霞食怪獣

川上作曲動物園

霜月のお知らせ

2007-11-08 13:29:43 | Weblog
11月の演奏会のお知らせです。

■11.23(祝)
沖縄コンテンポラリーの夜
@MUSISION Nerima
http://www.musision.com/shin-egota/index.html

Vn.名嘉恵莉子 Cl.倉愛花理 Pf.榑谷静香、小出稚子

開場:18時半 開演:19時
チケット:大人2000円 学生1000円

作曲&編曲
井川丹、市川馨、伊東光介、稲田裕美、川上統
木山光、小出稚子、徳差健悟、伴正人、宮内佑佳、渡辺愛

演目:
■沖縄民謡の編曲
■兵士の物語 I.ストラヴィンスキー
■沖縄をテーマにした作曲新作


川上は、編曲は「じんじん」(cl.pf.)という沖縄民謡の編曲と、
作曲は新曲「グルクマ」(vln.cl.pf連弾)という沖縄名の魚の曲を演奏していただきます。
「グルクマ」、口をあんぐり開けたまま群れで泳ぐ愉快な魚で、
またもや絵を描きました。
グルクマ波動砲です。

何気なくかなり大規模な演奏会で、作曲陣総勢11人が新作と編曲を手がけています。
木山くん、小出さん、徳差くん、渡辺さん、などなど
もう既に方々で活躍している強力面々が揃っています。
もしお時間ございましたら是非いらして下さい!


ラナラナンキュラス

2007-11-06 16:33:26 | Weblog
次に書く曲のタイトルが決まりました。
「ラナラナンキュラス」
ラナンキュラスという花があるのですが、
この学名がRanunculusと書き、
冒頭のラナという言葉がラテン語でカエルという意味なのです。

「カエルの沢山住む湿地帯に生えているから」
「カエルの足のような葉を持つから」
などこの名にちなんだ学名には理由は色々あるらしいのですが、
更にカエルのイメージをそのままつけて、植物だか動物だかどっちでも良いような・・・
そんな曲にしようと思い、まずは絵を書きました。



こんな感じの曲にするべくガンバリマス!
横文字で書くと・・・
「Rana ranunculus」
初演は恐らく2月の下旬。
演奏会のお知らせ、しっかり決まり次第お知らせします。

アフリカンロックシュリンプ

2007-11-03 21:11:09 | 熱帯魚
ずっと以前に水槽を紹介したまま、かなり時間が過ぎてしまったのですが・・・
ここで久々に自室の生き物紹介を。

あれから大分経って、あの時紹介したパラオトシンクルス・マクリカウダくんも亡くなってしまい・・・あの頃の古株魚も相当寿命で亡くなってしまいましたが、今生きている魚達はかなり元気で暮らしています。
そして熱帯魚メインの水槽と、もう一つの水槽をこの7月からしっかりセットして名主のような生き物を飼っています。

こちらのアフリカンロックシュリンプ2匹。



かなりゴツイ子達です。かなり重量感あるように見えるのですが、実際はまだ小さくて、人差し指程の大きさです。
左の色濃く大きい方がギレン、右の色薄く小さい方をザビと呼んでいます。
バカ丸出しですみません・・・。

甲殻類は飼ってみると相当な発見が多くて面白いです。
性格が掴めないところと分かりやす過ぎるところがあって、カニは猫系でエビは犬系という結論が出ています。面構えもそうなのですが、エビのあの「うーおエサだよエサ!うおうお」という感じの猪突なノリと、たまに水換えの時とかシューンとして落ち込んでる時、嗚呼犬だなあとしみじみ思います。

アフリカンロックシュリンプの性格は本当に大人しいです。
ミナミヌマエビと一緒に飼っているのですが、上に乗っても全然気にしない感じ。
しかも自分よりいかに小さいエビでも食べたりしません。



上の画像は脱皮後数日経っているので色合いがちょっと違いますね。

さてこのノンビリとしたギレンとザビなのですが・・・なかなか大変な事もあり・・・
この夏からずっと10月位までずっとヒキコモリだったのです。
水槽にはスポンジのフィルターを使っているのですが、この裏に篭りっぱなしで、エサも取りに来やしない・・・。ヒキコモリというのは周囲にこれほど心配させるのか・・・
引き籠りは立て篭もりだな、と思いました。
しかして、エサをスポンジの裏に投下する爆撃作戦を展開して、一応口元まで来たエサを不器用ながら食べさせる事に成功。お客さんが来ても一向に出てこない睨み合いが続きます。

もうこのまま一生こいつらはヒキコモリなのか・・・

と思ったら・・・先月中旬位から何の気もなくワサワサ徘徊するようになって出てきやがりました。ヒキコモリというのはいつ大丈夫になるか解りません!なので人間にしても動物にしても気長に優しく見守りましょう。
早速脱皮もし始め、あのブルー色からまた随分微妙な色になって面白いです。
さながらドムからデザートドムになったようです。



挙動不審なエビである事は変わらないけど、何だか凛々しくなった感じもします。
引き篭もる事もたまには大事かもしれませんね、うん。

連続体

2007-11-01 09:58:03 | Weblog
珍しく何と二日連続更新!
頑張ります。

ついに11月に入りましたね。
自分の生まれ月に入ると何とも言えないソワソワ感があります。
でも不思議なもので、自分の生まれた月や季節は無条件に好きになるようです。
この数年は夏がたまらなく好きになっていたのですが、秋に入ると「やっぱり秋は空気読めてて良い奴だなあ」なんて果てしなくバカっぽい事を思ったりします。

今年はどうも紅葉が逆に早そうな気がしています。
というのは、植物達が異常な今年の夏で命を盛り上げすぎていた気がして、もう既に葉が落ちている樹木を近所で多く見かけました。紅葉の解りやすいカエデなどは遅いのだと思うのですが、黄金色になっていく大方の広葉樹はかなり早く落ちてしまいそうな予感がするので、山里の渋い紅葉を見るにはちょっと早めにお出かけするのが吉かもしれませんね。
特に好きな紅葉は水元公園のメタセコイア。
メタセコイア自体は黄金色に染まるのですが、これが夕陽を受けて染まると冒頭の写真のような凄まじい事になります。流石の太古樹木ですね・・・。

メタセコイアと言えば・・・このカタカナで「メタセコイア」と書く感じがとても好きなのです。
「ベギラゴン」とか「ガブスレイ」みたいで。
先日観に行った燐光群の芝居での台詞の一つで印象的だったのが「カタカナというのは言ってみれば日本での英語のアンダースタディ」という台詞。ただ、最早カタカナというものが受け持っているエッセンスは代役というもの以上である気もしています。
今現在においてはカタカナ以上に普通に横文字にしてしまう様式美の方にそれが随分摩り替わって(摩り替わるというより本来は横文字の方が本体ですよね)いるのもありますし、逆にそれそのものも胡散臭さを醸し出している感も有り得ると思います。
でも一番大きく言いたいのは、カタカナを並べた時の平均的な直方体的感覚、そしてそれを外来のものの質感にあてがうマッチ感。これが個人的にはとても好きな感覚なのです。
特に植物の英名や学名はカタカナにすればする程に味わい深くなります。
「マスデヴァリア」「ラナンキュラス」「シャスター・デイジー」など
その中でも和名との質感の相違点が出て面白いのが、「菖蒲」と「アイリス」でしょうか。
もちろん厳密には姿形がかなり違うところがあるのですが、あの藍色の三面鬼神のような花を見る時に、「あやめ」という淑女な名のイメージか「アイリス」という古代神話女神のようなイメージか・・・まあ生えている場所にもよるのかもしれないのですが。
日本という国に居て非常に混沌感覚を多面的に愉しめる観点はこの辺りからかもしれませんね。でも実はひらがな名詞をカタカナで書く感覚は凄く居心地悪かったりします。

というわけで、今度二月にやろうと思っている曲の名は花の「ラナンキュラス」にちなむ題にしようと思ってます。出来ればカタカナで。