~青いそよ風が吹く街角~

映画(主にミニシアター映画)の感想文を軸にマイペースで綴っていきます。

★『太王四神記 -チュシンの星のもとに-』★ ※ネタバレ有

2009-01-25 14:15:12 | 舞台・宝塚歌劇

 

 宝塚歌劇版『太王四神記』公演スタート☆

かなり説明的で物語展開早すぎですね。。。
宝塚歌劇ファン向けというよりも
宝塚を観慣れていない観客向けにわかりやすくテンポ良くしたんだろうけどね。。。
観客の年齢はどう見ても韓流女性層が中心。
(とはいえ、20代から高齢者までと幅広く、奥さんと一緒に来ている男性も多かったけどね。)
ドラマを既に見ている観客が多そうなので、特に説明する必要性はない気もする。。。
ドラマ未見な観客にとっても駆け足な説明なので却ってわかりにくくなっているような。。。
ヨンホゲの母の死を少し長めに描いたのは良かったけど、
タムドクとキハの書庫の場面や
ドラマのキョック大会(馬に乗って毬を打つ競技)の代わりとなる
武術大会を長々と描く必要性はない気がする。
駆け抜けるテンポだったのが急に鈍足になったので急激に眠たくなったわ。(^-^;

タムドクとキハがメインでホゲが絡む物語展開。
スジニは男勝りなキャラクターで良い服着たらキレイ♪
という事しか印象に残らない脇役(端役?)扱いでしたね。。。
キハ派向けの演出なのでスジニ派の観客には物足りないかも?
それと、スジニ役の人がキハの妹に見えないのよね。。。
(キハよりも老けて見えるのよ。。。)
まっ、キハ役の桜乃彩音は若くしてトップ娘役(主演娘役)になった人だから仕方がないのかもしれないけど、
スジニを重要な役回りとして描いていないのならば桜乃彩音と同じぐらいの年齢か
桜乃彩音よりも年下の娘役(下級生)を起用したほうが無難だったような気もします。
大長老の名前“プルギル”って、プルコギ(焼肉)みたいな名前なのネ。。。
大長老役の人って線細すぎ。。。
でも、ヤン王役の星原美沙緒とヨン・ガリョ役の夏美ようは本家のドラマよりも貫録あったように感じました。
やはり、馬が登場せず、チョロの心臓から青流の神器を放つ場面も刀と言うのはチョットね。。。
舞台上では弓は使えないんだろうけど。。。
そうそう、刀の銀色、照明にカブル時があってオペラグラス越しに観ていると眩しかったなぁ~。
でもまぁ、ドラマCGの部分を電飾で彩ったのはそれなりにインパクトもあったと感じました☆

剣さばきもスピード感がなく、なまぬるいの。。。
ドラマの22話のメイキングでアクション監督の指示のもと
アクションの動きを確認するヨンジュンの動きが素早いので、
(やっぱり彼はテコンドーのたしなみがあるんだなと思った。)
あえてスローを多用して彼の動きを魅せていた演出のように私は感じたけど
(決闘の画の構図を捉える為の引きのカメラアングル、スロー多用、
怪我をしてスタントを使わざるおえなかった場面もあり、
彼はアクションには向いていないという意見も少なからず見受けましたが・・・)
スローが効果的なのは映像ならではで
舞台上の剣さばきで動きにキレがないのは見栄えが良くないね。。。
劇後のレヴュー(ダンスショー)の勢いがもう少し欲しかったな。

トップコンビ(主演男役、主演娘役)は華奢なわりには歌の声量はありましたね。
現花組はダンスで魅せるよりも歌で聴かせる組なのかな?
真飛聖はトップスターとしてはダイナミックなスケール感に欠ける気はするけど、
前トップのクールビューティな貴公子風?の春野寿美礼とは対照的で
真飛聖は明るくて爽やかな王子風?な印象。
上演後の舞台挨拶でも「特に花組をヨロシクお願いします。」とお茶目に言ったり、
幕が閉まりかけている間際に観客に「お気をつけて~。」と愛想良く言ったり、
とても愛嬌あって元気なトップさんで好感度大でした。(*^-^*

脚本&演出の小池先生はドラマの脚本家ソン・ジナが自身のサイトで一度公開した
“幻のストーリー”がわかりやすく参考にしたそうです。
でもやはり、各話60~80分の24話のドラマを2時間10分に盛り込むのはムリがありますね。
宝塚歌劇だと大作映画のように二部作・三部作にするのは前例がないんだろうけど、
例えば『ベルサイユのばら』のように
【オスカルとアンドレ編】、【フェルゼンとマリー・アントワネット編】とか
登場人物ごとに分けた演目にしたほうが演目ごとに視点を変えて
物語のエピソードを分け丁寧に演出出来る気も私はします。

清く正しく美しい宝塚歌劇らしい物語アレンジ&ラストではあったけど、
情感や情緒に訴えかけてくるモノがなく、
憂い(せつなさ)や奥深い哲学性が感じとれなかったが残念でした・・・。


P.S.
劇場プログラム(パンフレット)にはドラマのキム・ジョンハク監督、
キハ役のムン・ソリ、チョロ役のイ・フィリップからのメッセージも載っていましたよ♪

それと、売店にはドラマの公式予習BOOKとコミック版『太王四神記』が売っていました。


2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
はじめまして (emerald)
2009-02-06 13:20:05
まなかつおさまのブログから飛んできました。

>>駆け抜けるテンポだったのが急に鈍足になったので急激に眠たくなったわ

私も途中何回か記憶喪失になりました。
昨年この制作発表を知り興味があったのですが
歌劇特有の台詞回しが苦手で昔爆睡した経験があります。
なので今回はパスしてたのですが夫がタダ券を
持ち帰りましたので観劇となりました。(前置きが長いですねぇ)

BCさまの感想に全面同意です!

そしてラストの場面【小林幸子】していませんか?








返信する
小林幸子。 (BC)
2009-02-07 00:35:16
emeraldさん、はじめまして
emeraldさんもこの舞台ご覧になったのですね♪

私は元々宝塚歌劇が大好きなので、
歌劇特有の台詞回しには慣れているからさほど気にはならなかったけど、
この宝塚版『太王四神記』はテンポがイマイチだし、
物語の要であるせつなさや壮大なメッセージ性が伝わってこなかったのが残念でした。。。

>そしてラストの場面【小林幸子】していませんか?

まさしく、小林幸子でしたね☆
あと、スーパー歌舞伎を思い出しちゃいました。^^
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。