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白妙の夢

『何年かかるか分からないけど…』

2006年01月22日 | 
大声を出した
腹の奥から黒いモノを吐き出した

この声はどこまで届くだろう


脇を歩く買い物客にも届かないこの声は
自分の中で渦巻いている



大声を出した
喉から声にならない声を出した

ぽっかり空いた隣の席
温もりもまだ冷めきらない


すぐ隣にいた君の心へも届かないこの声は
誰も知らない孤独な空へ
ゆっくり広がって行くだろう


しゃぼん玉

2006年01月21日 | 
しゃぼん玉に想いを吹き入れまして
大空へと飛ばしますと
儚く散るのでありました

だけどその想いは
小さな小さなしゃぼん玉から
大きな大きなこの空へと
散らばりまして


確かに夢を見るのでありました

初雪

2006年01月20日 | 
初雪の日には
 空にキスをしよう
幾つもの欠片に
 賛美の歌を響かせよう

どのようにして
 これを汚せよう
どのようにして
 これに汚点を付けられよう


幾重にも広がった光の粒
空に木霊して震えている


初雪の舞い降りた日には
 涙を流そう
それは真っ白な草原に
 幾つもの穴を空けるけども

それでもどうして
 汚点を付けられよう


何となく

2006年01月18日 | 
何となく分かっている
キャンパスの空白は
空にも宿っている

何となく分かっている
地球の裏側にも
この冷たい風は
巡っている

何となく分かっている
全ては繋がっている
何となく分かっている
全ては廻っている

何となく分かっている
この指先も誰かと
繋がっている



日常

2006年01月17日 | 
朝陽が昇り 木々が輝いて
草原は緑  花は咲き誇る
夕陽は笑い 星は瞬いて
月は語り  犬の遠吠え

季節はまた繰り返してゆく
君は変わらず微笑んでいる

小さな夢  重ねあって
静かな日々 重ねあって
変わらぬ日常を繰り返し
君は微笑み僕は笑い返す

この日々が続きますように
この願いが叶いますように

今日のような小春日和
君は変わらず春の薫り
優しく包み込む南風
きっと全ては光だけ

散った桜また咲きますように
君の笑顔が絶えませんように

その全てが続きますように
この願いが叶いますように

舞踏会

2006年01月15日 | 
君がくるりと廻るたび
僕の幸せは一回り
僕がくるりと廻るたび
幸せな君は一回り

くるくる廻るこの惑星の中
幸せな僕は月になり
君の周りをくるくる廻る
今宵も綺麗な舞踏会

夜空に流れる懐かしい歌に
静かに耳を寄せながら
二人で紡ぐこの調べ

今宵も綺麗な舞踏会
君と二人で夜空に描く
小さな小さな舞踏会


2006年01月14日 | 
声がする
オールトの雲の向こうから
幾光年を経て
冷たい闇を越えて
わたしへの message

声がする
アガルタの闇の彼方から
切ない想いを乗せて
凍える孤独を駆け抜ける
希望を抱いた excuse me

時間も 距離も越えて
あなたの許へ届くと信じて
この幾光年の距離
引き裂かれたわたしたちは
いつかきっと会えると信じて

声がする
それはきっと
過去のわたしから
未来のあなたへの message



未来

2006年01月13日 | 
夢とか
希望とか
そんな大それた事は
僕には決められない

生涯設計とか
老後対策とか
そんな遠い将来の事
僕には分からない


-君を守れることができるなら
-僕は他に何もいらない


幸せは ここにある
君の笑顔と共に

それだけで
どんな道でも
歩いて行ける気がするんだ


初恋

2006年01月12日 | 
言葉の泉に 想いを投げて
浮かぶ景色を 孤独で紡ぎ
出来た恋文 涙を添えて
あなたの心に響くでしょうか

静かな浜辺に 夢を映して
還る記憶を 独りで組み立て
歌う恋歌 溜め息乗せて
あなたの心に届くでしょうか

光のシャワーに 希望を混ぜて
流れる温もり 笑顔で汲んで
合わす瞳に 想いを詰めて
あなたの胸を焦がすでしょうか


++++++++++++++++++
島崎藤村の「初恋」という詩に感動して作った返歌です。
藤村はすごいですね。あの気持ちは表せないです。

あと、諸般の事情により、当面恋歌関係を載せると思います。

スーパーマーケットプレイス

2006年01月10日 | 
スーパーに並べられる野菜は
ただ比べられる対象だ

大きいだの 小さいだの
色艶がいいだの 虫食いがないだの

(整然とした並べ方は
まるでオフィスのようで)

次に並べ直される時刻も知らず
眺めるだけの僕らは
ただただそれを見やるのです




ウツクシキモノ

2006年01月09日 | 
美しいものほど、儚いですね。
儚いものほど、美しいですね。

真っ赤な夕日も、消えましたね。
綺麗なあの人も、逝きましたね。

綺麗な空気も、汚れましたね。
清すぎたあの人には、
  耐えられませんでしたね。

セカイハナント、ヨゴレタコトカ。
セカイハナント、ミニクイコトカ。

真っ白な粉雪も、融けましたね。
綺麗なあの人も、逝きましたね。


そして僕らは、残されましたね。



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私がよく思うことです。
綺麗なものほどすぐに消えてしまう…。

これはきっと、短命なものほど
稀にしかないために綺麗に見えるのでしょう。

そう考えると、世の中は汚れたものの集団なのでしょうか…。

24bit true color

2006年01月08日 | 
十人十色
十六人十六色
二百五十六人256色
16bit High color
24bit True color

どこまで行けば 真実の色?



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世の中『個性の時代』と言われますが
社会が提供する『個性』は個性なのでしょうか?

また、選択の権利=個性という図式は成り立たない気がします

自分の信念を貫き通すことが個性なのではないでしょうか?


鉢植えと雪と種と芽と

2006年01月07日 | 
鉢植えです
何もない鉢植えです

雪です
鉢植えの上には雪です

種です
土の中には種です

芽です
次の春には芽吹くでしょう


鉢植えです
今は眺めるだけの鉢植えです

雪です
厚い厚い分厚い雪です

種です
今はただ耐えている種です

芽です
間もなく綺麗な花を咲かせましょう



+++++++++++++++++++++++++++++++++++

雪の下の落ち葉の下の種

今は本当にじっと耐えてるんでしょうね

『落葉』を書いてから、ずっと考えさせられてます…。



耐えて咲くからあんなにも綺麗なんでしょうね



雨音が 雪に 変わる夜は

2006年01月06日 | 
雨音が 雪に 変わる夜は
涙の 欠片も 融けてゆく
優しく 心に 降り積もり
静かに そっと 融けてゆく

雨音が 雪に 変わる夜は
全てを 白く 染めてゆく
独りの闇も 壊れた心も
全てを 包んで 融けてゆく

雨音が 雪に 変わる夜に
涙はみな 結晶となり
静かに そっと 降り積もる
綺麗に そっと 降り積もる

朝には きっと 輝いて
綺麗に そっと 微笑んで



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この詩は昨日作ったものです。
投稿詩の掲示板である人の詩を読んで感動して作った返詩です。

本当に感動しました。ありがとうございますm(_ _)m

自分も頑張らないと!!

幸せ

2006年01月03日 | 
オードリーの逝った朝
一羽のカナリアが飛び立った
それはオードリーのカナリアで
二人でいつも歌っていた
幸せそうに
声を合わせて

そのカナリアが
自由な空で歌う歌と
オードリーと歌った歌
美しいのはどっちだろう
悲しみを含んだ歌声を
木霊させたのはどっちだろう

どちらも綺麗に聞こえてしまう僕には


本当の幸せが分からない



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「幸せ」ってなんでしょうか?

全ての自由は幸せなのか…?
制限の中での夢見る自由が幸せなのか…?