べに~らんどの園長ブログ

 仙台八木山ベニーランドは、杜の都を代表する「なつかしいけど新しい」遊園地。社長の八木充幸が園長として書き込んでいます。

コースター事故についての広報の機会

2007年06月06日 09時34分58秒 | Weblog
 昨日でエキスポランド・ジェットコースター事故から1ヶ月でした。編集長は、先日ある少人数の会合で「なつかしいけど新しい~ベニーランドの生きる道~」という講演をしました。

 主な内容は次の通りですが、時節がら半分はコースター事故のことなりました。当初予定の本題をはしょる形になったのは仕方ないところです。

 遊園地現場から、わかりやすく簡潔に紹介したつもりです。実態を知っていただく広報の機会にもなったら幸いでした。

1.5/5エキスポランド・スタンディングコースター死傷事故
 1)衝撃的だった事故内容
  営業中でのコースター死亡事故はおそらく国内で初めて。車軸が折損して脱線  し、車両が傾いて乗客女性が鉄柵に挟まれて即死という最悪の事態に。

 2)事故原因は調査中だが、営業を優先して探傷検査を先送り、不足していた安  全意識と不十分な検査と見られる。他の遊園地においても真剣な対応が求めら  れる事態になった。

 3)検査法制の不備が浮き彫りに
  建築基準法、JIS検査基準、法定点検、検査資格などが定められているが、  基本的にエレベーターが中心となっていること、アトラクションが過激になっ  ているのに法律がついていっていないこと、JIS検査基準に対する認識不足  などが明らかに。

2.ベニーランドの生きる道
 1)レジャーの多様化、消費不振、少子高齢化で試練に立つ遊園地
 2)元気で楽しい遊園地のイメージ発信こそ生命
 3)遊園地スペース論
 4)コラボレーション

 やはり技術的なことも含めた事故への質問が多く、なかには安心して乗れないのは怖いという感想を述べる女性の方もおられました。着実な努力で信頼を回復しなければならないことを痛感するとともに、一般の方への広報も必要ではないかと思いました。

 なお、法制度の整備に関しては、ただ単に厳しくすればいいというものではなく、実態に合わせて冷静な議論をしてほしいことも付け加えました。
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