ヨガとびすたりな生き方

ヨガを通じて、自分とは? 生きること、死ぬことって?
などとつぶやきながら過ごす日々の日記…のようなもの。 

ネパール式ナンパ 最後

2013-04-24 14:23:52 | 旅行
パントマイムばりのジェスチャーと、日本語と、カタコトのネオパール語とカタコトの英語で、しばらく会話らしきものをしていたら…
彼が急に真面目な顔になりました。
えっ、まさかまさかのやっぱりの…プロポーズ?
なんて自分に都合の良い方に考えるあたしは、ここはあえてあたしも沈黙だ!
とばかり、黙って彼の顔を見つめていました。
そりゃぁ、おばさんでも女ですもの。こんな若いイケメンに強引に出られたら…あ~れ~!!
ってなことに!?
ああ、どうしよう、どうする?
と妄想ははてどなく広がっていきました。

「イフ…」しか、あたしには理解できませんでした。
「エッ、ナニナニ? ファット? エ~ワカンナイ!」
彼もあたしとの会話は諦めたようです。ペンと紙はないかと言ってきました。
え~、愛の告白がメモ書きかぁ。耳元で囁いて欲しかったなぁ。
よし、今度こそ英会話習得してくるぞ! と鼻息荒く彼の手元を見ていました。
イフ? イフ、ときたらアイラヴユーですか? ああ、自己中なあたし。
彼は書いています。

「If you can send some money from Japn for my study I use …… 」

つまり、学校で勉強するのに本やペンを買うためにお金をくれないか? 
ということだったのです。
あれ? 愛の告白じゃない…。
なに? 何言ってんの? この子。黙って見ていると、さらに書き込んでいます。
「お金は毎月欲しい」
♫馬鹿言ってんじゃないよ~♫
思わず歌い出しそうになりました。

「ストップ、ストップ、ストップ!
ハァァ~? ファイ? ナンデ? ナンデアタシガアンタニマネーハラワナクチャイケナイ?
ソンナマネー、ナイネ~、ノーマネーネ」
もう、あたしの言葉は何語でしょうか?
それでも彼には通じたようです。数秒黙ると、言いました。

「アイシー、アイシーネ。ノープロブレムネ」

もう、ノープロブレムには騙されん! と思ってキッと彼を睨んだら…
「ワンタイム オッケー?」
「ツータイム オッケー?」
「スリータイム ドウデスカァ?」

これ以上、彼とやってらんない。そう思ったあたしは
「トニカク、アイ ハブ ノーマネー! サヨナラネ、バイバイ、フンッ」
とばかりにメモ帳とペンを彼から取り上げると、そこからさっさと離れて歩き出しました。
数歩歩いてから、そうだせっかくだから戻ってもう一度あの川を見よう…と思い直して彼と別れた方へ歩きだしたら…。
金髪のナイスバディの女の子に親しそうに話しかけている…のはあの彼でした。
一瞬、あたしと目が合うと彼は思いっきり素敵な笑顔であたしにニッコリ微笑みかけたのでした。
恐れ入りました。


後日、カトマンドゥに戻って来て、ネパール在住の日本人の友人に事の顛末を話しました。
その友人曰く
「トリヴヴァン大学といっても本当に優秀で就職もきちんとできるのは理工系だけで、文化系はそれこそ誰でもが入れるし卒業しても就職もままならない。そもそも、その仕組みも日本の大学とは違うしね」
とのことでした。

まあ、近頃は若いイケメンに声をかけられることなどとんとなかったあたしなので、すっかり舞い上がりました。
でも、ほんのいっときでも心が弾んで楽しいときを過ごせたし、旅の恥はかきすてだし、ま、いいか!!



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ネパール式ナンパ その2

2013-04-23 10:32:45 | 旅行
パシュパティナート寺院の丘の上にある公園へと、彼とあたしは向かいました。
彼は饒舌でした。
といっても、彼の言っていることの半分ほどしかたぶんあたしは理解できていなかった。
でも、せっかく彼が一生懸命しゃべっているのに「はあ?」ばかりじゃ申し訳ないので、
「アイシー!」「フウウウン!」「オーォォォ!」「イエェス、イエェス!」
なんて相槌だけは盛んに打って、あとはニコニコでごまかす…。
このニコニコがよく「日本人は何考えてるのかわからない」と外国人に批判されてるんだよなぁ…。
でも、わからない時にはこれしかない!

ま、とにかく傍目には仲良くお散歩風景でした。
で、公園につきました。なぜかひっくり返えていたベンチを彼が起こして、そこに二人並んで腰掛けると…。
眼下にはカトマンズ市街が広がっていて、そのはるか向こうにはでも、とても大きく神々しいヒマラヤがそびえていました!
その情景にうっとりしていると…
彼が腕を絡めてきました。そして、腕をさすって言います。
「アイ ライクユー」
なんだ、ラヴじゃないのか。やっぱりね。
「ウェアー アーユーステイングね?」
「えーっと、タメル、タメルヨー」
「えーっと、ウェアー アーユーリヴィン?」
「パシュパティナートね」
「オー、アイシー、アイシー!」
やっぱり英会話、勉強しないと…。と考えていたら、
「バックアップ、テイクミー タメール!」(だったかな?)
「はぁ?」と、つい日本語で聞いてしまいました。要するに「あたしをタメルに連れてって!」。
なんかあったよね、日本のドラマに。あたしをスキーに連れてって、とかいうのが…。
だめだぁめ、そんなことできるわけない、じゃなくてなんでそんなことあたしがしなきゃなんないの?
という意味をジェスチャーと日本語でまくし立ててしまいました。

彼は一瞬悲しそうな顔をして
「アイ ライクユーね」
やっぱりラヴじゃない。
「メイ アイ キス?」
ラヴじゃないけどキスですか? 
だめだぁめ、まだまだ全然盛り上がってな~い!
「アイハヴ マリーね。マリーよ、マリー。結婚してるの。わかる?」
またまた彼はほんの一瞬悲しそうな顔をして
「マリー? ノープロブレムね」
出ました、伝家の宝刀「ノープロブレム!」

イケメン若者とのデートもさすがに面倒くさくなってきました。
あたしのいけないところは、その気持ちがすぐに顔に出てしまうことです。
たぶん、若者は察知したのでしょう。おもむろにポケットから何やら出してきて、あたしに見せます。
おー、これはかのトリヴヴァン大学の学生証ではないですか!
ネパールで最初のそして、最大の大学。確か国立? そして、ここの学生は優秀!

イケメン、高学歴…これはもう、多少のことは許してあげないと。
で、なになにどこの学部? あー文学部で、え、哲学の勉強?
へぇ~、すごいんだ! とまたまたお互いにどこまでわかっているのか不明な会話が始まりました。

続きはまた!


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ネパール式ナンパ  その1

2013-04-22 08:51:42 | 旅行
昨年末、ヨガのレベルアップを目指してネパールへ行った折、
パシュパティナート寺院を訪れました。
そこでナンパされたのです!

川べりの石段に座ってボーッと対岸を眺めていたとき、声をかけられました。
振り返るとインド系イケメンの若者が満面の笑みをたたえてあたしを見つめていたのです。
お金の無心か! と思って一瞬身構えたのですが、こざっぱりとした今風のみなりをした彼はどう見ても「マネーマネー!!」としつこくつきまとう、その手のネパール人には見えませんでした。
その彼が、ここの寺院を案内してくれるというのです。
それはラッキー、と思ったその時、
「ここの寺院で案内すると親切そうに近づいてくるネパール人には用心! 案内されたあとに法外なガイド料を請求されてトラブルになることがよくある」と『地球の歩き方』に書いてあったのを思い出したのです。
いかんいかん、引っかかるとこだった!
「ノー、ノー、アイハブノーマネーヨ」とかなんとか言って手を振って断ると
「マネー? ノープロブレム! ノーマネー。アーユーチャイニーズ?」

そっか、中国人に見えるのか。
うん十年前にネパールに来た時は最初から「ジャパニーズ?」とは聞かれたけど「チャイニーズ?」と聞かれたことは一度もなかった。
時代が変わったんだなあ、と感心しつつ
「ノー、アイアムジャパニーズヨ!!」と妙に力の入った返事をしてしまいました。
「オー、ジャパニーズね。プリティジャパニーズね」
こいつぅ、あたしのことバカにしてるのか。相手はどう見ても20代。そんな若者が、50過ぎのおばさんをつかまえて「プリティ!」とは、どこ見て言ってんじゃい。と胸の中では語気荒く息巻いていました。
そんなあたしにお構いなく彼はとにかくお金はいらない、ただ案内するだけと言ってあたしを促すのです。
お金はいらない=ただ
この言葉に弱いのはあたしだけではないと思いますが、とにかくあたしは彼に寺院を案内してもらうことにしました。
バカにされてもいい、ただなら…と呪文のように心の中で繰り返しながら…

彼は実に良く案内してくれました。
英語もネパール語もろくに話せない、『地球の歩き方』一冊しか持ってないあたしではとうてい見ることも、その意味も知ることなどできなかったであろう場所も見ることができて、あたしはとても得した気分でした。
その時、上の方に眺めのいい公園があるからそこにも案内する、と言ってきました。もちろん、行きましょうよ!

彼は盛んにあたしの顔を見ては「プリティ、プリティ!」と言うので
「アイアム オールドガール、アイアム54イヤーズよ」
と言ってみました。
えっ? という顔を一瞬した彼は、満面の笑顔で
「オーイエース、ノープロブレムよ!」
ネパール人はすぐに「ノープロブレム」と言いすぎだと思います。
「ウェアーイズ マイキュート?」わざと聞いてみました。
そら、困った。彼はあたしの顔をじっと見て…
「ユーアーアイズ キュートネ」
んんんん…。
この、細くて一重瞼でで冷たそうで眠たそうに見える目が、実は自分ではとても嫌いなのです。
人によって可愛い可愛くないの基準が違うのか、自分で気にしすぎなのか、本当におちょくられているのか…。
複雑な心境のまま、公園に行くべく斜面を登って行きました。
そして、その頃からあたしの腕をとって、腕を組み、腕をさすって…なにやら…
嫌いじゃないかも、この怪しい雰囲気…などと、寺院の境内で不謹慎な妄想にかられながら、あたしは彼に腕を取られながら丘の上の公園へと向かったのです。

続きはまた!


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大往生

2013-04-20 14:33:53 | 日記
あたしはおじいちゃん子でした。
その祖父は、あたしが高校2年生の時に亡くなりました。
祖父とはあたしが幼い頃からずっと同居していました。
旅行に連れて行ってもらったり、怒られたりとたくさんの思い出があります。
母に言わせると、かなりの頑固者、わがままだったようですが、あたしにとっては大好きなおじいちゃんでした。

あたしが高校生になった頃には、祖父も80代後半になっていて、日がな一日籐の椅子に座って窓から外を眺めて過ごしていました。
だんだん元気がなくなっていたようですが、それでも病気にはならず、薬を飲んだり通院したりする姿を見たことはありませんでした。

でも、その年の夏に急に具合が悪くなり床に臥せってしまいました。
主治医の先生に往診に来ていただいたところ、もうこの夏は越せないかもしれない言われました。
その数日後に、毎年恒例の家族旅行(父母と妹とあたし)を控えていたのですが、取りやめようかという話になりました。
が、見舞いに来てくれた叔母の「あたしが見ているから、せっかくなんだから行ってらっしゃいよ」という言葉に甘えて、旅行に出かけました。
でもやはり、旅行にでてもなんとなく心が弾みません。
それはみんな同じようで、いつになく落ち着かない雰囲気の家族旅行だった気がします。
旅行の最終日、いつも午前中には帰路につくのですが、この時は更に早く、朝食をとるとすぐに自宅に向かって出発しました。

そして、家に着いた途端
「あ、おじいちゃんみんな帰ってきたわよ! よかったね!」というおばの声が聞こえました。
急ぎ足で祖父の枕元に駆けつけると…。
目を閉じた祖父が静かに呼吸をしていました。
「おじいちゃん、ただいま!」
声をかけると、うっすらと目を開けたような…今となってはよく覚えていません。
そしてそのまま、まさに眠るように祖父は亡くなりました。

叔母の話ではあたしたちが旅行に出かけてから急に具合が悪くなって、帰ってくるまで持たないかと思った…そうです。
きっと、祖父はあたしたちが帰るまで頑張って待っていてくれたんだ! そう思いました。
ごめんね、おじいちゃん。

それにしても、祖父は大往生だったと思います。
長い入院生活や看病で家族に負担をかけることなく、また、病院で様々な管に繋がれたり、事故に遭って一人寂しく亡くなってしまったりすることなく、自宅で家族に看取られ静かに息を引き取っていったのです。

祖父がとても羨ましい。
生き様と死に様はなにか関係があるのでしょうか? あたしには分かりません。
でも、できるならあたしもおじいちゃんみたいな、こんな死に方がしたい、といつも思います。


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ふかし芋

2013-04-19 09:28:51 | 日記
 昨年、ヨガをもう少しレベルアップさせたいと思い、ネパール郊外にあるヨガセンターへ一週間ほど滞在しました。
ヨガといえばインド、リシケシがその聖地とされています。
何ゆえにネパール?
ひとつは、ネパールが好きということ(過去3回訪れました)。
二つは、インドへは行ったことがなく英語が苦手。
つまり、ネパールなら様子がわかるのでなんとかなるだろう…、インドの隣りだし…。

 さて、センターでの食事はヨガの師であるヨギーニと、そのセンターの宿泊者のお世話をしてくれる夫婦と一緒に食べます。
ホテルではないので、食事のメニューは決して豪華ではありません。いわゆる、ネパール食、地元食です。
ダルバートと言われるその食事は大皿一枚。
その上に、野菜炒めとダル(豆)スープとライスと日本で言う漬物のようなものが盛られているだけ。
ネパール人はライスにスープをかけて、野菜炒めや漬物のようなものを混ぜ込みながら、手で実に器用にきれいに食べます。
あたしはもちろん、スプーンで…。

夕食は大体そんな感じのダルバートなのですが、朝はもっと質素です。
ある朝、テーブルに置かれたお皿の上にコロコロと小さな丸っこいものが4つ、5つ転がっていました。
一瞬、何かの糞か! と思ってしまったのですが、どうやらそれがあたしの朝食のようでした。
それは、ふかし芋。
日本のじゃがいもよりもふたまわりほども小さいそれと、少し細長くて、日本のさつまいもよりも更に更に半分位ほどの小さいのがさつまいもでした。
それだけです。
他になんのおかずも、飲み物もありません。
日本の物よりも小さくて、色も白いお芋は食べてみるとまさしくお芋の味で、美味しかったのです。
あたしは、焼き芋やふかし芋などは皮ごと食べるのですが、
ふと横を見ると三人はちまちまと皮を向いて食べています。
ヨギーニが
「皮はむかないのか?」と聞くので
「ノープロブレム、美味しいよ!」とちゃんぽんで答えると
「はあ?」と呆れたような顔をしていました。
日本より食事はワイルドダゼィ! というイメージがあったので、こんな小さなお芋の皮を向いている彼らの姿が意外で、おかしかったです。

が、困ったのは飲み物。
三人とも何も飲まずにモクモク、さっさと食べ終わってしまいました。
あたしは、お芋が口の中でモコモコしてなかなか進みません。
ヨギーニに、
「ティー、プリーズ」と頼んだらなんとダメ、と言われました。なんで?
ヨガ的に、食べ物と一緒に飲み物を飲むのは体によくない事なんだそうです。
英語で言うので、なぜなのかまではよくわかりませんでした。
食べ終わった三人は、まだお芋を口の中でモゴモゴさせているあたしを一人、食堂に残してさっさとそれぞれの仕事をしに出て行ってしまいました。

むせそうになりながら、最後のお芋をほおばって「やっぱり英会話はできなきゃいかん!」と身にしみました。

              
                      ネパールの料理 ダルバート


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ヨガと方角

2013-04-18 10:46:30 | 日記
ヨガの練習のときに、方角は関係あるのでしょうか?
あたしなどは、日中にヨガの練習をすることがあると、お日様に向かってやりたい!
と思って、つい南に向かってやったりすることがありました。
が…
ヨガの古典『ゲーランデ・サンヒター』によると、古い時代のヨギたちは、北か東向きで練習すべきだと明言しているそうです。

日本では「北枕」と言って、寝るときに頭を北向きにすることを嫌がることが多いですね。
ようするに「死人」になると…。

でも、仏教的な考えでは「北枕」は実は縁起の良い方向なのです。
ブッダが入滅(悟りを開いた)し時が「北枕」だったから。
そしてやはり、ヒンズー教徒にとっても「北」は特別な方角のようです。
インドにおいては、北には神々が住むといわれるヒマラヤがあり、サンスクリット語で「不変の、永遠の」を表す北極星のある方角です。
絶えず回転している夜空の中で、その不変性は、ヨギが切望する意志の力を象徴するものと考えられているそうです(ヨガ基本ポーズ30 インフォレスト出版 より)。

そして東。
この方角はもう、太陽が昇る方角とい考えただけでも良さそうですね。
やはりヒンズー教徒は、太陽を「命の源」として崇めているそうです。
さらに太陽は自己を象徴するものであり、夜明けは自己の気づきと洞察という「光」の出現である、と考えているようです(ヨガ基本ポーズ30 インフォレスト出版 より)。

ちょっと方角を意識して練習すると、また何かが違ってくるかもしれませんね。

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練習の時間

2013-04-16 09:57:16 | 日記
ヨガでは、一日の中に二つの分岐点があってそれはとても重要視されているようです。
その二つの重要な分岐点とは夜明けと夕暮れ。パワースポットならぬパワータイムということだそうです。
ですから、ポーズの練習も瞑想も明け方か夕暮れにやるのがいいのでしょう。

よく聞く伝統的なヨガである ハタヨガ という言葉。
ハタヨガは力強いヨガ、とされていますがこのハタという文字を
ハ と タ に分けると
ハ=太陽
タ=月
と解釈されているそうです。
つまり、太陽と月が外の世界に存在するのと同じく、私たちの体の中にも太陽と月があって…
つまりつまり、太陽(明るくする、熱する)と月(暗くする、冷やす)のエネルギーが電気交流のように
私たちの生命に動力を与えている…
とかなり難解な概念があるらしいのです。

ヨギ(ヨガをする人、その修行者)は明るくなりすぎず暗くなりすぎずというようにバランスをとって訓練しているのだそうです。

自分はどうなのか?
空腹時がいい、とか生活の中で時間の取れる時間帯に練習する…となるとやはり朝になります。
夕暮れ、は中途半端な時間です。
お勤めの人はまだ帰宅していないでしょうし、主婦の人などは買い物や夕御飯のしたくで慌ただしい時です。
お勤めも主婦でもない自分でさえ、夕暮れにヨガの練習時間をとるのは難しいことです。
ということで、朝をメインにあとは夜、寝る前でしょうか。

でも朝はまだ体が硬いです。ちょっと動かすだけで、体がボキボキしています。
同じ柔軟系のポーズを練習しても、夜やったほうがすんなり体が曲がり、気分がいいです。
その硬いときに柔軟をやると効果が大きい、とも聞きますが。
逆に、パワー系のポーズの練習は、夜の疲れた体には結構きついですね。
できないからとムキになって練習してしまうと体が変に目覚めて眠れなくなることもあります。

というわけで、
朝の練習はパワー系を重点的に、夜は柔軟系を…。
という練習が毎日、コンスタントにできればいいな、と思っています。

「怒らない禅の作法」

2013-04-11 10:37:47 | 日記
先日、親しくしている人と喧嘩をしてしまいました。
お互いの言い分もあるし、自分でいうのもなんですが、自分なりにかなり我慢してきたつもりです。
が、その我慢ができなかった…。
そしてかなり傷ついた気分になり、その気分を変えることができず、つい、相手を拒絶する行動をとってしまったのです。

もう、その人とは縁が切れてしまうかもしれない…位に落ち込んで、その日は一人泣いたりもしていました。
そんな時に立ち寄った本屋さんで見つけたのが
「怒らない禅の作法」(枡野俊明 著・河出書房新社)

なぜ、怒りが生まれるのか?
それは考えるから…だそうです。
動物が敵に対して反撃するのは本能だそうですが、人間は自分が受けた行為や言葉をいったん体で受け止めた後、頭へ持っていくそうです。相手をギャフンと言わせよう、自分の正しさを証明しようと。
それが「頭に来る」という状態だと、その本に書いてあります。
なるほど!

他にも目次を見る限り、
人は人、自分は自分と考える。
目の前の物事に集中する。
求めない。
おなかから深く呼吸する。
などなど…なんとヨガの考えと共通していることでしょう!

そして、あたしはやっぱり執着していたのです。
相手からの理不尽な言葉とそれに傷ついたという自分に。
相手に対する怒りの気持ちに。

あ~、本当にまだまだあたしは修行が足りません。

そう思ったら気持ちが軽くなりました。
浅はかなあたしは、この本を読み始めたばかりなのにもう、自分が変われるような気になりました。
喧嘩してしまった人とも元通りになりたいとあっさりお詫びを入れ、
関係を修復することができました。
この変わり身の速さ!

でも、打って変わったあたしのお詫びの言葉をすんなりと受け入れてくれた、その人の心の広さにも感謝すべきなのかもしれません。
そして、この本に出会えたことにも感謝です。

きっと
「この本読んで、反省しろよ」ということなのでしょう。

休むこと

2013-04-08 15:05:35 | 日記
継続は力なり
という言葉もあるように、続けることはとても大事。
それは何事にも共通することなのでしょう。

ヨガももちろん。
元々がそれほど体の柔らかくないあたしなど、サボっているとすぐにからだが硬くなってしまいます。
そして、毎日、必死こいて(?)ヨガに取り組むも…。
思うような成果が見られません。
それどころか、昨日はできたポーズが今日はなぜかできなくなっている!
昨日は届いていた手が、全く届かなくなっている!
愕然とします。
手にしたヨガの本には「ポーズの出来は日によって違うこともあります。昨日はできても今日はできない、そんなものです」
と書いてあるので、それを慰めにしてはみるものの…。気持ちは焦ります。
そして、いつになくしつこくやったりしてどっと疲れてしまうのです。
気持ちよくポーズをとって瞑想の境地に近づく…はずなのに、苦痛に顔を歪めている自分の顔が鏡に映っている!
自分にも嫌気がさし、サボりたくなります。

そして示し合わせたように体調が悪くなります。
焦りから、無理やりヨガマットに座るのですが、全然やる気になれません。
不思議なくらい、ヨガをしたくない、と思ってしまう…。

そんなときはサボります。
マットもしまってしまう。
体調が戻って、何日かすると自然とヨガをする気になって、恐る恐るマットを出してきて座ります。
あ~、サボってしまった分どれだけできなくなってしまったことか!
どれだけ体が硬くなってしまったことか!
覚悟を決めて新たにヨガに取り組みます。

すると…できなかったポーズが、以前よりできるようになっている!
届かなかった手が届くようになっている!
そして気持ちよく、ヨガに取り組むことができている。

お休みすることもけっして悪いことではないようです。