「日本文化原論 真なる調和への道 」 美粋書房 横山俊一

私は神道や仏教を根にする伝統文化慣習に携わりました経験を軸に『日本文化原論』と題し執筆活動を展開しております。

2)主体性学

2022-09-07 02:27:45 | 日記

2-1歴史科目

歴史科目では、ある空間と時間と対象の観点から特定人物や現象の結果と原因を伺い、人間として共感や納得の高まる振る舞い等、プラス評価の増す人物等を対象に取り上げ、良い創造と社会形成の模範や見本の適正観の同一認識を整え、良きは推進悪しきは削減の力が加減される。時系列的な現象と因果と対象の吟味と評価と考察を得て、あるべき生命や人間性、社会像や生態観を導出し理想性の概念や思想世界観を抱き作る力が起こる。特定人物や特定現象の解明と良否の判断に留まらずあるべき適正の一般原理性を抽出し基本原理と対象と適用を行う創造習慣を生む。相対性の比較から、絶対原理性を引き出し変わりづらい基本法則をもって対象の想定と適用を図る創造力の向上へ発展する。

2-2歴史性と理論性と実践性

時系列の因果、人物・現象の特定、現象の吟味、良し悪しの評価、相対性の比較から絶対原理性の導出、適正像の一般法則性、基本原理と対象と適用、このような観点と相関から「歴史と理論と実践」の関係式が構成される。

2-3人格観

特定対象の神格化という発想も否定されることはないものの、良い面もあれば足らぬ要素も内在する精査した見解に至り、特定対象に限定した標準観と稼働から、一般原理性を問い根本的な原理や普遍的不変性の探究と真理を模索する習慣を生む。どっぷりと特定対象を信用し、自己の人格をすべて預ける態度も否定されないものの一定の自律や自制を有する人間性に長らく良好な人格や生命が映る。理論や思考の工程を内蔵し人格や主体性を作る人間像と活動観が描かれる。

 

 

2-4無思慮無思考、マニュアル化と統制

歪な発想から都合の良い道具と見做し病んだ洗脳を企て、言うがままに自己利益の為に動く対象へと作為を投じる性格への警戒感が出現する。人格性が未だ整わぬ萌芽期にある対象を歪な発想から規格化を強め画一と一方向の利用の道具と扱う育成や経営や教育が過ぎる事態には良い生命観や人格観は映りづらい。ローコストオペレーションや一元的強権性を有する集権構造の店舗管理などという大規模化について、根源的な観点から適正を問い作る発想を生む。無思慮無思考機械性、物質依存と従属、非人間性や非社会性を生む事への警戒を生む。人間のロボット化と人形性が高まると健全な生命とは異質の犯罪性に外れる。

2-5標準観と両極性

あまりに極端なわがまま体質という主体性と、あまりに受動的な体質の強まる歪性や頭脳性過多と身体性過多という両極の観点が起こり、柱の標準観と過不足の適度な制御をもって、公性と私的性の良好な関係を作る人間と創造と社会に発展する。独立自尊観も根本観点が希薄化で抽象観を運用すると歪な利己性を生じさせる懸念性が加わり、適正な標準観と制御に向けられる。破壊的な自由主義に陥らぬ長期尺度が求められる。病的な資本主義を作ると長期利益を喪失させる。

2-6主体性・主導性

感性と観念と精神と身体の良好な相関と習慣を浮かべ、あるべき人間性や主体性像の導出に及ぶ。あまりに受動的な性格が強まり外界の指示命令をそのまま受け入れる事に偏せず、自己なりの尺度が備わり、良きは肯定・悪しきは否定、取捨選択の力を内蔵し変わりづらい良質性を基礎土台にもって、時々の内外性に対面し過不足と評価予測と妥当策を作る態度を生む。自己の側から良質を問い外界に提起する建設的な改善と提案を生む主体性像に理想像を生む。

 

2-7縦横の観点と動静観

成長初期は外界の良い面をそのまま模倣し、自己なりの稼働と実践を通し新たな発見や気づきを生む工程が重ねられる。次第に自己基準性が高められ、関係の初動的な面から良し悪しを判断する基準と運用へ改善される。感性と観念と精神と身体という変わりづらい普遍の観点を横軸性に配置し、萌芽と成長と安定と衰退と成熟という生態循環を動態性として縦軸に起こし縦横の相関と体系と周期の集約観を産む。

2-8標準観の形成と稼働と反省と改善の持続的習慣

「特定技術やノウハウ、」「生命観や人間観、創造観や社会観、自然観、生態観」などという抽象原理や思想世界観という基準観念を作り稼働させ反省と発見と改善の習慣を持ち、言葉や概念を再構成し稼働に反映する循環的習慣と人間像を実現する。

2-9静態的体系性

局所的因果、中局や大局という対象の広狭と空間性の観点を起こし、直接間接の因果と周期性を持つ思想世界観が形成される。

2-10動態性:過去と現在と未来、静的と動的と動静、

静的側面と動態性と動静に回る活動法則観を産む。

2-11根本且つ大局観と個別特定性

生命観や創造観、人間観や人格観、生態観という根本且つ大局性の概念の抱き方が、基礎土台性の標準観や価値観念を産む。あまりに根本観点に歪性を持つと、二次三次の基準と稼働に違いが拡大する。動態過剰や動態不良の不安定と犯罪性を生じさせる。犯罪を犯罪と認識せず、あまりに分母的な標準とかけ離れた特殊領域を予防し長らく良好な価値観の基に安定と自由と持続に向けた施策が作り出される。

 

 


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