神の助け
フセイン政権崩壊直後のイラクで戦地から戻らない父親を探し旅する少年と祖母を描く。
まさしくその通りの内容で、少年の父親との再会を望み
必死になってひたすら探し求める祖母と少年の姿が描かれているんです。
私は二ヶ国語の違いに関する事はよくわからなかったのですが、
現地で言語の疎通がうまくいかない祖母のもどかしさは伝わってきました。
砂をかきわけて作ったような道を車が走っている。
墓地というのは名ばかりで、
か細い棒を地面に突き立てて、その上端部にキレをつけて旗みたいにして区切り、
遺体はミイラ状態のまま埋葬もせず所持品と共に放置してあるだけ。
遺体の氏名は身元が分かる所持品があれば確認出来るけど、
それがなければ性別すらわからない状態・・・。
人間として供養される事がない無数の遺体・・・。
祖母と少年のように家族を探し求めに来ても遺体すら確認出来ない場合もある。
痛切ですよね・・・。
今でも世界の国々には戦争による痕跡と向き合っている人々がいる事を忘れてはいけない。
そして、こういう戦争に関する映画を観て
こういう現実を知り得ていく事も大切だと実感しますよ。