
自然分娩にこだわる自分に酔っているエリザベス
単に自分自身に甘えているだけとしか思えないのよ・・・。
子供をこの世に誕生させる親としての責任感が皆無だわ・・・。
そういう意味では似た者母娘と言えるんだけどね・・・。
端的に言えば、「なんだかなぁ~。」という
溜息交じりの感想しか浮かんでこない作品でした・・・。
私は近年はあまりテレビを見ていないけど、
『14歳の母』は私の母が初回から見ていてよく話題にしていたので私も途中話から見ました。
私が子供の頃に再放送で見てぼんやり記憶が残っている『金八先生』の15歳の母同様、
いわゆる不良ではなくて
真面目そうなごく普通の中学生が妊娠し出産を決意する内容が衝撃的でした。
>カレンとその母にはそういう話し合いが持てる余地が無かったんだと
そういう家庭環境だったと理解しました。
そういうギクシャクした家庭環境だったにしても
出産した限り子供の将来がかかっているのだから話し合うべきだったような気もします。
私は考え方が単純だからなのか、
産んで養子に出して後悔するのならば、
最初から産まなきゃいいと思ってしまうんですよね・・・。
親は自分の事よりも子供の事を第一に考えるものだと思うし、
親自身の勝手な都合で子供の人生を変えてしまう事は一番やってはいけない事だと思うの。
だから、カレンもエリザベスも自分に甘えているとしか思えなかったのです・・・。
私も、当時、子供は高校生でしたが、関心を持ってあの親子を見守っていました。
で、やはりこの作品を観ながらつい、思いがよぎりましたよ。
で、だめでしたか~。
カレンとその母にはそういう話し合いが持てる余地が無かったんだと
そういう家庭環境だったと理解しました。
ふたりとも後悔し、怖れていた37年だったと思いながら観ていましたが、
BCさんにはそれも甘えに感じられたんですね。
確かにここに出てくる女性達はみんな何かが欠けている設定でした。
それでも少し気づきを得て変わっていく、
完璧な幸せではないけど、変わっていけると感じさせるラストだったと思います。