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最近読んだ小説レビュー Vol.2

2005年03月08日 | 小説レビュー
最近は、戸梶ブームで、戸梶さんの本を読み漁ってます。基本的に戸梶さんの作品はブラックで、グロいシーンも頻繁に出てきますが、ノリと読みやすさ、それにバカバカしさがハマってくると、おもしろくなってきます。
というわけで、小説4作品にコメントしたいと思います。

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『クールトラッシュ~裏切られた男~』 戸梶圭太


≪コメント≫
冷徹な男・鉤崎は3人の同業者とチームを組んで、地方のパチスロ屋のアガリを狙った強盗を企てる。しかし、裏切りに遭い、金を持ち逃げされる。鉤崎は裏切り者の追跡をはじめるが、敵もまた彼を狙って攻撃を仕掛けてくる緊迫が最期まで途切れないクレイジークライムノベル!痛快とまではいかない、主人公に共感できないアンチヒーロー作品です。


『ビーストシェイク~畜生どもの夜~』 戸梶圭太

≪コメント≫
『クールトラッシュ』の続編で、裏切り事件から数ヵ月後の話。またまたクールな鉤崎が、激安男と手を組み、クレイジーな仕事に巻き込まれる。今回は、何十万、何百万するペットの競売を強襲し、金を奪おうという話。女性はちょっと引いてしまうかもしれないシーン多数ありなので、ご注意を」


『アウトリミット』 戸梶圭太

≪コメント≫
同僚を窃盗犯に射殺され、追跡中に犯人を誤って殺してしまった井川刑事が、遺品のメモリーカードで三千万円の大取引ができる!と知る。しかし、時限は午後七時まで。警察にオサラバした男の狂熱の数時間のノンストップ話。だから、すごく短く感じる。すぐに読めます。ていうか、『24』のように本当に時間が刻々と過ぎていく感じを味わえる作品。クレイジーさは、以上の2作品よりはマイルドになってます」


『平面いぬ。(短編集『平面いぬ。』文庫版より)』 乙一

≪コメント≫
ちょっとした気まぐれから、鈴木という少女が謎の中国人彫師に犬の刺青を彫ってもらう。鈴木は、その刺青を「ポッキー」と名づける。ある日突然、「ポッキー」は動き出す。肌の上を動き回る犬と共に過ごしていくうちに、今まで見えなかった大事な事に気づかされる。
全4作品の中で、唯一読めた作品ですね。あとは、あまり…って感じでした。ていうか、戸梶作品の後でこれを読むと、なんて平和で落ち着ける作品なんだと思いました。

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