
トゥー・ブラザーズ(2004)
★★★★★★★★★☆
これはテレビで放送してたのを観ました。全く予備知識なく観たので、期待値も低く、まぁピクサーアニメの実写版やろ程度に思ってたので、意外とよかったです。
最初は、トラの兄弟が人間の言葉で会話したりして、人間を悪魔のように描写するんやろなぁって思ってたんですけど、動物サイドはマジですね。オール本物を使っていて、人間の言葉は話さないんですけど、全然わかりますね。それはやはり演出がすばらしいんでしょう。
とにかく、終始、これどうやって撮影してるんやろ? っていうのを考えてましたね。だって、本物のトラを使ってるんですよ。それが思うように、しかも上手具合に動いてる。あれは、驚きました。特に、テーブルの下で靴をいじっているトラの描写とか、かくれんぼするトラとか、表情も人間チックですごいなぁって感心ですよ。
サンガとクマルという(双子だっけか)兄弟のトラの話なんですが。クマルの方がちょっと臆病で、人間に親を殺されたせいで、別れ離れになるんです。サンガは金持ちの子供の所に行くんですが、その子供があまりにもサンガを可愛がるんで、飼い犬が嫉妬するんです。これもうまかった。で、テーブルぐちゃぐちゃになったのはサンガのせいだって事になって、どこかに連れて行かれる。
クマルは、ハンターに可愛がられて、殺されずに保護されるんですが、サーカスに売られるハメになる。で、サーカスで檻に入れられるんですけど、隣に現役の大人トラがいるんですけど、そいつがもう使いものにならないっていう事で、殺されるんですよ。で、そのトラの代わりにクマルがサーカスに出るハメになるんです。で、最初の方は火の輪くぐりで、抵抗してたんですけど、人間の怖さや、大人トラが殺された事を思い出して、生きるためには人間に従うのが一番利口だという事に気づくんです。
で、競技場で闘犬ならぬ、闘虎として闘技場でクマルが戦わされるんですけど、その相手がサンガなんですよ。で、トラたちは最初気づかないんですけど、戦っているうちに子供の記憶が甦って、お互い思い出すんです。で、いきなりじゃれあう。それもすばらしいと思いましたね。やっぱ調教でしょうか。
で、何よりもすごいと思ったのは、火の輪くぐりを伏線としてた事に驚きました。その経験があったからこそ、あの二匹は生き残れるというエンディングに繋がるわけで、これはやるなぁと思いましたね。あと、最後に人間とトラの対峙シーンは圧巻です。だって、本物のトラと30センチほどの距離で、いろいろ語るんですよ。でも、人間の方は全然腰も引けてないし、怖がる素振りが見えない。あれは人間とトラの両方の演技力を褒めるべきですよね。僕なら怖くて絶対に無理って断りますね。あのシーンはすごいです。
だから、裏方目線で、これどうやって撮ってんの? っていう事ばかり考えていたんで、物語に完全に集中できなかったですね。物語はそんなにすごくないんですけど、本物を使って人間とからんでるシーンとか、トラの動き、演技がすばらしかったので、そっちでの点数が高いですねぇ。泣きはしなかったですけど、元気で生き残れよ~って少し応援したくなりましたね。最後は。
これは人間もトラも悪くないんです。両者はお互いの生存のために動いているだけであって、この作品に悪はいないです。まぁおぼっちゃまみたいな金持ちはちょっとベタでしたけど。サーカス団長も食っていくためには仕方ない事ですし、トラを殺す人間も安全に暮らすためには仕方ない事です。だから、トラの一視点で描いて、人間はなんて悪だ! って描くよりは、両サイドから描けていたので、よかったかなぁと。
ピクサーアニメのようにトラがアフレコで言葉を喋らなくて正解でした。
感動させようと必死になっていないところがよかった。
この作品は、トラの表情、声、行動でほとんど理解できます。サンガとクマルの会話も全然わかりましたもんね。あれは、すごいですね。
何回すごいって言うねんってくらい言ってますけど、これは久々によかったです。
9点ですね。マイナス一点は、ストーリー面が弱かった事ですね。でも本物のトラをあそこまで動かさせた監督に拍手を送りたいです。メイキングが観たいと思った作品でした。
★★★★★★★★★☆
これはテレビで放送してたのを観ました。全く予備知識なく観たので、期待値も低く、まぁピクサーアニメの実写版やろ程度に思ってたので、意外とよかったです。
最初は、トラの兄弟が人間の言葉で会話したりして、人間を悪魔のように描写するんやろなぁって思ってたんですけど、動物サイドはマジですね。オール本物を使っていて、人間の言葉は話さないんですけど、全然わかりますね。それはやはり演出がすばらしいんでしょう。
とにかく、終始、これどうやって撮影してるんやろ? っていうのを考えてましたね。だって、本物のトラを使ってるんですよ。それが思うように、しかも上手具合に動いてる。あれは、驚きました。特に、テーブルの下で靴をいじっているトラの描写とか、かくれんぼするトラとか、表情も人間チックですごいなぁって感心ですよ。
サンガとクマルという(双子だっけか)兄弟のトラの話なんですが。クマルの方がちょっと臆病で、人間に親を殺されたせいで、別れ離れになるんです。サンガは金持ちの子供の所に行くんですが、その子供があまりにもサンガを可愛がるんで、飼い犬が嫉妬するんです。これもうまかった。で、テーブルぐちゃぐちゃになったのはサンガのせいだって事になって、どこかに連れて行かれる。
クマルは、ハンターに可愛がられて、殺されずに保護されるんですが、サーカスに売られるハメになる。で、サーカスで檻に入れられるんですけど、隣に現役の大人トラがいるんですけど、そいつがもう使いものにならないっていう事で、殺されるんですよ。で、そのトラの代わりにクマルがサーカスに出るハメになるんです。で、最初の方は火の輪くぐりで、抵抗してたんですけど、人間の怖さや、大人トラが殺された事を思い出して、生きるためには人間に従うのが一番利口だという事に気づくんです。
で、競技場で闘犬ならぬ、闘虎として闘技場でクマルが戦わされるんですけど、その相手がサンガなんですよ。で、トラたちは最初気づかないんですけど、戦っているうちに子供の記憶が甦って、お互い思い出すんです。で、いきなりじゃれあう。それもすばらしいと思いましたね。やっぱ調教でしょうか。
で、何よりもすごいと思ったのは、火の輪くぐりを伏線としてた事に驚きました。その経験があったからこそ、あの二匹は生き残れるというエンディングに繋がるわけで、これはやるなぁと思いましたね。あと、最後に人間とトラの対峙シーンは圧巻です。だって、本物のトラと30センチほどの距離で、いろいろ語るんですよ。でも、人間の方は全然腰も引けてないし、怖がる素振りが見えない。あれは人間とトラの両方の演技力を褒めるべきですよね。僕なら怖くて絶対に無理って断りますね。あのシーンはすごいです。
だから、裏方目線で、これどうやって撮ってんの? っていう事ばかり考えていたんで、物語に完全に集中できなかったですね。物語はそんなにすごくないんですけど、本物を使って人間とからんでるシーンとか、トラの動き、演技がすばらしかったので、そっちでの点数が高いですねぇ。泣きはしなかったですけど、元気で生き残れよ~って少し応援したくなりましたね。最後は。
これは人間もトラも悪くないんです。両者はお互いの生存のために動いているだけであって、この作品に悪はいないです。まぁおぼっちゃまみたいな金持ちはちょっとベタでしたけど。サーカス団長も食っていくためには仕方ない事ですし、トラを殺す人間も安全に暮らすためには仕方ない事です。だから、トラの一視点で描いて、人間はなんて悪だ! って描くよりは、両サイドから描けていたので、よかったかなぁと。
ピクサーアニメのようにトラがアフレコで言葉を喋らなくて正解でした。
感動させようと必死になっていないところがよかった。
この作品は、トラの表情、声、行動でほとんど理解できます。サンガとクマルの会話も全然わかりましたもんね。あれは、すごいですね。
何回すごいって言うねんってくらい言ってますけど、これは久々によかったです。
9点ですね。マイナス一点は、ストーリー面が弱かった事ですね。でも本物のトラをあそこまで動かさせた監督に拍手を送りたいです。メイキングが観たいと思った作品でした。