
キム・ギヨン監督の最高傑作『下女』〔1960年〕は
今年2月に特集上映で観て最高に面白かったです。
■『下女』(1960年)■ ※ネタバレ有
今年で『下女』が製作されてから50年になるのを記念して
イム・サンス監督、チョン・ドヨン&イ・ジョンジェ主演でリメイクされると知り、
とても興味を持っていました。
リメイク版『下女』の韓国での予告編動画二つです★
① Main Trailer
② Teaser Trailer
50年前のオリジナル版に小学生の息子役で出演していたアン・ソンギは
リメイク版にはさすがに出演しなかったみたいだね。。。
内容的には正直言って、期待半分不安半分といったところだったのですが、
予告編を観る限り今年のカンヌのコンペに出品されるだけあって
完成度は高いように感じました。
オリジナル版では家は一軒家というだけだったけど、
リメイク版では広々としたお屋敷という感じ。
モノクロ映画とカラー映画の違いはあるものの泥臭さはなく洗練されている印象。
まるで、ルキノ・ヴィスコンティ監督の映画のような雰囲気。
肉体美をさらしながらもアクの強さはなく、ニヒルで上品な佇まいの
イ・ジョンジェ(↓写真:左)は色香あるね。
そして、下女(家政婦)役:チョン・ドヨン(↑写真:右、トップ写真)の目つきが見事ですよね。
チョン・ドヨンは出産後の復帰作。
体重を元に戻して、ヌードでベッドシーンを演じているプロ根性も素晴らしいです。
(もしかしたら、二度目のカンヌ女優賞もあるかも?)
2007年のカンヌ後、ハリウッド映画『スピード・レーサー』オファーを断ったそうですね。
安易に海外作品に進出せずに、地道に韓国作品にこだわり続け、
演技に磨きをかけているのは好印象。
この作品、早く観たいけどチョン・ドヨンの『シークレット・サンシャイン』でさえも
カンヌから一年以上経ってからの日本公開だったな~。
『シークレット・サンシャイン』・・・ ※ネタバレ有
やはり、日本で配給されたとしても観る事が出来るのは一年以上経ってからなのかしらね?
日本の映画祭や特集上映などでいち早く上映してくれると嬉しいんだけどなぁ。
≪主演二人のインタビュー記事≫
<インタビュー>チョン・ドヨン「本当の演技はこれから」 〔聯合ニュース:10.05.06〕
<インタビュー>映画「下女」でチョン・ドヨンの相手役、イ・ジョンジェ 〔聯合ニュース:10.05.09〕
コメントありがとうございました。(*^-^*
キム・ギヨンについては『下女』を観て初めて知り、
監督のプロフィールや過去作品の解説などを検索しました。
私は増村保造監督の作品は観た事ないけど、
現在の韓国映画でハードな作風の
キム・ギドクやパク・チャヌクの原点を観ているような感覚でした。
特集上映を数多く開催しているミニシアターに置いてあるノートに
キム・ギヨンの特集上映を開催してほしいと
リクエストを記入しようかと思ったりした事もありました。
でも、こういうティストの作品を立て続けに観るのはキツイ気もしてやめました。。。
でも、機会があれば『下女』以外のキム・ギヨンの作品をどれか観たいと思っています。
ご無沙汰しています。
来週末韓国へ行ってこの作品を見る予定です。
最近ジョンジェさんに狂っているので(勿論ウソンさんも好きですよ)丁度公開に当たるので絶対に行こうと思ってました。
BCさんの貼った動画を見ていて、ジョンジェのフルヌードがすごすぎて驚きました。
チョン・ドヨンと対等に裸で絡むとこうなるんですね。
ドキドキしてきちゃった。
どれぐらい言葉が理解できるかちょっと不安なんですが。
ウソンさんは先日『徹子の部屋』にご出演されたそうですね。
ジョンジェさんの出演作は
映画『情事~』『純愛譜』『Interview インタビュー』『イルマーレ』
『ラスト・プレゼント』『オーバー・ザ・レインボー』
ドラマ『砂時計』を観ました。
立ち姿や仕草がエレガントな俳優さんという印象です。
その中で私が一番好きなのは『純愛譜』です。
近年の出演作は観ていないのでこの動画を観て
久々にジョンジェさんを観たような気がしました。
ファンの人にとってはベッドシーンが最大の見所なのでしょうね☆
『下女』満足出来ると良いですね♪
オリジナル版の小学生、アン・ソンギとは思い出しもしませんでした。
このオリジナル版と最新「下女」はほぼ同時に見たのですが、リメイクとはあまり感じなかったです。
期待?するほどのベッドシーンはなく、チョン・ドヨンの下着に何故か目がいってしまい・・・お手伝いさんは下着も指定品なのかな?
先輩お手伝いさんの女優さんも迫力ある方、しかしドヨンさんもだんだん怖かったです・・・最後に向けて。
キム・ギヨン監督はもうお亡くなりになってるんですね。「肉体の約束」を探して見てみようと思います
子役時代のアン・ソンギはふくよかだから
一見アン・ソンギだと気づかないですよね。
リメイク版はオリジナル版とは別物になっているみたいですね。
カンヌでは評価されなかったのでそれ程でもないのかな・・・。
ドヨンさんの演技は迫力ありそうですね☆
キム・ギヨン監督は1998年に火災でお亡くなりになったそうです。
この作品のハードな展開や意表をつく結末は
今現在の韓国映画にも継承されているような気もしますね。