パントマイムばりのジェスチャーと、日本語と、カタコトのネオパール語とカタコトの英語で、しばらく会話らしきものをしていたら…
彼が急に真面目な顔になりました。
えっ、まさかまさかのやっぱりの…プロポーズ?
なんて自分に都合の良い方に考えるあたしは、ここはあえてあたしも沈黙だ!
とばかり、黙って彼の顔を見つめていました。
そりゃぁ、おばさんでも女ですもの。こんな若いイケメンに強引に出られたら…あ~れ~!!
ってなことに!?
ああ、どうしよう、どうする?
と妄想ははてどなく広がっていきました。
「イフ…」しか、あたしには理解できませんでした。
「エッ、ナニナニ? ファット? エ~ワカンナイ!」
彼もあたしとの会話は諦めたようです。ペンと紙はないかと言ってきました。
え~、愛の告白がメモ書きかぁ。耳元で囁いて欲しかったなぁ。
よし、今度こそ英会話習得してくるぞ! と鼻息荒く彼の手元を見ていました。
イフ? イフ、ときたらアイラヴユーですか? ああ、自己中なあたし。
彼は書いています。
「If you can send some money from Japn for my study I use …… 」
つまり、学校で勉強するのに本やペンを買うためにお金をくれないか?
ということだったのです。
あれ? 愛の告白じゃない…。
なに? 何言ってんの? この子。黙って見ていると、さらに書き込んでいます。
「お金は毎月欲しい」
♫馬鹿言ってんじゃないよ~♫
思わず歌い出しそうになりました。
「ストップ、ストップ、ストップ!
ハァァ~? ファイ? ナンデ? ナンデアタシガアンタニマネーハラワナクチャイケナイ?
ソンナマネー、ナイネ~、ノーマネーネ」
もう、あたしの言葉は何語でしょうか?
それでも彼には通じたようです。数秒黙ると、言いました。
「アイシー、アイシーネ。ノープロブレムネ」
もう、ノープロブレムには騙されん! と思ってキッと彼を睨んだら…
「ワンタイム オッケー?」
「ツータイム オッケー?」
「スリータイム ドウデスカァ?」
これ以上、彼とやってらんない。そう思ったあたしは
「トニカク、アイ ハブ ノーマネー! サヨナラネ、バイバイ、フンッ」
とばかりにメモ帳とペンを彼から取り上げると、そこからさっさと離れて歩き出しました。
数歩歩いてから、そうだせっかくだから戻ってもう一度あの川を見よう…と思い直して彼と別れた方へ歩きだしたら…。
金髪のナイスバディの女の子に親しそうに話しかけている…のはあの彼でした。
一瞬、あたしと目が合うと彼は思いっきり素敵な笑顔であたしにニッコリ微笑みかけたのでした。
恐れ入りました。
後日、カトマンドゥに戻って来て、ネパール在住の日本人の友人に事の顛末を話しました。
その友人曰く
「トリヴヴァン大学といっても本当に優秀で就職もきちんとできるのは理工系だけで、文化系はそれこそ誰でもが入れるし卒業しても就職もままならない。そもそも、その仕組みも日本の大学とは違うしね」
とのことでした。
まあ、近頃は若いイケメンに声をかけられることなどとんとなかったあたしなので、すっかり舞い上がりました。
でも、ほんのいっときでも心が弾んで楽しいときを過ごせたし、旅の恥はかきすてだし、ま、いいか!!
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
主催しているヨガ教室のHPです。ご覧下さい。
ヨガルーム びすたり
彼が急に真面目な顔になりました。
えっ、まさかまさかのやっぱりの…プロポーズ?
なんて自分に都合の良い方に考えるあたしは、ここはあえてあたしも沈黙だ!
とばかり、黙って彼の顔を見つめていました。
そりゃぁ、おばさんでも女ですもの。こんな若いイケメンに強引に出られたら…あ~れ~!!
ってなことに!?
ああ、どうしよう、どうする?
と妄想ははてどなく広がっていきました。
「イフ…」しか、あたしには理解できませんでした。
「エッ、ナニナニ? ファット? エ~ワカンナイ!」
彼もあたしとの会話は諦めたようです。ペンと紙はないかと言ってきました。
え~、愛の告白がメモ書きかぁ。耳元で囁いて欲しかったなぁ。
よし、今度こそ英会話習得してくるぞ! と鼻息荒く彼の手元を見ていました。
イフ? イフ、ときたらアイラヴユーですか? ああ、自己中なあたし。
彼は書いています。
「If you can send some money from Japn for my study I use …… 」
つまり、学校で勉強するのに本やペンを買うためにお金をくれないか?
ということだったのです。
あれ? 愛の告白じゃない…。
なに? 何言ってんの? この子。黙って見ていると、さらに書き込んでいます。
「お金は毎月欲しい」
♫馬鹿言ってんじゃないよ~♫
思わず歌い出しそうになりました。
「ストップ、ストップ、ストップ!
ハァァ~? ファイ? ナンデ? ナンデアタシガアンタニマネーハラワナクチャイケナイ?
ソンナマネー、ナイネ~、ノーマネーネ」
もう、あたしの言葉は何語でしょうか?
それでも彼には通じたようです。数秒黙ると、言いました。
「アイシー、アイシーネ。ノープロブレムネ」
もう、ノープロブレムには騙されん! と思ってキッと彼を睨んだら…
「ワンタイム オッケー?」
「ツータイム オッケー?」
「スリータイム ドウデスカァ?」
これ以上、彼とやってらんない。そう思ったあたしは
「トニカク、アイ ハブ ノーマネー! サヨナラネ、バイバイ、フンッ」
とばかりにメモ帳とペンを彼から取り上げると、そこからさっさと離れて歩き出しました。
数歩歩いてから、そうだせっかくだから戻ってもう一度あの川を見よう…と思い直して彼と別れた方へ歩きだしたら…。
金髪のナイスバディの女の子に親しそうに話しかけている…のはあの彼でした。
一瞬、あたしと目が合うと彼は思いっきり素敵な笑顔であたしにニッコリ微笑みかけたのでした。
恐れ入りました。
後日、カトマンドゥに戻って来て、ネパール在住の日本人の友人に事の顛末を話しました。
その友人曰く
「トリヴヴァン大学といっても本当に優秀で就職もきちんとできるのは理工系だけで、文化系はそれこそ誰でもが入れるし卒業しても就職もままならない。そもそも、その仕組みも日本の大学とは違うしね」
とのことでした。
まあ、近頃は若いイケメンに声をかけられることなどとんとなかったあたしなので、すっかり舞い上がりました。
でも、ほんのいっときでも心が弾んで楽しいときを過ごせたし、旅の恥はかきすてだし、ま、いいか!!
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