あの時の妖精
ペンネーム:あめ玉
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みなみ「それで、なぜ私はこんなところにいるの?
もっともっと聞きたいことがあるの」
私はもぅ妖精たちと友達のような口調で言った。
ろく 「それはおまえが妖精の国で生まれたから…らしいんだけど。
で、聞きたいことって~?」
みなみ「えっ?私がこの国で生まれた…?!」
私は言葉をつまらせた。
ひな 「とにかく長老のところに行きましょ。散空しながら」
妖精 「さんせ―」
みんなはそうでもない様子だったけれど
私は『この国で生まれた』という言葉が頭をはなれなかった。
―――――――――
しばらくして、あまり覚えていないが長老のところへ着いた。
長老 「ほう。なるほど…」
みなみ「これからどうすればいいんでしょうか」
なぜ私が長老に話しかけているのかと言うと、
「みなみ自身のことだから、自分で長老に事情を説明しなきゃだめ」
ともなに言われたからだ。
長老 「そうじゃのぅ…」
長老は自分のことのように悩んでくれているようだった。
長老 「おまえさんは今とても疲れておるから、
まずは寝ると良さそうじゃ。部屋に案内するとしよう。」
もなたちにこっちだよと連れてこられたのは、
宮殿のようなところにありそうな豪華なベットだった。
みなみ「おやすみ」
妖精 「おやすみ」
妖精たちは私と挨拶をして、部屋を出て行った。
…寝たいのに寝れない。
わからないことを考えると頭が痛くなる、みなみであった。