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歯科カウンセラーの日記

子どもちゃん達の可愛い姿。患者さんから聞かれたなるほど!!な質問…etc色々書いてみたいと思います。

あの時の妖精11

2012-09-08 10:00:00 | あめ玉ちゃんのものがたり

あの時の妖精
               ペンネーム:あめ玉


 みなみ「それで、なぜ私はこんなところにいるの?
     もっともっと聞きたいことがあるの」

私はもぅ妖精たちと友達のような口調で言った。

 ろく 「それはおまえが妖精の国で生まれたから…らしいんだけど。
     で、聞きたいことって~?」

 みなみ「えっ?私がこの国で生まれた…?!」

私は言葉をつまらせた。
 ひな 「とにかく長老のところに行きましょ。散空しながら」

 妖精 「さんせ―」

みんなはそうでもない様子だったけれど
私は『この国で生まれた』という言葉が頭をはなれなかった。

―――――――――
しばらくして、あまり覚えていないが長老のところへ着いた。

 長老 「ほう。なるほど…」
 みなみ「これからどうすればいいんでしょうか」

なぜ私が長老に話しかけているのかと言うと、
「みなみ自身のことだから、自分で長老に事情を説明しなきゃだめ」
ともなに言われたからだ。

 長老 「そうじゃのぅ…」

長老は自分のことのように悩んでくれているようだった。

 長老 「おまえさんは今とても疲れておるから、
     まずは寝ると良さそうじゃ。部屋に案内するとしよう。」

もなたちにこっちだよと連れてこられたのは、
宮殿のようなところにありそうな豪華なベットだった。


 みなみ「おやすみ」
 妖精 「おやすみ」
妖精たちは私と挨拶をして、部屋を出て行った。

…寝たいのに寝れない。
わからないことを考えると頭が痛くなる、みなみであった。


あの時の妖精10

2012-09-01 10:00:00 | あめ玉ちゃんのものがたり

あの時の妖精
               ペンネーム:あめ玉


みなみ「中村先生?」
私は思い切って言ってみた。

 ろく 「そういう名前みたいだな。ソイツも帰るんだ。
     おい、おまえ。ここへ来たことあるか?」

 みなみ「えっ?」

 ろく 「みなみじゃない。そいつだ」
とろくの指差す先には、まだ考え込んでいる中村先生の姿があった。

しかし中村先生は聞こえても、見えてもいないので、代わりに伝えた。
先生からの返事は意外なものだった。

中村先生「来た事があるような、ないような気がするのよ」

 ろく 「そうか…。」

と言ったきり誰も何も話さない。
私も考えたいことがあったから、ずっとだまっていた。
すると、もなが突然言いづらそうに

 もな 「と…とにかく、ゆうと中村先生には帰ってもらいましょ」

 ろく 「そうだな。早くすませよう。ひなよろしく」

 ひな 「えぇ」

ひなが呪文のような言葉を口にした。
     ――――…ルエーユキチユミータ

しばらくすると、ゆうと中村先生の体のまわりに光が出た瞬間消えたのだ。

驚いていると、
 ひな 「妖精って、みんなこういうことができるのよ。
     でもそんなに使っちゃいけないの。
     まだ私たち妖精中学校の0.5年生なんですから」
 みなみ「へぇ―」
私は、ただ驚くばかりだった。

 


 


あの時の妖精 9

2012-07-21 10:00:00 | あめ玉ちゃんのものがたり

あの時の妖精
               ペンネーム:あめ玉


 ???「おーいもな!呼んだかー!」

と男の子の声が聞こえた。ほとんど同時に

 ???「もなちゃーん!おそくなってごめんね」

と女の子の声も聞こえた。空を飛んでいた。

でも本当に妖精だということが分からなかった。

 


 もな「そんなの気にしてないよ。ひなちゃん」

もなが言うとひなという子の頬が少し赤くなった。

 ???「こいつら誰だ?」男の子が聞いてきた。

 もな 「みなみと、ゆうと…それから…」
 
 ???「じゃ、よろしくみなみ!オレろく。ちなみにこいつはひな」

 ???「初めまして、ひなです」

 みなみ「は…初めまして……」

すると3人の妖精がこそこそと話をはじめた
(…―あのゆうって子、わたしたちのこと見えてないんじゃない?)

しばらくすると、
 ろく 「まずゆうが地球に帰る。
     おれたちのことが見えないっていう理由でな。
     みなみはここに残るんだ。
     それから…。」
…と途中でとまった。


あの時の妖精 8

2012-07-14 10:00:00 | あめ玉ちゃんのものがたり

あの時の妖精
               ペンネーム:あめ玉

 

??? 「妖精の国へようこそ!よく妖精の国って分かったわね」

どこからか聞こえてきた。

あの校舎のうらで、光っていたたまから聞こえてきた声だった。

キョロキョロすると、私とほとんど背の変わらない女の子がいた。

「わっ!」と大きな声をあげてしまった。

 

??? 「そんなにおどろかなくてもいいじゃない」妖精の女の子が言った。

みなみ 「あなたはだれ?」私が聞くと、その子は

??? 「もな」

と一言しか言わなかった。

すると、もなはどこからか草笛を取り出して吹いた。

 …ー プー ―…

とても短かったが、なぜかこれより美しい音はないと思った。


―――――――――


 ゆうちゃん「みなみ…ちゃん?」

ゆうちゃんがいきなり話をしたから私はびっくりした。

とても不思議な顔をしていた。


 ゆうちゃん「ねぇ。誰と話をしているの?そこにだれもいないよ」

ゆうちゃんは目をパチパチさせてこっちを見ていた。

中村先生は何か考えているように、じっともなを見つめていた。

するとむこうの方から…


 


あの時の妖精 7

2012-07-07 10:00:00 | あめ玉ちゃんのものがたり

あの時の妖精
               ペンネーム:あめ玉

 

そこへ中村先生とゆうちゃんが来た。

 こっそり見ていたらしい。

ゆうちゃん「やっぱりここだったのね」

 

すると光のたまの中から

(かがみ…かがみ……)と聞こえてきた。

女の子の声だった。

私はハッ!!としたように、

みなみ「先生、あの“かがみ”ありますか?」と聞くと

先生 「えっ、倉庫にあるわ。取ってくるね」

と言って“かがみ”をとって来てくれた。

そしてわかっていたように、光のたまの前にさし出すと、

一瞬なにがあったのかわからなかったが、すごい光が体を包み込んだみたいに感じた。


――――――


閉じていた目を開けると、そこは妖精の国だった。

ゆうちゃんと中村先生は気を失っているようだ。

一度見ただけで平和な国に見えた。