田中幸太朗さん出演シーン
1 淳一の部屋で、自らの生い立ちを知ってしまった淳一と
2 夜の街で、唄(松本梨菜ちゃん)を捜すみちると
シーン2~夜の街~
─その1
妹・唄を探し回るみちる
半そで・無地の地味なセーター(薄いピンク)、プリーツ入りの膝丈スカート(ベージュ)、スニーカー
左手首には、淳一のブレスレット
知り合いの雑貨店から出てきたみちるの姿を、バイクの前照灯が照らし出す
近づくエンジンの音
みちるの前で止まるバイク
運転しているのは、若い男
黒いフルフェイスのヘルメットをとると、政希の顔が
政:よォ。
親しげな笑顔
政希がバイクのエンジンをとめる
淳一の部屋にいたときと同じ服装(グレーTシャツ+ブルージーンズ)、スニーカー
リュックを背負っている
驚くみちるの顔を照らしていたライトも、消される
─その2
ゴミ箱の蓋が開くと、リュックを背負った政希の顔が中を覗き込む
政:唄ちゃ~ん♪
ゴミ箱の開口部が切り取る四角い世界に、みちるの姿が入る
み:ふざけないで。
猫じゃないのよ、うちの妹は。
金属製の蓋をバタンと閉じる政希
都会ではほとんど見かけなくなった、コンクリート製のゴミ箱
政:小学生だろ、猫と一緒さ。
腹減ったら戻るって。
みちるを安心させようとする政希
そんなに心配することないさ
み:ちょっと、・・・きつく言い過ぎたの。
矢口総合病院で、政希を殴った弟・豪のことを謝罪したときは、政希に対して敬語だったみちる
──治療費も、請求してくれれば払います──
今は対等の口調
ふざけ半分でも、一緒に唄をさがしてくれ、なぐさめてくれる政希に、悪い気はしない
幼い妹を叱りすぎた反省も、自然に口から出る
政:ふ~ん。
なるほどね。
腕組みして、なにか言いたげな政希
勘ぐられているような気がして、くるりと振り返って先んじるみちる
み:彼とのことは、関係ないわよ。
みんなそうやって、すぐ結びつけたがるけど。
道路の反対側を、自転車に乗った大友巡査が通りがかる
淳一に負けず劣らずかっこいい若い男とみちるが話しているのを目撃して、ショックを受ける
動揺しながらも、ふたりから目が離せない
ゆるい下り坂を、ふらつきながら進む自転車
その先には道路工事の看板が・・・
政:まだなにも言ってないけど。
看板に衝突して、自転車ごと転倒する大友巡査
道路に座り込んで、半泣き顔でつぶやく
大:もう、別の・・・
政:その淳一のことなんだけどさ。
起した自転車を引きながら、大友巡査、悲しく退場
政:電話、出てやってくんねえかな。
っていうより──
90°近くまで腰を折って、みちるに頭を下げる
政:ヨリもどしてくれ。
亡き母の墓前で、突然みちるの唇を奪ったことなど、すっかり忘れてしまったかのような政希にあきれるみちる
同時に、ちょっとがっかりするおもいも
み:わけわかんない人ね。
自分の彼女になれって言ったり。
じゃ、あれは・・・あのときの言葉はウソだったということ?
あんなに強く、迫ったくせに・・・
「俺とつきあえよ」って、はっきりそう言ったくせに・・・
女の子の複雑な心理
政:病気なの、オレ。
必殺幸太朗スマイル
この笑顔を向けられたら、どんな頑なな女の子の気持ちも、天の岩戸のように開くでしょう
み:お医者さんに診てもらったら。
政希の冗談に、みちるが冗談で応える
みちるの政希への警戒が徐々に解けていく
政:そうするかな。
あっさりと踵を返して、立ち去ろうとする政希
その背中に、あわててみちるが声を掛ける
み:彼は──
政希、振り返る
み:・・・元気?
政:毎日、
傍らに左手をつき、右手を顔に当てて大げさに嘆くマネをしてみせる
政:泣き崩れてるよ。
みちるの顔に笑顔が浮かぶ
初めて政希に見せる笑顔
み:ウソばっかり。
みちるの気持ちが開きかけたのをみた政希、俄然、天の岩戸にとびつく
政:なあ、頼むよ。
電話に出るだけでもいい。
みちるに数歩近づき、必死に合掌
政:一生のお願いだ!
み:・・・おおげさね。
あまりにも熱心な政希の様子を不思議に感じるみちる
いくら親友だからって、なにもそこまで・・・
政:別におおげさじゃない。
政希、顔をそむける
彼女になら、ほんとうのことを言ってもいいだろう
淳一のために
み:熱い友情だこと。
よくわからないけど、とにかく今は唄をさがさなければ
Uターンして歩き出すみちる
その背後で、政希がみちるのほうに向き直って声を掛ける
政:兄貴としては、当然さ。
驚いて振り返るみちる
み:・・・えっ!
政:腹違いだけどな。
真っ直ぐみちるを見つめる、くもりのない政希の眼差し
呆然とするみちるの後ろから、車のライトが近づいては通り過ぎていく
推測~この後の政希とみちる~
バイクを押しながら歩く政希
一緒に並んで歩くみちる
政希がみちるに、自分達兄弟の生い立ち、父親=院長の思惑、すべてを知ってショックを受けている淳一の状況を話す
弟をおもいやる政希に感動するみちる
淳一からの電話に出ることを承諾する
ただ、婚約者の存在はひっかかる
彼は、彼女のことをどうするつもりなのか
すべては、そこにかかっている
それにしても、なぜそこまで淳一さんを庇うの?
ふつうの兄弟だって、仲が悪い場合もあるのに
君のお母さんと同じさ
──生きるために
みちるが唄のことを思い出す
そうだわ、もしかしたら唄は、あの、お母さんそっくりな女の人のいるドライブインに行ったんじゃ・・・
乗せていってやるよ
みちるを後ろに乗せて、走り去る政希のバイク──
という展開になれば、田中幸太朗さん・綾瀬はるかさんのタンデム(バイクふたり乗り)という夢のシーンが実現したのですが、第9話のエンディングでは、みちるは泣きながら夜の街を走りまわって唄を捜していたので、政希は「腹違いだけどな」のあと、すぐにみちると別れてしまったのでしょう。
もっとも、みちるはスカートなので、風を受けて走るバイクの後ろはまずいでしょうか・・・。
お姫様抱っこも憧れの光景ですが、バイク好きな私・べきらとしては、幸太朗さんが素敵な女優さんを後ろに乗せて走るシーンもまた、ぜひリクエストしたいところです。
たとえば↓
1 淳一の部屋で、自らの生い立ちを知ってしまった淳一と
2 夜の街で、唄(松本梨菜ちゃん)を捜すみちると
シーン2~夜の街~
─その1
妹・唄を探し回るみちる
半そで・無地の地味なセーター(薄いピンク)、プリーツ入りの膝丈スカート(ベージュ)、スニーカー
左手首には、淳一のブレスレット
知り合いの雑貨店から出てきたみちるの姿を、バイクの前照灯が照らし出す
近づくエンジンの音
みちるの前で止まるバイク
運転しているのは、若い男
黒いフルフェイスのヘルメットをとると、政希の顔が
政:よォ。
親しげな笑顔
政希がバイクのエンジンをとめる
淳一の部屋にいたときと同じ服装(グレーTシャツ+ブルージーンズ)、スニーカー
リュックを背負っている
驚くみちるの顔を照らしていたライトも、消される
─その2
ゴミ箱の蓋が開くと、リュックを背負った政希の顔が中を覗き込む
政:唄ちゃ~ん♪
ゴミ箱の開口部が切り取る四角い世界に、みちるの姿が入る
み:ふざけないで。
猫じゃないのよ、うちの妹は。
金属製の蓋をバタンと閉じる政希
都会ではほとんど見かけなくなった、コンクリート製のゴミ箱
政:小学生だろ、猫と一緒さ。
腹減ったら戻るって。
みちるを安心させようとする政希
そんなに心配することないさ
み:ちょっと、・・・きつく言い過ぎたの。
矢口総合病院で、政希を殴った弟・豪のことを謝罪したときは、政希に対して敬語だったみちる
──治療費も、請求してくれれば払います──
今は対等の口調
ふざけ半分でも、一緒に唄をさがしてくれ、なぐさめてくれる政希に、悪い気はしない
幼い妹を叱りすぎた反省も、自然に口から出る
政:ふ~ん。
なるほどね。
腕組みして、なにか言いたげな政希
勘ぐられているような気がして、くるりと振り返って先んじるみちる
み:彼とのことは、関係ないわよ。
みんなそうやって、すぐ結びつけたがるけど。
道路の反対側を、自転車に乗った大友巡査が通りがかる
淳一に負けず劣らずかっこいい若い男とみちるが話しているのを目撃して、ショックを受ける
動揺しながらも、ふたりから目が離せない
ゆるい下り坂を、ふらつきながら進む自転車
その先には道路工事の看板が・・・
政:まだなにも言ってないけど。
看板に衝突して、自転車ごと転倒する大友巡査
道路に座り込んで、半泣き顔でつぶやく
大:もう、別の・・・
政:その淳一のことなんだけどさ。
起した自転車を引きながら、大友巡査、悲しく退場
政:電話、出てやってくんねえかな。
っていうより──
90°近くまで腰を折って、みちるに頭を下げる
政:ヨリもどしてくれ。
亡き母の墓前で、突然みちるの唇を奪ったことなど、すっかり忘れてしまったかのような政希にあきれるみちる
同時に、ちょっとがっかりするおもいも
み:わけわかんない人ね。
自分の彼女になれって言ったり。
じゃ、あれは・・・あのときの言葉はウソだったということ?
あんなに強く、迫ったくせに・・・
「俺とつきあえよ」って、はっきりそう言ったくせに・・・
女の子の複雑な心理
政:病気なの、オレ。
必殺幸太朗スマイル
この笑顔を向けられたら、どんな頑なな女の子の気持ちも、天の岩戸のように開くでしょう
み:お医者さんに診てもらったら。
政希の冗談に、みちるが冗談で応える
みちるの政希への警戒が徐々に解けていく
政:そうするかな。
あっさりと踵を返して、立ち去ろうとする政希
その背中に、あわててみちるが声を掛ける
み:彼は──
政希、振り返る
み:・・・元気?
政:毎日、
傍らに左手をつき、右手を顔に当てて大げさに嘆くマネをしてみせる
政:泣き崩れてるよ。
みちるの顔に笑顔が浮かぶ
初めて政希に見せる笑顔
み:ウソばっかり。
みちるの気持ちが開きかけたのをみた政希、俄然、天の岩戸にとびつく
政:なあ、頼むよ。
電話に出るだけでもいい。
みちるに数歩近づき、必死に合掌
政:一生のお願いだ!
み:・・・おおげさね。
あまりにも熱心な政希の様子を不思議に感じるみちる
いくら親友だからって、なにもそこまで・・・
政:別におおげさじゃない。
政希、顔をそむける
彼女になら、ほんとうのことを言ってもいいだろう
淳一のために
み:熱い友情だこと。
よくわからないけど、とにかく今は唄をさがさなければ
Uターンして歩き出すみちる
その背後で、政希がみちるのほうに向き直って声を掛ける
政:兄貴としては、当然さ。
驚いて振り返るみちる
み:・・・えっ!
政:腹違いだけどな。
真っ直ぐみちるを見つめる、くもりのない政希の眼差し
呆然とするみちるの後ろから、車のライトが近づいては通り過ぎていく
推測~この後の政希とみちる~
バイクを押しながら歩く政希
一緒に並んで歩くみちる
政希がみちるに、自分達兄弟の生い立ち、父親=院長の思惑、すべてを知ってショックを受けている淳一の状況を話す
弟をおもいやる政希に感動するみちる
淳一からの電話に出ることを承諾する
ただ、婚約者の存在はひっかかる
彼は、彼女のことをどうするつもりなのか
すべては、そこにかかっている
それにしても、なぜそこまで淳一さんを庇うの?
ふつうの兄弟だって、仲が悪い場合もあるのに
君のお母さんと同じさ
──生きるために
みちるが唄のことを思い出す
そうだわ、もしかしたら唄は、あの、お母さんそっくりな女の人のいるドライブインに行ったんじゃ・・・
乗せていってやるよ
みちるを後ろに乗せて、走り去る政希のバイク──
という展開になれば、田中幸太朗さん・綾瀬はるかさんのタンデム(バイクふたり乗り)という夢のシーンが実現したのですが、第9話のエンディングでは、みちるは泣きながら夜の街を走りまわって唄を捜していたので、政希は「腹違いだけどな」のあと、すぐにみちると別れてしまったのでしょう。
もっとも、みちるはスカートなので、風を受けて走るバイクの後ろはまずいでしょうか・・・。
お姫様抱っこも憧れの光景ですが、バイク好きな私・べきらとしては、幸太朗さんが素敵な女優さんを後ろに乗せて走るシーンもまた、ぜひリクエストしたいところです。
たとえば↓
彼のオートバイ、彼女の島 | |
![]() | 原田貴和子 竹内力 渡辺典子 三浦友和PI,ASM/角川書店 2001-10-25売り上げランキング : 4,370おすすめ平均 ![]() ![]() ![]() ![]() |