ソースと醤油
南アルプスの懐に抱かれた山村・大鹿村で
300年以上受け継がれてきた村歌舞伎を背景にした群像喜劇。
アラフィフ?な一平〔佐藤浩市〕がアラサー?な美江〔松たか子〕にラブコールって、
いくらなんでも年齢離れすぎ。。。
それと、一平の女形も見たかった気もするかも~?^^
熟年のキャストが多い作品はお肌に配慮してか、アップや裸が少なかったりするけど、
この作品は岸部さんが上半身裸になっていてビックリ。
そして、大御所の三国さんや主演でこの作品が遺作となってしまった原田さんの
表情をクローズアップしていたような印象を受けました。
監督(もしくは撮影監督)が映画人として映画界の名優を敬っているのが
カメラワークから感じとれましたよ。
クスッと笑えるシュールなネタのコメディですね。
原田さんが早口で野性的に捲し立てても岸部さんがおっとりした口調で受け答えする。
あ、うんの呼吸と言うか間合いの取り方が落ちついているので観やすかったです。
やはり、喜劇は熟練の芸達者な人が演じてこそ成り立つものですね。
伝統歌舞伎を受け継いでいる田舎村の年配の人達がメインの映画ではあるけど、
貴子〔大楠道代〕は認知症だったり、性同一性障害の若者の恋?も描かれていたり、
現代社会の背景もさりげなく取り入れている。
だけど、若手キャストに関しては作品にエッセンスを効かせているだけで、
ベテランの出演者達の引き立て役に徹している。
日本映画で高齢者がメインキャストの映画はあっても
介護や戦争回顧といったシリアスなものばかりなので
人生の年輪を積み重ねてきた高齢者だからこそ出来る掛け合いの
人情味のあるコメディ映画も増えてほしいなと思いますね。
≪『大鹿村騒動記』関連記事≫
原田芳雄が企画!大楠道代、岸部一徳、松たか子、佐藤浩市と豪華共演!日本一美しい村を映画に!! - シネマトゥデイ
芳雄ちゃんが亡くなる前と
芳雄ちゃんが亡くなった後と
二度、この映画を観ました。
僕にとって邦画の中での芳雄ちゃんの存在は非常に大きく、
本当に寂しい想いで一杯です
彼のキャラと立ち位置は、誰しもがマネのできるものではなく、
この色が映画の中から失われてしまうのが残念です。
今頃、向こうで何してるのかわかりませんが、
苦しさから開放され、優作あたりと
バーボン飲んで歌っていることでしょう(笑)
あの大楠の松たか子へのビンタはマジ打ちでしたね(笑)
cyazさんはこの作品を二回ご覧になったのですね。
原田芳雄さんは“芳雄ちゃん”と呼ばれてい、ましたね。
後輩俳優にも名字ではなく名前で“芳雄さん”と呼ばれる事が多かったそうですね。
頼もしくて親しみやすさもある人柄だったのでしょうね。
今でも原田芳雄さんの特集上映が数多くの映画館で開催されていますね。
日本映画界にとって貴重な存在だった事の証のような気もしますよ。
今頃は優作さんや勝新さん達と再会して、
和気あいあいと飲んでいるかもしれないですね。^^
>あの大楠の松たか子へのビンタはマジ打ちでしたね(笑)
あはは、どう観ても本気?でしたね。
P.S.
阪本監督のトークショーで原田さんの事も話されていましたよ。
http://blog.goo.ne.jp/blue_city/e/9048e8aeebac59aa95b3ce6ad8b403f0