
昨年末、ヨガのレベルアップを目指してネパールへ行った折、
パシュパティナート寺院を訪れました。
そこでナンパされたのです!
川べりの石段に座ってボーッと対岸を眺めていたとき、声をかけられました。
振り返るとインド系イケメンの若者が満面の笑みをたたえてあたしを見つめていたのです。
お金の無心か! と思って一瞬身構えたのですが、こざっぱりとした今風のみなりをした彼はどう見ても「マネーマネー!!」としつこくつきまとう、その手のネパール人には見えませんでした。
その彼が、ここの寺院を案内してくれるというのです。
それはラッキー、と思ったその時、
「ここの寺院で案内すると親切そうに近づいてくるネパール人には用心! 案内されたあとに法外なガイド料を請求されてトラブルになることがよくある」と『地球の歩き方』に書いてあったのを思い出したのです。
いかんいかん、引っかかるとこだった!
「ノー、ノー、アイハブノーマネーヨ」とかなんとか言って手を振って断ると
「マネー? ノープロブレム! ノーマネー。アーユーチャイニーズ?」
そっか、中国人に見えるのか。
うん十年前にネパールに来た時は最初から「ジャパニーズ?」とは聞かれたけど「チャイニーズ?」と聞かれたことは一度もなかった。
時代が変わったんだなあ、と感心しつつ
「ノー、アイアムジャパニーズヨ!!」と妙に力の入った返事をしてしまいました。
「オー、ジャパニーズね。プリティジャパニーズね」
こいつぅ、あたしのことバカにしてるのか。相手はどう見ても20代。そんな若者が、50過ぎのおばさんをつかまえて「プリティ!」とは、どこ見て言ってんじゃい。と胸の中では語気荒く息巻いていました。
そんなあたしにお構いなく彼はとにかくお金はいらない、ただ案内するだけと言ってあたしを促すのです。
お金はいらない=ただ
この言葉に弱いのはあたしだけではないと思いますが、とにかくあたしは彼に寺院を案内してもらうことにしました。
バカにされてもいい、ただなら…と呪文のように心の中で繰り返しながら…
彼は実に良く案内してくれました。
英語もネパール語もろくに話せない、『地球の歩き方』一冊しか持ってないあたしではとうてい見ることも、その意味も知ることなどできなかったであろう場所も見ることができて、あたしはとても得した気分でした。
その時、上の方に眺めのいい公園があるからそこにも案内する、と言ってきました。もちろん、行きましょうよ!
彼は盛んにあたしの顔を見ては「プリティ、プリティ!」と言うので
「アイアム オールドガール、アイアム54イヤーズよ」
と言ってみました。
えっ? という顔を一瞬した彼は、満面の笑顔で
「オーイエース、ノープロブレムよ!」
ネパール人はすぐに「ノープロブレム」と言いすぎだと思います。
「ウェアーイズ マイキュート?」わざと聞いてみました。
そら、困った。彼はあたしの顔をじっと見て…
「ユーアーアイズ キュートネ」
んんんん…。
この、細くて一重瞼でで冷たそうで眠たそうに見える目が、実は自分ではとても嫌いなのです。
人によって可愛い可愛くないの基準が違うのか、自分で気にしすぎなのか、本当におちょくられているのか…。
複雑な心境のまま、公園に行くべく斜面を登って行きました。
そして、その頃からあたしの腕をとって、腕を組み、腕をさすって…なにやら…
嫌いじゃないかも、この怪しい雰囲気…などと、寺院の境内で不謹慎な妄想にかられながら、あたしは彼に腕を取られながら丘の上の公園へと向かったのです。
続きはまた!
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
主催しているヨガ教室のHPです。ご覧下さい。
ヨガルーム びすたり
パシュパティナート寺院を訪れました。
そこでナンパされたのです!
川べりの石段に座ってボーッと対岸を眺めていたとき、声をかけられました。
振り返るとインド系イケメンの若者が満面の笑みをたたえてあたしを見つめていたのです。
お金の無心か! と思って一瞬身構えたのですが、こざっぱりとした今風のみなりをした彼はどう見ても「マネーマネー!!」としつこくつきまとう、その手のネパール人には見えませんでした。
その彼が、ここの寺院を案内してくれるというのです。
それはラッキー、と思ったその時、
「ここの寺院で案内すると親切そうに近づいてくるネパール人には用心! 案内されたあとに法外なガイド料を請求されてトラブルになることがよくある」と『地球の歩き方』に書いてあったのを思い出したのです。
いかんいかん、引っかかるとこだった!
「ノー、ノー、アイハブノーマネーヨ」とかなんとか言って手を振って断ると
「マネー? ノープロブレム! ノーマネー。アーユーチャイニーズ?」
そっか、中国人に見えるのか。
うん十年前にネパールに来た時は最初から「ジャパニーズ?」とは聞かれたけど「チャイニーズ?」と聞かれたことは一度もなかった。
時代が変わったんだなあ、と感心しつつ
「ノー、アイアムジャパニーズヨ!!」と妙に力の入った返事をしてしまいました。
「オー、ジャパニーズね。プリティジャパニーズね」
こいつぅ、あたしのことバカにしてるのか。相手はどう見ても20代。そんな若者が、50過ぎのおばさんをつかまえて「プリティ!」とは、どこ見て言ってんじゃい。と胸の中では語気荒く息巻いていました。
そんなあたしにお構いなく彼はとにかくお金はいらない、ただ案内するだけと言ってあたしを促すのです。
お金はいらない=ただ
この言葉に弱いのはあたしだけではないと思いますが、とにかくあたしは彼に寺院を案内してもらうことにしました。
バカにされてもいい、ただなら…と呪文のように心の中で繰り返しながら…
彼は実に良く案内してくれました。
英語もネパール語もろくに話せない、『地球の歩き方』一冊しか持ってないあたしではとうてい見ることも、その意味も知ることなどできなかったであろう場所も見ることができて、あたしはとても得した気分でした。
その時、上の方に眺めのいい公園があるからそこにも案内する、と言ってきました。もちろん、行きましょうよ!
彼は盛んにあたしの顔を見ては「プリティ、プリティ!」と言うので
「アイアム オールドガール、アイアム54イヤーズよ」
と言ってみました。
えっ? という顔を一瞬した彼は、満面の笑顔で
「オーイエース、ノープロブレムよ!」
ネパール人はすぐに「ノープロブレム」と言いすぎだと思います。
「ウェアーイズ マイキュート?」わざと聞いてみました。
そら、困った。彼はあたしの顔をじっと見て…
「ユーアーアイズ キュートネ」
んんんん…。
この、細くて一重瞼でで冷たそうで眠たそうに見える目が、実は自分ではとても嫌いなのです。
人によって可愛い可愛くないの基準が違うのか、自分で気にしすぎなのか、本当におちょくられているのか…。
複雑な心境のまま、公園に行くべく斜面を登って行きました。
そして、その頃からあたしの腕をとって、腕を組み、腕をさすって…なにやら…
嫌いじゃないかも、この怪しい雰囲気…などと、寺院の境内で不謹慎な妄想にかられながら、あたしは彼に腕を取られながら丘の上の公園へと向かったのです。
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