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歯科カウンセラーの日記

子どもちゃん達の可愛い姿。患者さんから聞かれたなるほど!!な質問…etc色々書いてみたいと思います。

あの時の妖精 6

2012-04-28 10:00:00 | あめ玉ちゃんのものがたり

あの時の妖精
               ペンネーム:あめ玉

 

ゆうちゃん「ねぇ、みなみちゃん!」

みなみ  「なーに?」

ゆうちゃん「早く!学校におくれちゃうよ!」

私はゆうちゃんにせかされて学校へいった。

久しぶりにゆうちゃんと登校したので、いつもより早くついた。

そして二人でいつものように、校舎のうらへ行った。

ゆうちゃんも、私が一生懸命に妖精をさがすものから、

少し信じてくれたのだろう。

 

そして“かがみ”を校舎のうらに持っていったあの日から2ヶ月…。

妖精の声がはっきり聞こえてきたのだ。

そして、その声がゆうちゃんには聞こえていないということが

なぜかとても嬉しかった。


――――――――

数日後の放課後、校舎のうらへ行くと前よりはっきりと声が聞こえた。

前は楽しんでいるような声だったけど、今は苦しんでいた。

妖精を探そうと思ってあたりを見渡すと

…!!光のたまがあった。

そして私が近づくと、もっと強い光を発した。


あの時の妖精 5

2012-04-21 10:00:00 | あめ玉ちゃんのものがたり

あの時の妖精
               ペンネーム:あめ玉


ある日私は中村先生と一緒に、あの時校舎で拾った“かがみ”を探していた。

学校のかがみと少し違っていたし、まわりの模様も覚えていたからすぐ見つかった。

それをすぐ校舎のうらへ持っていった。

ほんとうは中村先生と一緒に行きたかったが、

中村先生が「一人で行きなさい」と言うので1人で行かなければならなかった。

しかし……

持って行ったのはいいものの、どうしていいかわからなかった。


――――――――

 

そして先生のところへ戻ると、先生がいろいろなことをしきりに聞いてきた。

 何か起こらなかったか。

 何か聞こえなかったか。などなど。

体が弱い先生には見えないくらい、とてもイキイキしていた。

結局先生の質問をすべて答えられなった。

しかし、1つだけ隠していることがあった。

それは…

妖精の声が少し聞こえたような気がしたことだ。

 

そして、これから、中村先生さえ分からないことが起きようとしていたのだった。

 


あの時の妖精 4

2012-04-14 10:00:00 | あめ玉ちゃんのものがたり

あの時の妖精
               ペンネーム:あめ玉

 

先生「“かがみ”が落ちていたのを拾ったあの日から、

   夢で妖精が出てきて『“かがみ”を返せ!』って言うの」

――― という所で分かれ道に出た。

先生は左の道、私は右の道。

 

先生 「岡田さん、さようなら」

みなみ「さようなら」

 

私はまだ中村先生に聞きたいことがたくさんあったが、

……なぜか聞けなかった。

家に着いてお風呂に入っている時も、

夕ご飯を食べている時も、ずっと妖精のことを考えていた。

 

 

中村先生の話を聞いてから3ヶ月がたった。

先生が言ったとおり、妖精が私の夢に出てきて、最近寝不足に悩まされていた。

 

 

 


あの時の妖精 3

2012-04-07 10:00:00 | あめ玉ちゃんのものがたり

あの時の妖精
               ペンネーム:あめ玉

 

すると!

校舎のうらの向こうでキラキラ光るものが見えた。

もう一度よく見るとそれは“かがみ”だった。

 ―――――――

私は“かがみ”を中村先生に届けた。

        (中村先生は私の担当の先生。とても体の弱い先生)

先生は「ありがとう」と言って鏡を受け取り、一緒に学校の門を出た。

一緒に歩いていると、突然先生が

「先生ね、本当は妖精をみたの。子供のころだけどね…」と言い出した。

私はおどろいた。妖精は誰も見たことがないと聞いていたからだ。

 


先生 「あの“かがみ”校舎のうらで拾ったのよね?」

みなみ「はい」と答えると、先生は

先生 「じゃあ“かがみ”のがくに花のもようはあった?」

みなみ「えっと…はい。ありました」そう言うと

先生 「先生が小学生のころ、このともだち小学校に通っていたの。

    その頃もこの妖精の話があってね。

    ある日、校舎のうらに“かがみ”が落ちてたのを見つけたの」

―――っ!!私は大声を出しそうになった。


あの時の妖精 2

2012-03-31 10:00:00 | あめ玉ちゃんのものがたり

あの時の妖精
               ペンネーム:あめ玉

 

すると、そこへゆうちゃんが来た。

ゆうちゃんは保育園のころから今の3年生までずっと一緒のクラスだ。

ゆうちゃんが「みなみちゃん何してるの?」と聞いてきたので、

今までのことを全部話した。

――――――――――。


ゆうちゃん「でも、七不思議だから妖精はいないって心のどこかで思ってるんでしょ?

      だったらさがす意味ないじゃん。それより今日一緒にあそべる?」

みなみ  「・・・あそべない。ごめんね」

と言ったら、ゆうちゃんは「そぅ」と言ってどこかへ行ってしまった。

私は学校が終わると、そろばん教室へ習いに行く予定なのだ。

昔、ゆうちゃんもこの七不思議を信じていたことがあったので、

本当は妖精をさがすのを手伝ってもらいたかった。

 

  「ゴーン」

4時の寺の鐘がなった (田舎の小学校で近くに寺がある)

私は妖精をさがすのは明日にしようと思った。