ソライロ

飼い猫の事や日常など

先週

2022-03-22 20:47:47 | 猫たち
 しょうちゃんに関して、2月の初旬から食事の介護をして
いました。

 自力で食べることが、難しくなったのです。

 しょうちゃんは、攻撃的になることも無く、むしろ積極的に
介護をさせてくれました。

 それは、ただ甘えたいからそんな振りをしているだけでは
ないのかと、時に思えたほど。

 もちろん嫌がる時もありましたが、それも滅多にありません
でした。
 威嚇も、攻撃行動も無し。
 尻尾をバタバタさせて介護の手を潜り抜け、他所に行くだけ。
 無理強いしたくないので放っておくと、自らやってきて
いつもの定位置にきちんとお座りして見せるのです。

 食事の介護が必要という事以外は、普通の元気な仔でした。
 
 でも先週、しょうちゃんは逝ってしまいました。
 突然、倒れました。

 直接原因は、老衰でした。

 ・・10歳。
 その年齢で老衰は無いでしょう?
 飼い猫(家猫)寿命の高まるこの現代において・・。
 納得できない気持ちが湧いては消えます。

 猫飼い人生17年。

 個体差と言われると、これまでに看取った仔たちの中に、
その差の大きさが思い出されるのです。

 「介護、よく頑張りましたね」そんな言葉をいくつも耳にし、
いいえ、頑張ったのはしょうちゃんですと、言葉の代わりに
涙が溢れました。

 介護は、多くの時間を奪っていくと言いますが、私には、
一緒にいられた、学ぶことの多かった、貴重な時でした。

 今、多くの時間が空きましたが、かといって、何が出来る
訳でもありません。

 しょうちゃんのお迎えからの事が次々に思い出されるばかり。
 そんな日々の中にいます。

 少しずつ、しょうちゃんのいない日常に慣れていきます。


 

        最後の「お手」