~青いそよ風が吹く街角~

映画(主にミニシアター映画)の感想文を軸にマイペースで綴っていきます。

〇『きっと、うまくいく』〇 ※ネタバレ有

2013-06-01 23:59:57 | 映画【アジア】


  【ボリウッド4】:公式サイト

うまーくいーく

エリートが集まる国内屈指の大学を舞台にした珍騒動と、
10年後に行方不明になった親友を探すミステリーを同時進行で描く。
インドの人気スターのアーミル・カーンが出演し、
インド歴代最高の興行成績を記録したコメディ。

試験問題を盗んでしまう程、追いつめられなくても、
そのうちの1人が成績トップならば、一緒に勉強して勉強を教えて上げれば良いのに。
成績ネタが多用されているわりには勉強場面が少なかったような?

2009年の作品。
アジア各国では既に公開済なのに日本では映画祭で上映されたぐらいで、
今回も【ボリウッド4】のうちの1本という形での上映。
やはり、前半に日本に関するデリケートな例えの台詞があるから
日本ではなかなか配給つかなかったのかしら?
それと、インド映画のお約束?の歌踊りを省けば時間短縮できた気もする。

本国の上映ではインターミッション(途中休憩)があったみたいで、
中盤で“引き続きお楽しみ下さい”というようなテロップが出たので、
一瞬、席を立っていた観客がいたの。
日本での上映時にはインターミッションはないので、
それは上映前にアナウンスしたほうが良いのでは?

主演のアーミル・カーンはこの作品の撮影当時44歳で大学生役。
彼も含めた3人は大学生には見えなかったけど、
10年後も演じないといけないので30代ぐらいかと思っていたからビックリだった。
まぁでも、アーミル・カーンはイライジャ・ウッド似?の童顔なので実年齢よりかは若く見えるね。

3人のうちの1人が自殺未遂するんだけど、
日本人ならば親と親友ならば親を選んで親友を裏切ると思うんだよね。
だけど、どちらも選べなくて追いつめられて飛び降りたというのは
インドでは親も親友も同等に重んじる気質なのかなと感じたりもした。
また、身近な人を尊ぶ気持ちが強いからこそ、親の期待を裏切れないから
自分の本心を親になかなか伝えにくくて将来の夢を歩みにくかったりもするのかしら?
インドに自殺が多いのは学歴競争主義や貧富の格差などが要因なんだろうけど、
相手を思いやりすぎる気質も影響しているのかも?

インドのシビアな社会背景をモチーフにしながらも下ネタ満載。^^
とは言え、次々巻き起こる騒動をノリと勢いで陽気に描ききり清々しかった。
インドの建物や風土も映しだしている。
海の色も建物の色も衣裳の色も蛍光色ぽい?鮮やかな色合いがキレイ。
学園ドタバタコメディからロードムービー風で結んでいるのも独特な作品でした。


P.S.
「Aal Izz Well(うまーくいーく)」という言葉は
「ケ・セラ・セラ(なるようになる)」みたいな感じなのかな?
合言葉にすると上手く事が運ぶ日本語もあるとよいなぁ~。
 


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