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徒然

好きな時に好きなことを書く

音楽の昔話

2024-09-25 00:20:00 | 音楽
一時期、悲愴やヴァルトシュタイン、熱情などにはまりこんでいた時期がありました。
今でもベートーヴェンはよく聞きます。しかし、その時は尋常ではなかったし、聞くポイントも今とは違うと思います。

ベートーヴェンのソナタは、小学生の時にクラスの友達がエミール・ギレリスの6曲のCDを貸してくれた時に初めて聞きました。いわゆる◯大ソナタというやつです。あれはナンセンスだし、今は見かけなくなりました。最初から32大ソナタというふうに発売すれば良いものを、と後々思ったのですが、まあその時は6大ソナタだったわけです。悲愴、月光、熱情、テンペスト、ヴァルトシュタイン、告別だったと思います。最初は悲愴ソナタにはまりました。
熱情ソナタとか、小学生にはよく分からなかったのです。そして今聞いても、ギレリスの1楽章はなんか遅〜いので、たぶん飽きます。Allegr assai なのに、あれじゃ緩徐楽章です。

当時は、YouTubeもネット配信も無かったので、というかそもそもインターネットなんて使ってなかったので、CDを買うか図書館等で借りるしか方法がありませんでした。小学生や中学生なんて、1枚買ったらそれをひたすら聞き続けるしかないわけです。我が家は、誰もクラシックなんぞ聞く者はいませんでしたので、自分の乏しい小遣いで買っていたわけです。
自分で最初に買ったベートーヴェンは、近所のゲームとVHSの専門店の片隅にあったCDコーナーの、そのまた片隅にあったクラシックコーナーにあったCDでした。
なぜか、そこにあったのはホロヴィッツの悲愴、月光、熱情でした。3大ソナタ。一枚しか売ってなかったベートーヴェンのソナタのCDがそれなの?と今なら思うところですが(むしろツッコミ)、その時はそれしかなかったので、とりあえず買ったのです。ピアニストなんて意識したことなかったし。サンソン・フランソワだけは知っていました。
ホロヴィッツとの最初の出会いは、まさかのベートーヴェン。ショパンでもスクリャービンでも、ラフマニノフでもありませんでした。
しかし、今でもホロヴィッツの古典のソナタは結構好きです。ハイドン、モーツァルト、クレメンティなど。モーツァルトはちょっと変わってるのかもしれませんが、モーツァルトが伝記の中の人物ではなく、血の通った人間であったことを感じます。
まあ、そんなわけで、今でもホロヴィッツのベートーヴェンも好きです。
ホロヴィッツのベートーヴェンを何度も聞き、聞きすぎてCDがダメになって買いかえました。

で、ホロヴィッツにも興味をもつようになり、中学1年のときに「ホロヴィッツの夕べ」という本を見つけて読みました。誤訳かなという部分も結構ありますが(ソフロニツキーが、ソフロンティスキーという謎の人物になっているなど)、ホロヴィッツだけでなく、様々なピアニストや人物についての描写や意見があるので、大変面白く読んだ記憶があります。そこに出てくる録音や本を探してみたりもしました。

気が向いたら続くかもしれない。

音楽の思い出

2024-09-23 20:05:00 | 音楽
ある時期によく聞いていた音楽をたまに聞くと、その時の思い出が蘇ってきます。私は仕事のことを思い出します。大変だったこと、その中でも自分なりに頑張ったこと、切ない思い出、楽しいこと、大変すぎてあの時に戻りたくはないが懐かしいと思うことなど。
もともとクラシックが好きで、そればかり聞いていました。
就職してから職場の人の影響もあり、ポップスも聞くようになりました。
何がきっかけは忘れました。多分iMacを初めて買ったからかもしれません。YouTubeなどがスラスラと聞けるようになりました。
それまでは東芝dynabook(今は東芝ではないというウワサですが?)でした。iMacは職場の人が使っており、影響されて買いました。今はWindowsもだいぶ使いやすくなりましたが、やはりMacの方が色々良いです。職場はWindowsなので、仕方なく使っています。それでも昔よりはずいぶんマシになりました。
その頃はスピッツをよく聞いていました。空も飛べるはずとか、最初は知っている曲を聞いていましたが、知らなかったロビンソンなんかを聞くようになりました。YouTubeが今ほど主流ではない時代だったので、アップされたライブなどを聞いていました。そして、オススメに出てくるのを次から次に聞いていったような記憶があります。また、HYというのも知りました。366日という曲も聞いていました。

10年前に転勤と同時に新しい部署の立ち上げの責任者になりました。
その時に聞いていたのが、ミスチル。口笛、HANABI、365日、giftなどでした。ライブの映像を見るのが好きでした。
今でもたまに聞くと、思い出します。あの時は本当に大変でした。仕事のことで緊張して寝汗をかくし、朝は無駄に早起きしてしまう。休日も仕事のことが頭から離れないような時期でした。
しかし、5年後には自分の考えに近づけていくことができ、最後は満足いく状態にもっていくことができました。期限で転勤になりましたが、本当の意味で仕事をしたという充実感のある5年間でした。でも、給料は安い。
その5年の中で、色々な音楽を聞きました。コブクロ、Fanky Monky Babys、嵐、flumpool、SEKAI NO OWARIなどなど。あんなことがあった時にこの曲を聞いたなという思い出があります。結構しっかり思い出します。
その中でちょっと特殊なのがin the Moodですかね? これも色々なバンドのものを聞いていました。

その次に転勤したところでも聞いていましたが、どちらかというとクラシックに戻りました。そこにクラシック専門の人がおり、よく話すようになりました。その方は、エディット・ピヒト=アクセンフェルトやカニーノというピアニストを知っているくらいで、話がよく合うのです。

今でも、色々聞くとその時のことをよく思い出して、なんとも言えない複雑な気持ちになります。

プロヴァンス料理

2024-09-21 21:21:00 | グルメ
埼玉県大宮にある南仏プロヴァンスのレストランに行きました。
駐車場は無いので、コインパーキングに停めています。

個人経営の店ですが、味は素朴で繊細で、素材の良さを活かしながら、調和の取れた料理になっています。とても美味しいです。量がものすごいので、超絶空腹で立ち向かう必要があります。ソースまで残したくないので。

コースで、トマトのガスパチョ、殻付きの大きい牡蠣のオーブン焼き3個、オニオングラタンスープ、ものすごくでかいビーフシチュー。

牡蠣のオーブン焼きは、それだけでメインになりそうです。一粒でクリーミーでコクのある部分と、プリっと歯ごたえのある部分があります。オリーブオイルやパン粉などの味付けが、素材の旨みをしっかり引き出しています。
オニオングラタンスープはチーズ、玉ねぎ、バケットのバランスがとても良いです。玉ねぎの甘みとか、そういう個別の話ではなく、調和のとれた素朴な味わいです。
メインはビーフシチューです。掌の面積、暑さは2センチもある肉が2枚、カブ、キャベツ、舞茸などの付け合わせもたっぷりで、とてもボリュームもあります。ソースが素晴らしいです。赤ワインの風味がしっかりしているが、カドが無く、料理全体を包むようにまとめています。
同席者の1人はメインをロールキャベツにしましたが、一般的なイメージの2倍くらいのロールキャベツが2個乗っかっており、みんなで声をあげてしまいました。流石に食べ切れないとのことで、味見で少しもらいました。スープの旨味とキャベツの甘味、キャベツは柔らかいのにクタクタになっておらず肉のフワフワな食感に負けず、これも全体のバランスがとても良いです。次回大宮に行くときにはロールキャベツを選択するかもしれません。
パンは、今まで食べたことがない種類のものです。まわりがとても硬く、中はフワフワです。小麦の香りがとても爽やかですが、甘さはありません。毎回熱々で出てけるので、食べ方にはコツがあります。食事にとてもよく合い、そのまま食べても、さらに残ったスープやソースを付けて食べても美味しいです。
料理は、どれも奇を衒うことなく、安心して楽しめる素朴さと調和、一つずつ丁寧に仕上げている食材への愛情を感じました。

デザートは、レアチーズケーキにしました。これがまた、チーズのコクを邪魔しない程度の甘さで、本当に美味しいのです。ケーキ専門店じゃないのに。手作りアイスクリームとカヌレもサービスしてくれました。アイスクリームが、これが大変に美味しいのです。カヌレは、他の同席者がもう食べられないということで、たくさんもらってしまいました。これもそこらへんの有名なカヌレ専門店よりも香ばしくて美味しいです。

とても当たりの店です。大宮駅からはちょっと遠いので、電車で行く時はタクシーかバスを使うと思います。
大宮に行く用事も結構あるので、これからも頻繁に利用したい店です。埼玉はバカにできない。

ゴマ 続き

2024-09-19 23:27:00 | 日記
金ゴマを収穫して10日ほど経ちました。
軒下に立てかけておいてほとんど乾燥したので、これからが勝負です。

今日は、食べる種の部分を取り出す作業をしました。
ブルーシートを敷いて、その上で木をバサバサ叩いて種を落とします。
ゴマは、サヤの部分から結構勢いよく種が飛び出してくるので、ブルーシートの上だけでなく、床にも大量に撒き散らされます。
さらに、叩くとサヤも残っていた枯れ葉も落ちてくるので、ゴミを取りながら種だけを集めるようにします。
床に落ちたものは箒で頑張って集めます。あとで水洗いしたり、風でゴミを飛ばしたりしますが、最後は目視できれいにしていくので、最初の作業はできるだけ丁寧に行います。それでも、ゴミがかなり残ってしまいます。

他の仕事もあったので、2時間くらいしか作業できませんでした。まだ5分の1程度しか終わっていません。立てかけておいたところに敷いてあったブルーシートにも、自然に弾け飛んだゴマが残っているので、それも集めなければなりません。

気の遠くなる作業です。終わりが見えません。
昨年は結局3月頭まで作業してきました。手間がかかります。これだけ大変なら、ゴマを作る農家が減ってしまうのも無理はないです。

弦楽四重奏曲

2024-09-17 23:13:00 | 音楽
弦楽四重奏曲もよく聞きます。
昔、ベートーヴェンの大フーガの良い演奏を探していて、教えていただきました。
レナー弦楽四重奏団。1930年前後の古い録音です。復刻版のCDがすでに廃盤になっていたので、長らく探していましたが、ディスクユニオンやヤフオクなどを駆使して、10年ほど前にようやくベートーヴェン全集を手に入れました。
後期の作品は楽譜の見た目からして大変恐ろしいものですが、その難しさ故に演奏がヒステリックになってしまっているものが多いと感じていました。
ところがレナーの演奏は秩序があり、正確でエレガントでありながら、高揚感をもたらしてくれる大変素敵な演奏でした。大フーガの16分は飽きさせることがなく、何度聞いても新しさを感じます。14番の複雑さ、15番のリディア調の美しさなど、どの曲を聞いても素晴らしいと感じます。無理やり勢いで合わせているような演奏ではなく、しっかりコントロールされており、それでいて機械的ではなく暖かさ、感情の豊かさを感じます。
最近、モーツァルトやブラームスも含んだ復刻版が再発売されました。

同じ頃の録音で、カペー弦楽四重奏団の演奏があります。大フーガは録音していないようですが、こちらの演奏はとても自由です。アゴーギグもデュナーミクも思いのままにやりますが、これはこれで好きな演奏です。 

何年か前に、カール・ニールセンの弦楽四重奏曲を教えてもらい、コントラ弦楽四重奏団のCDを買いました。ベートーヴェンやブラームスなどとは違った世界観は、とても刺激になります。そして、初めて聞いても飽きない面白さがあります。